3.2.2. Java ベースの管理コンソールを使用した証明書の登録プロファイルの管理

3.2.2.1. CA コンソールを使用した証明書プロファイルの作成

セキュリティー上の理由から、Certificate System は、ロールの分離を強制します。これにより、既存の証明書プロファイルは、エージェントによって許可された後にのみ管理者が編集できます。新しい証明書プロファイルを追加するか、既存の証明書プロファイルを変更するには、管理者として以下の手順を実施します。
  1. CertificateCertificate Systemnbsp;System CA サブシステムのコンソールにログインします。
    pkiconsole https://server.example.com:8443/ca
  2. Configuration タブで Certificate Manager を選択し、Certificate Profiles を選択します。
    設定した証明書プロファイルを一覧表示する Certificate Profile Instances Management タブが開きます。
  3. 新しい証明書プロファイルを作成するには、Add をクリックします。
    Select Certificate Profile Plugin Implementation ウィンドウで、プロファイルが作成される証明書のタイプを選択します。
  4. Certificate Profile Instance Editor にプロファイル情報を入力します。
    • Certificate Profile Instance ID。この ID は、システムがプロファイルの特定に使用する ID です。
    • Certificate Profile Name。これは、ユーザーが分かりやすいプロファイルの名前です。
    • Certificate Profile Description
    • End User Certificate Profile。これにより、リクエストがプロファイルの入力フォームを介して行われる必要があるかどうかが設定されます。通常、これは true に設定されます。これを false に設定すると、証明書プロファイルの入力ページではなく、Certificate Manager の証明書プロファイルフレームワークを介して署名済みリクエストが処理できるようになります。
    • Certificate Profile Authentication。これにより、認証方法が設定されます。認証インスタンスのインスタンス ID を指定して、自動認証が設定されます。このフィールドが空の場合、認証方法はエージェントで承認される登録になります。要求はエージェントサービスインターフェイスの要求キューに送信されます。
      TMS サブシステム用でない限り、管理者は次の認証プラグインのいずれかを選択する必要があります。
      • CMCAuth: CA エージェントが登録要求を承認し、送信する必要がある場合に、このプラグインを使用します。
      • CMCUserSignedAuth: このプラグインを使用して、エージェント以外のユーザーが独自の証明書を登録できるようにします。
  5. OK をクリックします。プラグインエディターが閉じられ、新しいプロファイルが profiles タブに一覧表示されます。
  6. 新規プロファイルのポリシー、入力、および出力を設定します。一覧から新しいプロファイルを選択し、Edit/View をクリックします。
  7. Certificate Profile Rule Editor ウィンドウの Policies タブでポリシーを設定します。Policies タブには、プロファイルタイプに対してデフォルトで設定されているポリシーが一覧表示されます。
    1. ポリシーを追加するには、Add をクリックします。
    2. Default フィールドからデフォルトを選択し、Constraints フィールドでそのポリシーに関連付けられた制約を選択し、OK をクリックします。
    3. ポリシー設定 ID を入力します。デュアルキーペアを発行する場合には、個別のポリシーセットで、各証明書に関連付けられたポリシーを定義します。次に、証明書プロファイルポリシー ID と、証明書プロファイルポリシーの名前または識別子を入力します。
    4. Defaults タブおよび Constraints タブでパラメーターを設定します。
      Defaults は、証明書要求に設定する属性を定義します。これにより、証明書の内容が決定されます。これらは、拡張、有効期間、または証明書に含まれるその他のフィールドのいずれかになります。Constraints は、デフォルト値の有効な値を定義します。
      各デフォルトまたは制約の詳細は、「デフォルトの参照」 および 「制約の参照」 を参照してください。
    既存のポリシーを変更するには、ポリシーを選択し、Edit をクリックします。次に、そのポリシーのデフォルトおよび制約を編集します。
    ポリシーを削除するには、ポリシーを選択し、Delete をクリックします。
  8. Certificate Profile Rule Editor ウィンドウの Inputs タブに入力を設定します。プロファイルには複数の入力タイプが存在します。
    注記
    TMS サブシステムにプロファイルを設定しない場合は、cmcCertReqInput のみを選択して Delete ボタンをクリックし、他のプロファイルを削除します。
    1. 入力を追加するには、Add をクリックします。
    2. 一覧から入力を選択し、OK をクリックします。デフォルト入力の完全な詳細については、「入力の参照」 を参照してください。
    3. New Certificate Profile Editor ウィンドウが開きます。入力 ID を設定し、OK をクリックします。
    入力は追加および削除が可能です。入力の編集を選択することは可能ですが、入力にはパラメーターやその他の設定がないため、設定するものはありません。
    入力を削除するには、入力を選択し、Delete をクリックします。
  9. Certificate Profile Rule Editor ウィンドウの Outputs タブで、出力を設定します。
    自動認証方式を使用する証明書プロファイルには、出力を設定する必要があります。エージェントが承認した認証を使用する証明書プロファイルには、出力を設定する必要はありません。Certificate Output タイプはすべてのプロファイルでデフォルトで設定され、カスタムプロファイルに自動的に追加されます。
    TMS サブシステムにプロファイルを設定しない限り、certOutput のみを選択します。
    出力を追加または削除できます。出力の編集を選択することは可能ですが、出力にはパラメーターやその他の設定がないため、設定するものはありません。
    1. 出力を追加するには、Add をクリックします。
    2. 一覧から出力を選択し、OK をクリックします。
    3. 出力の名前または識別子を指定して、OK をクリックします。
      この出力は出力タブに一覧表示されます。これを編集して、この出力のパラメーターに値を指定できます。
    出力を削除するには、一覧から出力を選択して Delete をクリックします。
  10. CA を再起動して、新規プロファイルを適用します。
    systemctl restart pki-tomcatd-nuxwdog@instance_name.service
  11. プロファイルを管理者として作成したら、CA エージェントはエージェントサービスページでプロファイルを承認してプロファイルを有効にする必要があります。
    1. CA のサービスページを開きます。
      https://server.example.com:8443/ca/services
    2. 証明書プロファイルの管理 リンクをクリックします。このページには、アクティブと非アクティブの両方で、管理者によって設定されたすべての証明書プロファイルが一覧表示されます。
    3. 承認する証明書プロファイルの名前をクリックします。
    4. ページの下部で、Enable ボタンをクリックします。
注記
このプロファイルを TPS で使用する場合は、プロファイルタイプを認識するように TPS を設定する必要があります。これは 11.1.4. にあります。Red Hat Certificate System の計画、インストール、およびデプロイメントガイドのスマートカード CA プロファイルの管理
プロファイルの承認方法は、Red Hat Certificate System の計画、インストール、およびデプロイメントガイドのファイルシステムの証明書プロファイルの作成および編集のセクションで説明されているように、コマンドラインでのみプロファイルに追加できます。