付録A 設定の参照

ストレージ管理者は、Ceph Object Gateway にさまざまなオプションを設定できます。このようなオプションにはデフォルト値が含まれます。各オプションを指定しない場合、デフォルト値は自動的に設定されます。

このオプションに特定の値を設定するには、ceph config set client.rgw OPTION VALUE コマンドを使用して設定データベースを更新します。

A.1. 一般設定

名前説明デフォルト

rgw_data

Ceph Object Gateway のデータファイルの場所を設定します。

String

/var/lib/ceph/radosgw/$cluster-$id

rgw_enable_apis

指定された API を有効にします。

String

s3, s3website, swift, swift_auth, admin, sts, iam, notifications

rgw_cache_enabled

Ceph Object Gateway キャッシュを有効にするかどうか。

Boolean

true

rgw_cache_lru_size

Ceph Object Gateway キャッシュのエントリー数。

Integer

10000

rgw_socket_path

ドメインソケットのソケットパス。FastCgiExternalServer はこのソケットを使用します。ソケットパスを指定しない場合、Ceph Object Gateway は外部サーバーとしては実行しません。ここで指定するパスは、rgw.conf ファイルで指定されたパスと同じである必要があります。

String

該当なし

rgw_host

Ceph Object Gateway インスタンスのホスト。IP アドレスまたはホスト名を指定できます。

String

0.0.0.0

rgw_port

インスタンスが要求をリッスンするポート。指定されていない場合、Ceph Object Gateway は外部の FastCGI を実行します。

String

なし

rgw_dns_name

提供されるドメインの DNS 名。ゾーングループ内での hostnames の設定も参照してください。

String

なし

rgw_script_uri

リクエストで設定されていない場合は SCRIPT_URI の代替値。

String

なし

rgw_request_uri

リクエストで設定されていない場合は REQUEST_URI の代替値。

String

なし

rgw_print_continue

稼働中の場合は 100-continue を有効にします。

Boolean

true

rgw_remote_addr_param

リモートアドレスパラメーター。たとえば、リモートアドレスを含む HTTP フィールド、またはリバースプロキシーが動作している場合は X-Forwarded-For アドレス。

String

REMOTE_ADDR

rgw_op_thread_timeout

オープンスレッドのタイムアウト (秒単位)。

Integer

600

rgw_op_thread_suicide_timeout

Ceph Object Gateway プロセスが終了するまでの タイムアウト (秒単位)。0 に設定すると無効です。

Integer

0

rgw_thread_pool_size

スレッドプールのサイズ。

Integer

512 スレッド

rgw_num_control_oids

異なる rgw インスタンス間でキャッシュの同期に使用される通知オブジェクトの数。

Integer

8

rgw_init_timeout

Ceph Object Gateway が初期化時に起動するまでの時間 (秒数)。

Integer

30

rgw_mime_types_file

MIME タイプのパスおよび場所。オブジェクトタイプの Swift の自動検出に使用されます。

String

/etc/mime.types

rgw_gc_max_objs

1 つのガベージコレクションの処理サイクルで、ガベージコレクションによって処理される可能性のあるオブジェクトの最大数。

Integer

32

rgw_gc_obj_min_wait

オブジェクトが削除され、ガベージコレクション処理によって処理されるまでの最小待機時間。

Integer

2 * 3600

rgw_gc_processor_max_time

2 つの連続するガベージコレクション処理サイクルで、1 つが開始された後に 2 つ目が開始されるまでの最大時間。

Integer

3600

rgw_gc_processor_period

ガベージコレクション処理のサイクル時間。

Integer

3600

rgw_s3 success_create_obj_status

create-obj の代替成功ステータス応答。

Integer

0

rgw_resolve_cname

rgw が要求ホスト名フィールドの DNS CNAME レコードを使用するべきかどうか (ホスト名が rgw_dns 名 と等しくない場合)。

Boolean

false

rgw_object_stripe_size

Ceph Object Gateway オブジェクトのオブジェクトストライプのサイズ。

Integer

4 << 20

rgw_extended_http_attrs

オブジェクトに設定できる属性の新規セットを追加します。これらの追加属性は、オブジェクトを配置する際に HTTP ヘッダーフィールドを介して設定できます。設定された場合、オブジェクトで GET/HEAD を実行すると、これらの属性は HTTP フィールドとして返されます。

String

なし。例: "content_foo、content_bar"

rgw_exit_timeout_secs

無条件に終了する前にプロセスを待機する秒数。

Integer

120

rgw_get_obj_window_size

単一オブジェクト要求のウィンドウサイズ (バイト単位)。

Integer

16 << 20

rgw_get_obj_max_req_size

Ceph Storage Cluster に送信される単一の get 操作の最大リクエストサイズ。

Integer

4 << 20

rgw_relaxed_s3_bucket_names

ゾーングループバケットの緩和された S3 バケット名ルールを有効にします。

Boolean

false

rgw_list buckets_max_chunk

ユーザーバケットをリスト表示する際に、単一の操作で取得するバケットの最大数。

Integer

1000

rgw_override_bucket_index_max_shards

バケットインデックスオブジェクトのシャードの数。値が 0 の場合は、シャード化がないことを示します。Red Hat では、バケットのリストのコストを増やすため、大きすぎる値 (1000 など) を設定することは推奨されません。

この変数は、 [client] セクションまたは [global] セクションで設定して、radosgw-admin コマンドに自動的に適用されるようにする必要があります。

Integer

0

rgw_curl_wait_timeout_ms

特定の curl 呼び出しのタイムアウト (ミリ秒単位)。

Integer

1000

rgw_copy_obj_progress

長いコピー操作中にオブジェクトの進行状況を出力できるようにします。

Boolean

true

rgw_copy_obj_progress_every_bytes

コピー進行状況出力間の最小バイト。

Integer

1024 * 1024

rgw_admin_entry

管理要求 URL のエントリーポイント。

String

admin

rgw_content_length_compat

CONTENT_LENGTH と HTTP_CONTENT_LENGTH セットの両方で FCGI 要求の互換性処理を有効にします。

Boolean

false

rgw_bucket_default_quota_max_objects

バケットごとのデフォルトのオブジェクトの最大数。他のクォータが指定されていない場合、この値は新規ユーザーに設定されます。既存ユーザーには影響しません。

この変数は、 [client] セクションまたは [global] セクションで設定して、radosgw-admin コマンドに自動的に適用されるようにする必要があります。

Integer

-1

rgw_bucket_quota_ttl

キャッシュされたクォータ情報が信頼される秒単位の時間。このタイムアウト後、クォータ情報がクラスターから再フェッチされます。

Integer

600

rgw_user_quota_bucket_sync_interval

クラスターに同期する前に、バケットクォータ情報が累積される時間 (秒単位)。この間に、他の RGW インスタンスは、このインスタンスでの操作によるバケットクォータ統計の変更を認識しません。

Integer

180

rgw_user_quota_sync_interval

クラスターに同期する前に、ユーザークォータ情報が累積される時間 (秒単位)。この間に、他の RGW インスタンスは、このインスタンスでの操作によるユーザークォータ統計の変更を認識しません。

Integer

3600 * 24

log_meta

ゲートウェイがメタデータ操作をログに記録するかどうかを決定するゾーンパラメーター。

Boolean

false

log_data

ゲートウェイがデータ操作をログに記録するかどうかを決定するゾーンパラメーター。

Boolean

false

sync_from_all

ゾーンがすべてのゾーングループピアから同期するかどうかを設定または設定解除するための radosgw-admin コマンド。

Boolean

false