管理ガイド

Red Hat Ceph Storage 5

Red Hat Ceph Storage の管理

概要

本書では、Red Hat Ceph Storage のプロセスの管理、クラスターの状態の監視、ユーザーの管理、およびデーモンの追加および削除方法を説明します。
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社の CTO、Chris Wright のメッセージを参照してください。

第1章 Ceph 管理

Red Hat Ceph Storage クラスターは、全 Ceph デプロイメントの基盤となります。Red Hat Ceph Storage クラスターをデプロイしたら、Red Hat Ceph Storage クラスターの正常な状態を維持し、最適に実行する管理操作があります。

『Red Hat Ceph Storage 管理ガイド』は、ストレージ管理者が以下のようなタスクを実行するのに役立ちます。

  • Red Hat Ceph Storage クラスターの正常性を確認する方法
  • Red Hat Ceph Storage クラスターサービスを起動および停止するには方法
  • 実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターから OSD を追加または削除する方法
  • Red Hat Ceph Storage クラスターに保管されたオブジェクトへのユーザー認証およびアクセス制御を管理する方法
  • Red Hat Ceph Storage クラスターでオーバーライドを使用する方法を説明します。
  • Red Hat Ceph Storage クラスターのパフォーマンスを監視する方法

基本的な Ceph ストレージクラスターは、2 種類のデーモンで構成されます。

  • Ceph Object Storage Device (OSD) は、OSD に割り当てられた配置グループ内のオブジェクトとしてデータを格納します。
  • Ceph Monitor がクラスターマップのマスターコピーを維持

実稼働システムでは、高可用性を実現する Ceph Monitor が 3 つ以上含まれます。通常、許容可能な負荷分散、データのリバランス、およびデータ復旧の場合は最低 50 OSD が含まれます。

第2章 Ceph のプロセス管理について

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスター内の種別またはインスタンスごとに、さまざまな Ceph デーモンを操作できます。これらのデーモンを操作すると、必要に応じてすべての Ceph サービスを開始、停止、および再起動することができます。

2.1. 前提条件

  • Red Hat Ceph Storage ソフトウェアのインストール

2.2. Ceph プロセスの管理

Red Hat Ceph Storage では、すべてのプロセス管理は Systemd サービスを介して行われます。Ceph デーモンの startrestart、および stop を行う場合には毎回、デーモンの種別またはデーモンインスタンスを指定する必要があります。

関連情報

2.3. すべての Ceph デーモンの開始、停止、および再起動

Ceph デーモンを停止するホストから、すべての Ceph デーモンをルートユーザーとして開始、停止、および再起動できます。

要件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • ノードへの root アクセスを持つ。

手順

  1. デーモンを開始、停止、および再起動するホスト上で systemctl サービスを実行して、サービスの SERVICE_ID を取得します。

    [root@host01 ~]# systemctl --type=service
    ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

  2. すべての Ceph デーモンを起動します。

    構文

    systemctl start SERVICE_ID

    [root@host01 ~]# systemctl start ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

  3. すべての Ceph デーモンを停止します。

    構文

    systemctl stop SERVICE_ID

    [root@host01 ~]# systemctl stop ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

  4. すべての Ceph デーモンを再起動します。

    構文

    systemctl restart SERVICE_ID

    [root@host01 ~]# systemctl restart ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

2.4. すべての Ceph サービスの開始、停止、および再起動

Ceph サービスは、同じ Red Hat Ceph Storage クラスターで実行するように設定された、同じタイプの Ceph デーモンの論理グループです。Ceph のオーケストレーションレイヤーにより、ユーザーはこれらのサービスを一元的に管理できるため、同じ論理サービスに属するすべての Ceph デーモンに影響を与える操作を簡単に実行できます。各ホストで実行されている Ceph デーモンは Systemd サービスを通じて管理されます。Ceph サービスを管理するホストから、すべての Ceph サービスを開始、停止、および再起動できます。

重要

特定ホストの特定 Ceph デーモンを開始、停止、または再起動する場合は、SystemD サービスを使用する必要があります。特定のホストで実行されている SystemD サービスのリストを取得するには、ホストに接続し、次のコマンドを実行します。

[root@host01 ~]# systemctl list-units “ceph*”

出力には、各 Ceph デーモンを管理するために使用できるサービス名のリストが表示されます。

要件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • ノードへの root アクセスを持つ。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    [root@host01 ~]# cephadm shell

