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14.2.3.7. キューの有効化および設定
登録プロセスには、発行した証明書をディレクトリーまたはファイルに公開します。したがって、基本的には、最初の証明書要求を閉じます。ただし、外部ネットワークに証明書を公開すると、発行プロセスが大幅に遅くなり、リクエストが開いたままになります。
この状況を回避するために、管理者は 公開キュー を有効にできます。パブリッシュキューは、別のリクエストキューを使用するリクエスト操作および登録操作 (外部の LDAP ディレクトリーを伴う可能性がある) を分離します。要求キューはすぐに更新され、登録プロセスが完了したことを示します。一方、公開キューがネットワークトラフィックの一時停止時に情報を送信します。
公開キューは、承認された証明書ごとに新しいスレッドを開くのではなく、生成された証明書を公開する定義済みの制限された数のスレッドを設定します。
パブリッシュキューはデフォルトで無効になっています。公開を有効にするとともに、CA コンソールで有効にすることができます。
注記
パブリッシュキューはデフォルトで無効になっていますが、コンソールで LDAP 公開が有効な場合にはキューが自動的に有効になります。それ以外の場合は、キューを手動で有効にできます。
図14.1 公開キューの有効化

14.2.3.7.1. CS.cfg ファイルを編集して、Queue の有効化と設定
CS.cfg
ファイルを編集してパブリッシュキューを有効にすると、管理者はパブリッシュ操作に使用するスレッドの数やキューページサイズなど、パブリッシュする他のオプションを設定できます。
- 設定ファイルを編集できるように CA サーバーを停止します。
# systemctl stop pki-tomcatd-nuxwdog@instance_name.service
- CA の
CS.cfg
ファイルを開きます。vim /var/lib/pki/instance_name/ca/conf/CS.cfg
ca.publish.queue.enable
を true に設定します。パラメーターが存在しない場合は、パラメーターで行を追加します。ca.publish.queue.enable=true
- その他の関連するパブリッシュキューパラメーターを設定します。
ca.publish.queue.maxNumberOfThreads
パブリッシュ操作に対して開くことができるスレッドの最大数を設定します。デフォルトは 3 です。ca.publish.queue.priorityLevel
は、パブリッシュ操作の優先度を設定します。優先度の値の範囲は、2 (最も低い優先度) から -2 (最も高い優先度) までです。ゼロ (0) は通常の優先度で、デフォルトはデフォルトです。ca.publish.queue.pageSize
は、パブリッシュキューページに格納できるリクエストの最大数を設定します。デフォルトは 40 です。ca.publish.queue.saveStatus
は、指定された公開操作の数ごとにステータスを保存する間隔を設定します。これにより、CA が再起動またはクラッシュした場合にパブリッシュキューを復元できます。デフォルトは 200 ですが、CA の再起動時にゼロ以外の番号がキューを復旧します。このパラメーターを 0 に設定すると、キューの復元が無効になります。
ca.publish.queue.maxNumberOfThreads=1 ca.publish.queue.priorityLevel=0 ca.publish.queue.pageSize=100 ca.publish.queue.saveStatus=200
ヒントca.publish.queue.enable
を false に設定し、ca.publish.queue.maxNumberOfThreads
を 0 に設定すると、公開キューと、発行した証明書の公開に別のスレッドが使用されます。 - CA サーバーを起動します。
systemctl start pki-tomcatd-nuxwdog@instance_name.service