4.6.4. CephFS Metadata Server ノードのアップグレード

ストレージ管理者として、Red Hat Ceph Storage クラスターノードおよび Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステム上の Ceph File System (CephFS) Metadata Server (MDS) ソフトウェアを、同時に新しいメジャーリリースに手動でアップグレードできます。

重要

ストレージクラスターをアップグレードする前に、アクティブな MDS ランクの数を減らし、ファイルシステムごとに 1 つにします。これにより、複数の MDS 間でバージョンの競合が発生しなくなります。また、アップグレードを行う前に、すべてのスタンバイノードをオフラインにしてください。

これは、MDSクラスターにはバージョニングやファイルシステムフラグが組み込まれていないためです。これらの機能がないと、複数の MDS が異なるバージョンの MDS ソフトウェアを使用して通信することになり、アサーションやその他の不具合が発生する可能性があります。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage Cluster
  • ノードで Red Hat Enterprise Linux 7.8 以降が稼働している。
  • ノードが Red Hat Ceph Storage バージョン 4.2z2 以降を使用している。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.4 以降のインストールソースへのアクセス
  • ストレージクラスター内のすべてのノードへの root レベルのアクセス。

手順

  1. アクティブな MDS ランクを 1 にします。

    構文

    ceph fs set FILE_SYSTEM_NAME max_mds 1

    [root@mds ~]# ceph fs set fs1 max_mds 1

  2. クラスターがすべての MDS ランクを停止するのを待ちます。すべての MDS が停止したら、ランク 0 だけがアクティブになるはずです。残りはスタンバイモードにしておきます。ファイルシステムの状態を確認します。

    [root@mds ~]# ceph status
  3. systemctl を使用して、スタンバイしているすべての MDS をオフラインにします。

    [root@mds ~]# systemctl stop ceph-mds.target
  4. MDS が 1 つだけオンラインになっており、ファイルシステムのランクが 0 であることを確認します。

    [root@mds ~]# ceph status
  5. Red Hat Ceph Storage 4 ツールリポジトリーを無効にします。

    [root@mds ~]# subscription-manager repos --disable=rhel-7-server-rhceph-4-tools-rpms
  6. leapp ユーティリティーをインストールします。leapp の詳細については、「Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレード」を参照してください。
  7. leapp のアップグレード前のチェックを行います。詳細は、「コマンドラインからのアップグレード可能性の評価」を参照してください。
  8. etc/ssh/sshd_config を編集し、PermitRootLoginyes に設定します。
  9. OpenSSH SSH デーモンを再起動します。

    [root@mds ~]# systemctl restart sshd.service
  10. Linux カーネルから iSCSI モジュールを削除します。

    [root@mds ~]# modprobe -r iscsi
  11. アップグレードを行います。「Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレードの実行」を参照してください。
  12. tools リポジトリーを有効にします。

    構文

    subscription-manager repos --enable=rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms

  13. ceph-client-admin.keyring および ceph.conf ファイルを復元します。
  14. デーモンが有効であることを確認します。

    [root@mds ~]# ceph -s
  15. スタンバイ中のデーモンについても同じプロセスを実行します。
  16. スタンバイ中のすべての MDS の再起動が完了したら、クラスターの max_mds の値を以前の値に戻します。

    構文

    ceph fs set FILE_SYSTEM_NAME max_mds ORIGINAL_VALUE

    [root@mds ~]# ceph fs set fs1 max_mds 5

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