  2. ceph orch ls コマンドを実行して、Red Hat Ceph Storage クラスターで設定された Ceph サービスのリストを取得し、特定サービスの ID を取得します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph orch ls
    NAME                       RUNNING  REFRESHED  AGE  PLACEMENT  IMAGE NAME                                                       IMAGE ID
    alertmanager                   1/1  4m ago     4M   count:1    registry.redhat.io/openshift4/ose-prometheus-alertmanager:v4.5   b7bae610cd46
    crash                          3/3  4m ago     4M   *          registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest            c88a5d60f510
    grafana                        1/1  4m ago     4M   count:1    registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-dashboard-rhel8:latest  bd3d7748747b
    mgr                            2/2  4m ago     4M   count:2    registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest            c88a5d60f510
    mon                            2/2  4m ago     10w  count:2    registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest            c88a5d60f510
    nfs.foo                        0/1  -          -    count:1    <unknown>                                                        <unknown>
    node-exporter                  1/3  4m ago     4M   *          registry.redhat.io/openshift4/ose-prometheus-node-exporter:v4.5  mix
    osd.all-available-devices      5/5  4m ago     3M   *          registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest            c88a5d60f510
    prometheus                     1/1  4m ago     4M   count:1    registry.redhat.io/openshift4/ose-prometheus:v4.6                bebb0ddef7f0
    rgw.test_realm.test_zone       2/2  4m ago     3M   count:2    registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest            c88a5d60f510

  3. 特定のサービスを起動するには、以下のコマンドを実行します。

    構文

    ceph orch start SERVICE_ID

    [ceph: root@host01 /]# ceph orch start node-exporter

  4. 特定のサービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。

    重要

    ceph orch stop SERVICE_ID コマンドを実行すると、MON および MGR サービスに対してのみ Red Hat Ceph Storage クラスターにアクセスできなくなります。systemctl stop SERVICE_ID コマンドを使用して、ホスト内の特定のデーモンを停止することをお勧めします。

    構文

    ceph orch stop SERVICE_ID

    [ceph: root@host01 /]# ceph orch stop node-exporter

    この例では、ceph orch stop node-exporter コマンドは、node exporter サービスのすべてのデーモンを削除します。

  5. 特定のサービスを再起動するには、以下のコマンドを実行します。

    構文

    ceph orch restart SERVICE_ID

    [ceph: root@host01 /]# ceph orch restart node-exporter

2.5. コンテナー内で実行される Ceph デーモンのログファイルの表示

コンテナーホストからの journald デーモンを使用して、コンテナーから Ceph デーモンのログファイルを表示します。

前提条件

  • Red Hat Ceph Storage ソフトウェアのインストール
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Ceph ログファイル全体を表示するには、以下の形式で構成される rootjournalctl コマンドを実行します。

    構文

    journalctl -u ceph SERVICE_ID

    [root@host01 ~]# journalctl -u ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.8.service

    上記の例では、ID osd.8 の OSD のログ全体を表示できます。

  2. 最近のジャーナルエントリーのみを表示するには、-f オプションを使用します。

    構文

    journalctl -fu SERVICE_ID

    [root@host01 ~]# journalctl -fu ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.8.service

注記

sosreport ユーティリティーを使用して journald ログを表示することもできます。SOS レポートの詳細は、「 What is an sosreport and how to create one in Red Hat Enterprise Linux?」を参照してください。 Red Hat カスタマーポータルでの解決策

関連情報

  • journalctl の man ページ

2.6. Red Hat Ceph Storage クラスターの電源をオフにして再起動

Ceph クラスターの電源をオフにしてリブートするには、以下の手順を実施します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • root アクセスを持つ。

手順

Red Hat Ceph Storage クラスターの電源オフ

  1. クライアントがこのクラスターおよび他のクライアントで RBD イメージおよび RADOS Gateway を使用しないようにします。
  2. 次のステップに進む前に、クラスターの状態が正常な状態 (Health_OK およびすべての PG が active+clean) である必要があります。Ceph Monitor または OpenStack コントローラーノードなどのクライアントキーリングを持つホストで ceph status を実行し、クラスターが正常であることを確認します。
  3. Ceph File System (CephFS) を使用する場合は、CephFS クラスターを停止する必要があります。

    構文

    ceph fs set FS_NAME max_mds 1
    ceph fs fail FS_NAME
    ceph status
    ceph fs set FS_NAME joinable false
    ceph mds fail FS_NAME:_N_

