2.8. Ceph Monitor ノードのファイアウォール設定

messenger バージョン 2 プロトコルの導入により、ネットワーク上のすべての Ceph トラフィックの暗号化を有効にすることができます。メッセンジャー v2 の secure モード設定は、Ceph デーモンと Ceph クライアント間の通信を暗号化し、エンドツーエンドの暗号化を提供します。

メッセンジャー v2 プロトコル

Ceph の有線プロトコルの 2 つ目のバージョンである msgr2 には、以下の新機能が含まれています。

  • 安全なモードは、ネットワークを介したすべてのデータの移動を暗号化します。
  • 認証ペイロードのカプセル化による改善。
  • 機能のアドバタイズおよびネゴシエーションの改善。

Ceph デーモンは、レガシー、v1 互換、および新しい v2 互換の Ceph クライアントを同じストレージクラスターに接続することができるように、複数のポートにバインドします。Ceph Monitor デーモンに接続する Ceph クライアントまたはその他の Ceph デーモンは、まず v2 プロトコルの使用を試みますが、可能でない場合は古い v1 プロトコルが使用されます。デフォルトでは、メッセンジャープロトコル v1v2 の両方が有効です。新規の v2 ポートは 3300 で、レガシー v1 ポートはデフォルトで 6789 になります。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • Ceph ソフトウェアリポジトリーへのアクセス。
  • Ceph Monitor ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. 以下の例を使用してルールを追加します。

    [root@mon ~]# sudo iptables -A INPUT -i IFACE -p tcp -s IP-ADDRESS/NETMASK --dport 6789 -j ACCEPT
    [root@mon ~]# sudo iptables -A INPUT -i IFACE -p tcp -s IP-ADDRESS/NETMASK --dport 3300 -j ACCEPT
    1. IFACE は、パブリックネットワークインターフェイス (例: eth0eth1 など) に置き換えます。
    2. IP-ADDRESS は、パブリックネットワークの IP アドレスに、NETMASK は、パブリックネットワークのネットマスクに置き換えます。
  2. firewalld デーモンの場合は、以下のコマンドを実行します。

    [root@mon ~]# firewall-cmd --zone=public --add-port=6789/tcp
    [root@mon ~]# firewall-cmd --zone=public --add-port=6789/tcp --permanent
    [root@mon ~]# firewall-cmd --zone=public --add-port=3300/tcp
    [root@mon ~]# firewall-cmd --zone=public --add-port=3300/tcp --permanent