2.6. Ceph Dashboard 機能の切り替え

オンデマンドで機能を有効または無効にすることで、Red Hat Ceph Storage ダッシュボードのコンポーネントをカスタマイズできます。デフォルトでは、すべての機能が有効になっています。機能を無効にすると、Web インターフェイス要素は非表示になり、関連付けられた REST API のエンドポイントはその機能に対する追加のリクエストを拒否します。ダッシュボード機能の有効化および無効化は、コマンドラインインターフェイスまたは Web インターフェイスから実行できます。

利用可能な機能:

  • Ceph ブロックデバイス:

    • イメージの管理 (rbd)
    • ミラーリング (mirroring)
    • iSCSI ゲートウェイ (iscsi)
  • Ceph ファイルシステム (cephfs)
  • Ceph オブジェクトゲートウェイ (rgw)
  • NFS Ganesha ゲートウェイ (nfs)
注記

デフォルトでは、Ceph Manager は Ceph Monitor と併置されます。

注記

複数の機能を一度に無効にできます。

重要

機能が無効になったら、Web インターフェイスの変更を反映するのに最大 20 秒かかる場合があります。

前提条件

  • Red Hat Ceph Storage ダッシュボードソフトウェアのインストールおよび設定
  • Ceph Manager ホストまたはダッシュボードの Web インターフェイスへのユーザーアクセス
  • Ceph Manager ホストへの root レベルのアクセス

手順

  • ダッシュボードの Web インターフェイスからダッシュボード機能を切り替えるには、以下を実行します。

    1. ダッシュボードのランディングページで、Cluster ドロップダウンメニューに移動します。
    2. Manager Modules を選択し、Dashboard を選択します。
    3. Edit Manager module ページで、機能名の横にある選択ボックスを選択するか、選択を解除すると、ダッシュボードの機能を有効または無効にできます。

      図2.5 Manager モジュールを編集

      Edit Manager module
    4. 選択が完了したら、下にスクロールして Update をクリックします。
  • コマンドラインインターフェイスからダッシュボード機能を切り替えるには、以下を実行します。

    1. Cephadm シェルにログインします。

      例:

      [root@host01 ~]# cephadm shell

    2. 機能のステータスのリストを表示します。

      例:

      [ceph: root@host01 /]# ceph dashboard feature status

    3. 機能を無効にします。

      [ceph: root@host01 /]# ceph dashboard feature disable iscsi

      以下の例では、Ceph iSCSI ゲートウェイ機能を無効にします。

    4. 機能を有効にします。

      [ceph: root@host01 /]# ceph dashboard feature enable cephfs

      以下の例では、Ceph Filesystem 機能を有効にします。