    [ceph: root@host01 /]# ceph fs set cephfs max_mds 1
    [ceph: root@host01 /]# ceph fs fail cephfs
    [ceph: root@host01 /]# ceph status
    [ceph: root@host01 /]# ceph fs set cephfs joinable false
    [ceph: root@host01 /]# ceph mds fail cephfs:1

  4. noout フラグ、norecover フラグ、norebalance フラグ、nobackfill フラグ、nodown フラグ、および pause フラグを設定します。クライアントキーリングが設定されたノードで以下のコマンドを実行します。Ceph Monitor または OpenStack コントローラーノードの例を以下に示します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set noout
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set norecover
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set norebalance
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set nobackfill
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set nodown
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set pause

  5. OSD ノードを 1 つずつシャットダウンします。

    [root@host01 ~]# systemctl stop ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.2.service

  6. 監視ノードを 1 つずつシャットダウンします。

    [root@host01 ~]#  systemctl stop ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

Red Hat Ceph Storage クラスターのリブート

  1. 管理ノードの電源を入れます。
  2. モニターノードの電源をオンにします。

    [root@host01 ~]# systemctl start ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@mon.host01.service

  3. OSD ノードの電源をオンにします。

    [root@host01 ~]# systemctl start ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.2.service

  4. すべてのノードが起動するのを待ちます。すべてのサービスが稼働中であり、ノード間の接続に問題がないことを確認します。
  5. noout フラグ、norecover フラグ、norebalance フラグ、nobackfill フラグ、nodown フラグ、および pause フラグの設定を解除します。クライアントキーリングが設定されたノードで以下のコマンドを実行します。Ceph Monitor または OpenStack コントローラーノードの例を以下に示します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset noout
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset norecover
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset norebalance
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset nobackfill
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset nodown
    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset pause

  6. Ceph File System (CephFS) を使用する場合、CephFS クラスターは、joinable フラグを true に設定して再び起動する必要があります。

    構文

    ceph fs set FS_NAME joinable true

    [ceph: root@host01 /]# ceph fs set cephfs joinable true

  7. クラスターの状態が正常であることを確認します (Health_OK、およびすべての PG が active+clean)。クライアントキーリングが設定されたノードで ceph status を実行します。たとえば、クラスターが正常であることを確認する Ceph Monitor または OpenStack コントローラーノードなど。

関連情報

第3章 Ceph Storage クラスターのモニタリング

ストレージ管理者は、Ceph の個々のコンポーネントの正常性を監視すると共に、Red Hat Ceph Storage クラスターの全体的な健全性を監視することができます。

Red Hat Ceph Storage クラスターを稼働したら、ストレージクラスターの監視を開始して、Ceph Monitor デーモンおよび Ceph OSD デーモンが高レベルで実行されていることを確認することができます。Ceph Storage クラスタークライアントは Ceph Monitor に接続して、最新バージョンのストレージクラスターマップを受け取ってから、ストレージクラスター内の Ceph プールへのデータの読み取りおよび書き込みを実施することができます。そのため、モニタークラスターには、Ceph クライアントがデータの読み取りおよび書き込みが可能になる前に、クラスターの状態に関する合意が必要です。

Ceph OSD は、セカンダリー OSD の配置グループのコピーと、プライマリー OSD 上の配置グループをピアにする必要があります。障害が発生した場合、ピアリングは active + clean 状態以外のものを反映します。

3.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

3.2. Ceph Storage クラスターのハイレベル監視

ストレージ管理者は、Ceph デーモンの正常性を監視し、それらが稼働していることを確認します。また、高レベルのモニタリングには、ストレージクラスター容量を確認して、ストレージクラスターが 完全な比率 を超えないようにします。Red Hat Ceph Storage Dashboard は、高レベルのモニタリングを実行する最も一般的な方法です。ただし、コマンドラインインターフェース、Ceph 管理ソケットまたは Ceph API を使用してストレージクラスターを監視することもできます。

3.2.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

3.2.2. Ceph コマンドラインインターフェースの対話形式の使用

ceph コマンドラインユーティリティーを使用して、Ceph ストレージクラスターと対話的にインターフェースで接続することができます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. インタラクティブモードで ceph ユーティリティーを実行するには、以下を行います。

