11.2. Ceph File System ミラーリング

Ceph File System (CephFS) は、別の Red Hat Ceph Storage クラスター上のリモート Ceph File System へのスナップショットの非同期レプリケーションをサポートします。スナップショットの同期は、スナップショットデータをリモートの Ceph ファイルシステムにコピーし、同じ名前のリモートターゲットに新しいスナップショットを作成します。スナップショット同期用に特定のディレクトリーを設定できます。

CephFS ミラーの管理は、CephFS ミラーリングデーモン (cephfs-mirror) により実行されます。このスナップショットデータは、リモートの CephFS への一括コピーを実行することで同期されます。スナップショットのペアの同期順序は、snap-id を使用して作成時に決定されます。

重要

ハードリンクされたファイルは、別のファイルとして同期されます。

重要

Red Hat は、ストレージクラスター 1 つにつき 1 つの cephfs-mirror デーモンのみの実行をサポートします。

Ceph Manager モジュール

Ceph Manager mirroring モジュールは、デフォルトでは無効になっています。ディレクトリースナップショットミラーリングを管理するインターフェイスを提供し、cephfs-mirror デーモンにディレクトリーを同期させるロールを果たします。Ceph Manager の mirroring モジュールは、ディレクトリースナップショットのミラーリングを制御するコマンドのファミリーも提供します。mirroring モジュールは、cephfs-mirror デーモンを管理しません。cephfs-mirror デーモンの停止、起動、再起動、および有効化は systemctl によって制御されますが、cephadm によって管理されます。