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14.2.3. CS.cfg 設定ファイルの概要
各サブシステムインスタンスには、設定用のプラグインや Java クラスなど、インスタンスのすべての設定が含まれる独自のメイン設定ファイル
CS.cfg
があります。パラメーターと特定の設定はサブシステムのタイプによって異なりますが、一般的に CS.cfg
ファイルはサブシステムインスタンスの以下の部分を定義します。
- 名前、ポート割り当て、インスタンスディレクトリー、ホスト名などの基本サブシステムインスタンス情報
- ログ
- インスタンスのユーザーディレクトリー (authorization) に対して認証するプラグインおよびメソッド
- インスタンスが属するセキュリティードメイン
- サブシステム証明書
- サブシステムインスタンスによって使用される他のサブシステム
- サブシステムによって使用されるデータベースタイプおよびインスタンス
- TKS のキープロファイル、CA の証明書プロファイル、KRA のキーリカバリーに必要なエージェントなどの PKI 関連タスクの設定
構成パラメーターの多く (PKI タスクのパラメーターを除く) は、すべて Java ベースのコンソールを使用するため、CA、OCSP、KRA、および TKS 間でほとんど同じです。したがって、コンソールで管理できる構成設定には、同様のパラメーターがあります。
CS.cfg
ファイルは、基本的な parameter=value 形式です。
#comment parameter=value
CS.cfg
ファイルでは、パラメーターブロックの多くに pound (#) 文字でコメントアウトされた記述的なコメントがあります。コメント、空白行、不明なパラメーター、またはスペルミスのパラメーターはサーバーによって無視されます。
注記
インスタンスの同じ領域を設定するパラメーターは、同じブロックにグループ化される傾向があります。
例14.1 CS.cfg ファイルのログ設定
log.instance.System._000=## log.instance.System._001=## System Logging log.instance.System._002=## log.instance.System.bufferSize=512 log.instance.System.enable=true log.instance.System.expirationTime=0 log.instance.System.fileName=/var/lib/pki-ca/logs/system log.instance.System.flushInterval=5 log.instance.System.level=3 log.instance.System.maxFileSize=2000 log.instance.System.pluginName=file log.instance.System.rolloverInterval=2592000 log.instance.System.type=system
機能の一部は、サブシステムにアクセスするためにセルフテスト、ジョブ、認可などのプラグインを使用して実装されます。これらのパラメーターの場合、プラグインインスタンスには、一意の識別子 (サブシステムに対して呼び出される同じプラグインのインスタンスが複数存在する可能性があるため)、実装プラグイン名、および Java クラスがあります。
例14.2 サブシステム認証設定
authz.impl._000=## authz.impl._001=## authorization manager implementations authz.impl._002=## authz.impl.BasicAclAuthz.class=com.netscape.cms.authorization.BasicAclAuthz authz.instance.BasicAclAuthz.pluginName=BasicAclAuthz
注記
設定パラメーターの値を適切にフォーマットする必要があるため、2 つのルールを考慮する必要があります。
- ローカライズする必要のある値は、UTF8 文字である必要があります。
CS.cfg
ファイルは、パラメーター値のスラッシュ (/) をサポートします。値にバックスラッシュ (\) が必要な場合は、スラッシュでエスケープする必要があります。つまり、2 つのバックスラッシュを続けて使用する必要があります。
以下のセクションでは、
CS.cfg
ファイル設定およびパラメーターのスナップショットです。これらは、完全な参考資料や CS.cfg
ファイルパラメーターの例ではありません。また、各サブシステム設定ファイルで利用可能なパラメーターと使用されるパラメーターは異なりますが、類似しています。
14.2.3.1. サブシステムの基本設定
基本的な設定は、サブシステムの機能や動作に直接関係することなく、インスタンス自体に固有のものです。これには、インスタンス名、root ディレクトリー、プロセスのユーザー ID、およびポート番号の設定が含まれます。インスタンスの初回インストールまたは設定時に割り当てられる設定の多くは、pkispawn で示されます。
例14.3 CA の基本インスタンスパラメーター: pkispawn ファイル ca.cfg
[DEFAULT] pki_admin_password=Secret.123 pki_client_pkcs12_password=Secret.123 pki_ds_password=Secret.123 # Optionally keep client databases pki_client_database_purge=False # Separated CA instance name and ports pki_instance_name=pki-ca pki_http_port=18080 pki_https_port=18443 # This Separated CA instance will be its own security domain pki_security_domain_https_port=18443 [Tomcat] # Separated CA Tomcat ports pki_ajp_port=18009 pki_tomcat_server_port=18005
重要
ポート設定などの情報は
CS.cfg
ファイルに 含まれ ますが、CS.cfg
には 設定 されません。サーバー設定が server.xml
ファイルに設定されます。
CS.cfg
および server.xml
のポートは、稼働中の RHCS インスタンスと一致している必要があります。