    構文

    podman exec -it ceph-mon-MONITOR_NAME /bin/bash

    置き換え
    • MONITOR_NAME は、Ceph Monitor コンテナーの名前に置き換えます。この名前は、podman ps コマンドを実行して見つけます。

    [root@host01 ~]# podman exec -it ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635-mon.host01 /bin/bash

この例では、mon.host01 で対話的なターミナルセッションを開き、ここで Ceph の対話型シェルを起動することができます。

3.2.3. ストレージクラスターの正常性の確認

Ceph Storage クラスターを起動してからデータの読み取りまたは書き込みを開始する前に、ストレージクラスターの正常性を確認します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. Ceph Storage クラスターの正常性を確認するには、以下を使用します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph health

    出力には、次の情報が表示されます。

    • クラスター ID
    • クラスターの正常性ステータス
    • モニターマップエポックおよびモニタークォーラムのステータス
    • OSD マップエポックおよび OSD のステータス
    • Ceph Manager のステータス
    • Object Gateway のステータス
    • 配置グループマップのバージョン
    • 配置グループとプールの数
    • 保存されるデータの想定量および保存されるオブジェクト数
    • 保存されるデータの合計量

Ceph クラスターの起動時に、HEALTH_WARN XXX num placement groups stale などの正常性警告が生じる可能性があります。しばらく待ってから再度確認します。ストレージクラスターの準備が整ったら、ceph healthHEALTH_OK などのメッセージを返すはずです。この時点で、クラスターの使用を開始するのは問題ありません。

3.2.4. ストレージクラスターイベントの監視

コマンドラインインターフェースを使用して、Ceph Storage クラスターで発生しているイベントを監視することができます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. クラスターの継続イベントを確認するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph -w
      cluster:
        id:     8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0
        health: HEALTH_OK
    
      services:
        mon: 2 daemons, quorum Ceph5-2,Ceph5-adm (age 3d)
        mgr: Ceph5-1.nqikfh(active, since 3w), standbys: Ceph5-adm.meckej
        osd: 5 osds: 5 up (since 2d), 5 in (since 8w)
        rgw: 2 daemons active (test_realm.test_zone.Ceph5-2.bfdwcn, test_realm.test_zone.Ceph5-adm.acndrh)
    
      data:
        pools:   11 pools, 273 pgs
        objects: 459 objects, 32 KiB
        usage:   2.6 GiB used, 72 GiB / 75 GiB avail
        pgs:     273 active+clean
    
      io:
        client:   170 B/s rd, 730 KiB/s wr, 0 op/s rd, 729 op/s wr
    
    2021-06-02 15:45:21.655871 osd.0 [INF] 17.71 deep-scrub ok
    2021-06-02 15:45:47.880608 osd.1 [INF] 1.0 scrub ok
    2021-06-02 15:45:48.865375 osd.1 [INF] 1.3 scrub ok
    2021-06-02 15:45:50.866479 osd.1 [INF] 1.4 scrub ok
    2021-06-02 15:45:01.345821 mon.0 [INF] pgmap v41339: 952 pgs: 952 active+clean; 17130 MB data, 115 GB used, 167 GB / 297 GB avail
    2021-06-02 15:45:05.718640 mon.0 [INF] pgmap v41340: 952 pgs: 1 active+clean+scrubbing+deep, 951 active+clean; 17130 MB data, 115 GB used, 167 GB / 297 GB avail
    2021-06-02 15:45:53.997726 osd.1 [INF] 1.5 scrub ok
    2021-06-02 15:45:06.734270 mon.0 [INF] pgmap v41341: 952 pgs: 1 active+clean+scrubbing+deep, 951 active+clean; 17130 MB data, 115 GB used, 167 GB / 297 GB avail
    2021-06-02 15:45:15.722456 mon.0 [INF] pgmap v41342: 952 pgs: 952 active+clean; 17130 MB data, 115 GB used, 167 GB / 297 GB avail
    2021-06-02 15:46:06.836430 osd.0 [INF] 17.75 deep-scrub ok
    2021-06-02 15:45:55.720929 mon.0 [INF] pgmap v41343: 952 pgs: 1 active+clean+scrubbing+deep, 951 active+clean; 17130 MB data, 115 GB used, 167 GB / 297 GB avail

