7.3. CRL の実行

  1. Certificate Manager は、その CA 署名証明書キーを使用して CRL に署名します。CRL に個別の署名キーペアを使用するには、CRL 署名キーを設定し、このキーを使用して CRL に署名するように Certificate Manager の設定を変更します。詳細は、「異なる証明書を使用するように CA を設定して CRL を署名」を参照してください。
  2. CRL 発行ポイントの設定発行ポイントは、マスター CRL に対してすでにセットアップされ、有効にされています。

    図7.1 デフォルトの CRL 発行ポイント

    デフォルトの CRL 発行ポイント
    CRL の追加の発行ポイントを作成できます。詳細は、「発行ポイントの設定」を参照してください。
    発行ポイントを設定して CRL のリストを定義するときに設定したオプションに応じて、発行ポイントが作成できる CRL には 5 つのタイプがあります。
    • マスター CRL には、CA 全体から失効した証明書の一覧が含まれます。
    • ARL は、失効した CA 証明書のみが含まれる Authority Revocation List です。
    • 期限切れの証明書を持つ CRL には、CRL で有効期限が切れた証明書が含まれます。
    • 証明書プロファイルの CRL は、最初に証明書を作成するために使用されるプロファイルに基づいて、失効した証明書を判別します。
    • 理由コードによる CRL は、失効した理由コードに基づいて、失効した証明書を判別します。
  3. 各発行ポイントに CRL を設定します。詳細は、「各発行ポイントの CRL の設定」を参照してください。
  4. 発行ポイントに設定された CRL 拡張機能を設定します。詳細は、「CRL 拡張機能の設定」 を参照してください。
  5. 発行ポイントの拡張を有効にすることにより、発行ポイントにデルタ CRL を設定するか、または発行ポイント DeltaCRLIndicator または CRLNumber. の拡張を有効にします。
  6. 発行先に関する情報が含まれるように CRLDistributionPoint 拡張機能を設定します。
  7. ファイル、LDAP ディレクトリー、または OCSP レスポンダーへの公開 CRL を設定します。公開の設定の詳細は、8章証明書および CRL の公開 を参照してください。

7.3.1. 発行ポイントの設定

発行ポイントは、新しい CRL に含まれる証明書を定義します。マスター CRL 発行ポイントは、Certificate Manager の失効した証明書の一覧を含むマスター CRL 用にデフォルトで作成されます。
新規の発行ポイントを作成するには、以下の手順を実施します。
  1. CertificateCertificate Systemnbsp;System コンソールを開きます。
    pkiconsole https://server.example.com:8443/ca
  2. Configuration タブで、左側のナビゲーションメニューから Certificate Manager を展開します。次に、CRL Issuing Points を選択します。
  3. 発行ポイントを編集するには、発行ポイントを選択して、Edit をクリックします。編集できるパラメーターは、発行ポイントの名前と、発行ポイントが有効か無効かだけです。
    発行ポイントを追加するには、Add をクリックします。CRL Issuing Point エディターウインドウが開きます。

    図7.2 CRL Issuing Point エディター

    CRL Issuing Point エディター
    注記
    一部のフィールドがコンテンツを読み取るのに十分な大きさで表示されない場合は、コーナーの 1 つをドラッグしてウィンドウを拡大します。
    以下のフィールドに入力します。
    • Enable。選択した場合は発行ポイントを有効にします。無効にする場合は選択を解除します。
    • CRL Issuing Point name。発行ポイントの名前を指定します。スペースは使用できません。
    • Description。発行ポイントを説明します。
  4. OK をクリックします。
新しい発行ポイントを表示して設定するには、CA コンソールを閉じ、その後にコンソールを再度開きます。新しい発行ポイントは、ナビゲーションツリーの CRL Issuing Points エントリーの下に一覧表示されます。
新しい発行ポイントに CRL を設定し、CRL と使用する CRL 拡張機能を設定します。発行ポイントの設定に関する詳細は、「各発行ポイントの CRL の設定」 を参照してください。CRL 拡張機能の設定に関する詳細は、「CRL 拡張機能の設定」 を参照してください。作成された CRL はすべて、エージェントサービスページの Update Revocation List ページに表示されます。