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17.3. エージェント承認キーリカバリースキームの設定
キーリカバリーエージェントは、PKCS #12 パッケージ内の秘密暗号化キーと関連する証明書をまとめて承認および取得します。キーリカバリーを承認するには、必要な数のリカバリーエージェントが KRA エージェントサービスページにアクセスし、Authorize Recovery 領域を使用して各承認を個別に入力します。
エージェントの 1 つが、キーリカバリープロセスを開始します。同期リカバリーの場合、各承認エージェントは、(最初のリクエストで返された) 参照番号を使用して要求をオープンにし、その後、個別に鍵のリカバリーを承認します。非同期リカバリーの場合、承認エージェントはすべてキーリカバリー要求を検索してから、キーリカバリーを承認します。すべての承認が指定されている場合に、KRA は情報を確認します。提示された情報が正しい場合は、要求されたキーを取得し、PKCS #12 パッケージの形式で、キーリカバリープロセスを開始したエージェントに、対応する証明書を返します。
キーリカバリーエージェントスキーム は、キーリカバリーエージェントが属するグループを認識するように KRA を設定し、アーカイブされた鍵を復元する前にキーリカバリー要求を承認するために必要なこれらのエージェントの数を指定します。
17.3.1. コマンドラインでのエージェント承認キーリカバリーの設定
エージェントが開始するキーリカバリーを設定するには、KRA 設定で 2 つのパラメータを編集します。
- リカバリーの承認に必要なリカバリーマネージャーの数を設定します。
- これらのユーザーが属する必要のあるグループを設定します。
これらのパラメーターは、KRA の
CS.cfg
設定ファイルで設定されます。
- 設定ファイルを編集する前にサーバーを停止します。
systemctl stop pki-tomcatd@instance_name.service
あるいはsystemctl stop pki-tomcatd-nuxwdog@instance_name.service (if using
nuxwdog watchdog
) - KRA の
CS.cfg
ファイルを開きます。vim /var/lib/pki/pki-tomcat/kra/conf/CS.cfg
- 2 つのリカバリースキームパラメーターを編集します。
kra.noOfRequiredRecoveryAgents=3 kra.recoveryAgentGroup=Key Recovery Authority Agents
- サービスを再起動します。
systemctl start pki-tomcatd@instance_name.service
またはsystemctl start pki-tomcatd-nuxwdog@instance_name.service
注記
コンソールでエージェント承認済みキーリカバリーを設定する方法は、『Red Hat Certificate System 管理ガイド』の『コンソールでのエージェント承認キーリカバリーの設定』を参照してください。