3.2.5. Ceph のデータ使用量の計算方法

使用される 値は、使用される生のストレージの 実際 の量を反映します。xxx GB / xxx GB の値は、クラスターの全体的なストレージ容量のうち、2 つの数字の小さい方の利用可能な量を意味します。概念番号は、複製、クローン、またはスナップショットを作成する前に、保存したデータのサイズを反映します。したがって、Ceph はデータのレプリカを作成し、クローン作成やスナップショットのためにストレージ容量を使用することもあるため、実際に保存されるデータの量は、通常、保存された想定される量を上回ります。

3.2.6. ストレージクラスターの使用統計について

クラスターのデータ使用状況とプール間でのデータ分散を確認するには、df オプションを使用します。これは Linux df コマンドに似ています。ceph df コマンドまたは ceph df detail コマンドのいずれかを実行できます。

[ceph: root@host01 /]# ceph df
RAW STORAGE:
    CLASS     SIZE       AVAIL      USED        RAW USED     %RAW USED
    hdd       90 GiB     84 GiB     100 MiB      6.1 GiB          6.78
    TOTAL     90 GiB     84 GiB     100 MiB      6.1 GiB          6.78

POOLS:
    POOL                          ID     STORED      OBJECTS     USED        %USED     MAX AVAIL
    .rgw.root                      1     1.3 KiB           4     768 KiB         0        26 GiB
    default.rgw.control            2         0 B           8         0 B         0        26 GiB
    default.rgw.meta               3     2.5 KiB          12     2.1 MiB         0        26 GiB
    default.rgw.log                4     3.5 KiB         208     6.2 MiB         0        26 GiB
    default.rgw.buckets.index      5     2.4 KiB          33     2.4 KiB         0        26 GiB
    default.rgw.buckets.data       6     9.6 KiB          15     1.7 MiB         0        26 GiB
    testpool                      10       231 B           5     384 KiB         0        40 GiB

ceph df detail コマンドは、quota objects、quota bytes、used compression、および under compression など、その他のプール統計に関する詳細情報を提供します。

[ceph: root@host01 /]# ceph df detail
RAW STORAGE:
    CLASS     SIZE       AVAIL      USED        RAW USED     %RAW USED
    hdd       90 GiB     84 GiB     100 MiB      6.1 GiB          6.78
    TOTAL     90 GiB     84 GiB     100 MiB      6.1 GiB          6.78

POOLS:
    POOL                          ID     STORED      OBJECTS     USED        %USED     MAX AVAIL     QUOTA OBJECTS     QUOTA BYTES     DIRTY     USED COMPR     UNDER COMPR
    .rgw.root                      1     1.3 KiB           4     768 KiB         0        26 GiB     N/A               N/A                 4            0 B             0 B
    default.rgw.control            2         0 B           8         0 B         0        26 GiB     N/A               N/A                 8            0 B             0 B
    default.rgw.meta               3     2.5 KiB          12     2.1 MiB         0        26 GiB     N/A               N/A                12            0 B             0 B
    default.rgw.log                4     3.5 KiB         208     6.2 MiB         0        26 GiB     N/A               N/A               208            0 B             0 B
    default.rgw.buckets.index      5     2.4 KiB          33     2.4 KiB         0        26 GiB     N/A               N/A                33            0 B             0 B
    default.rgw.buckets.data       6     9.6 KiB          15     1.7 MiB         0        26 GiB     N/A               N/A                15            0 B             0 B
    testpool                      10       231 B           5     384 KiB         0        40 GiB     N/A               N/A                 5            0 B             0 B

出力の RAW STORAGE セクションは、ストレージクラスターがデータに使用するストレージ容量の概要を説明します。

  • CLASS: 使用されるデバイスのタイプ。
  • SIZE: ストレージクラスターが管理する全ストレージ容量。

    上記の例では、SIZE が 90 GiB の場合、レプリケーション係数 (デフォルトでは 3) を考慮しない合計サイズです。レプリケーション係数を考慮した使用可能な合計容量は 90 GiB/3 = 30 GiB です。フル比率 (デフォルトでは 85%) に基づくと、使用可能な最大容量は 30 GiB * 0.85 = 25.5 GiB です。

  • AVAIL: ストレージクラスターで利用可能な空き容量。

    上記の例では、SIZE が 90 GiB、USED 容量が 6 GiB の場合、AVAIL 容量は 84 GiB になります。レプリケーション係数 (デフォルトでは 3) を考慮した使用可能な合計容量は、84 GiB/3 = 28 GiB です。

  • USD: ユーザーデータ、内部オーバーヘッド、または予約済み容量に消費される、ストレージクラスター内の使用済み領域の量。

    上記の例では、100 MiB がレプリケーション係数を考慮した後で利用可能な合計領域です。実際に使用可能なサイズは 33 MiB です。

  • RAW USED: USED 領域の合計と、BlueStore パーティション db および wal に割り当てられた領域の合計。
  • % RAW USED: RAW USED の割合。この数字は、full rationear full ratio で使用して、ストレージクラスターの容量に達しないようにします。

出力の POOLS セクションは、プールの一覧と、各プールの概念的な使用目的を提供します。このセクションの出力には、レプリカ、クローン、またはスナップショットを 反映しません。たとえば、1 MB のデータでオブジェクトを保存する場合、概念的な使用量は 1 MB になりますが、実際の使用量は、size = 3 のクローンやスナップショットなどのレプリカ数によっては 3 MB 以上になる場合があります。

  • POOL: プールの名前。
  • ID: プール ID。
  • STOERD: ユーザーがプールに格納する実際のデータ量。
  • OBJECTS: プールごとに保存されるオブジェクトの想定数。これは、STORED サイズ * レプリケーション係数です。
  • USED: メガバイトの場合は M、ギガバイトの場合は G を付加しない限り、キロバイト単位で保存されたデータの想定量。
  • %USED: プールごとに使用されるストレージの概念パーセンテージ。
  • MAX AVAIL: このプールに書き込むことができる想定データ量の推定。これは、最初の OSD がフルになる前に使用できるデータの量です。CRUSH マップからディスクにまたがるデータの予測分布を考慮し、フルにする最初の OSD をターゲットとして使用します。

    上記の例では、レプリケーション係数 (デフォルトでは 3) を考慮しない MAX AVAIL は 153.85 MB です。

    MAX AVAIL の値を計算するには、Red Hat ナレッジベースの記事「 ceph df MAX AVAIL is incorrect for simple replicated pool 」を参照してください

  • QUOTA OBJECTS: クォータオブジェクトの数。
  • QUOTA BYTES: クォータオブジェクトのバイト数。
  • USED COMPR: 圧縮データに割り当てられる領域の量これには、圧縮データ、割り当て、レプリケーション、およびイレイジャーコーディングのオーバーヘッドが含まれます。
  • UNDER COMPR: 圧縮に渡されるデータの量で、圧縮された形式で保存することが十分に有益です。
注記

POOLS セクションの数字は概念的です。レプリカ、スナップショット、またはクローンの数は含まれていません。その結果、USED 量と %USED 量の合計は、出力の GLOBAL セクションの RAW USED 量と %RAW USED 量に加算されません。

注記

MAX AVAIL の値は、使用されるレプリケーションまたはイレイジャージャーコード、ストレージをデバイスにマッピングする CRUSH ルール、それらのデバイスの使用率、および設定された mon_osd_full_ratio の複雑な関数です。

関連情報

3.2.7. OSD の使用状況の統計について

ceph osd df コマンドを使用して、OSD 使用率の統計を表示します。

[ceph: root@host01 /]# ceph osd df
ID CLASS WEIGHT  REWEIGHT SIZE    USE     DATA    OMAP    META    AVAIL   %USE VAR  PGS
 3   hdd 0.90959  1.00000  931GiB 70.1GiB 69.1GiB      0B    1GiB  861GiB 7.53 2.93  66
 4   hdd 0.90959  1.00000  931GiB 1.30GiB  308MiB      0B    1GiB  930GiB 0.14 0.05  59
 0   hdd 0.90959  1.00000  931GiB 18.1GiB 17.1GiB      0B    1GiB  913GiB 1.94 0.76  57
MIN/MAX VAR: 0.02/2.98  STDDEV: 2.91

  • ID: OSD の名前。
  • CLASS: OSD が使用するデバイスのタイプ。
  • WEIGHT: CRUSH マップの OSD の重み。
  • REWEIGHT: デフォルトの再重み値です。
  • SIZE: OSD の全体的なストレージ容量
  • USE: OSD の容量
  • DATA: ユーザーデータが使用する OSD 容量
  • OMAP: オブジェクトマップ (omap) データを保存するために使用されている bluefs ストレージの推定値 (rocksdb に保存されたキー/値のペア)。
  • META: 内部メタデータに割り当てられた bluefs の領域、または bluestore_bluefs_min パラメーターで設定された値のうちいずれか大きい方の値で、bluefs に割り当てられた領域の合計から推定 omap データサイズを差し引いた値として計算されます。
  • AVAIL: OSD で利用可能な空き容量
  • %USE: OSD で使用されるストレージの表記率
  • VAR: 平均の使用率を上回るまたは下回る変動。
  • PGS: OSD 内の配置グループ数
  • MIN/MAX VAR: すべての OSD における変更の最小値および最大値。

関連情報

3.2.8. Red Hat Ceph Storage クラスターのステータスの確認

コマンドラインインターフェースから Red Hat Ceph Storage クラスターのステータスを確認することができます。status サブコマンドまたは -s 引数は、ストレージクラスターの現在のステータスを表示します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. ストレージクラスターのステータスを確認するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph status

    または

    [ceph: root@host01 /]# ceph -s

  3. インタラクティブモードで、ceph と入力し、Enter を押します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph
    ceph> status
      cluster:
        id:     499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635
        health: HEALTH_WARN
                1 stray daemon(s) not managed by cephadm
                1/3 mons down, quorum host03,host02
                too many PGs per OSD (261 > max 250)
    
      services:
        mon:     3 daemons, quorum host03,host02 (age 3d), out of quorum: host01
        mgr:     host01.hdhzwn(active, since 9d), standbys: host05.eobuuv, host06.wquwpj
        osd:     12 osds: 11 up (since 2w), 11 in (since 5w)
        rgw:     2 daemons active (test_realm.test_zone.host04.hgbvnq, test_realm.test_zone.host05.yqqilm)
        rgw-nfs: 1 daemon active (nfs.foo.host06-rgw)
    
      data:
        pools:   8 pools, 960 pgs
        objects: 414 objects, 1.0 MiB
        usage:   5.7 GiB used, 214 GiB / 220 GiB avail
        pgs:     960 active+clean
    
      io:
        client:   41 KiB/s rd, 0 B/s wr, 41 op/s rd, 27 op/s wr
    
    ceph> health
    HEALTH_WARN 1 stray daemon(s) not managed by cephadm; 1/3 mons down, quorum host03,host02; too many PGs per OSD (261 > max 250)
    
    ceph> mon stat
    e3: 3 mons at {host01=[v2:10.74.255.0:3300/0,v1:10.74.255.0:6789/0],host02=[v2:10.74.249.253:3300/0,v1:10.74.249.253:6789/0],host03=[v2:10.74.251.164:3300/0,v1:10.74.251.164:6789/0]}, election epoch 6688, leader 1 host03, quorum 1,2 host03,host02

3.2.9. Ceph Monitor ステータスの確認

ストレージクラスターに複数の Ceph Monitor がある場合 (実稼働環境用の Red Hat Ceph Storage クラスターに必要)、ストレージクラスターの起動後に Ceph Monitor クォーラム (定足数) のステータスを確認し、データの読み取りまたは書き込みを実施する前に、Ceph Monitor クォーラムのステータスを確認します。

複数のモニターを実行している場合はクォーラムが存在する必要があります。

Ceph Monitor ステータスを定期的にチェックし、実行していることを確認します。Ceph Monitor に問題があり、ストレージクラスターの状態に関する合意ができない場合は、その障害により Ceph クライアントがデータを読み書きできなくなる可能性があります。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. 監視マップを表示するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph mon stat

    または

    [ceph: root@host01 /]# ceph mon dump

  3. ストレージクラスターのクォーラムステータスを確認するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph quorum_status -f json-pretty

    Ceph はクォーラムのステータスを返します。

    {
        "election_epoch": 6686,
        "quorum": [
            0,
            1,
            2
        ],
        "quorum_names": [
            "host01",
            "host03",
            "host02"
        ],
        "quorum_leader_name": "host01",
        "quorum_age": 424884,
        "features": {
            "quorum_con": "4540138297136906239",
            "quorum_mon": [
                "kraken",
                "luminous",
                "mimic",
                "osdmap-prune",
                "nautilus",
                "octopus",
                "pacific",
                "elector-pinging"
            ]
        },
        "monmap": {
            "epoch": 3,
            "fsid": "499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635",
            "modified": "2021-03-15T04:51:38.621737Z",
            "created": "2021-03-12T12:35:16.911339Z",
            "min_mon_release": 16,
            "min_mon_release_name": "pacific",
            "election_strategy": 1,
            "disallowed_leaders: ": "",
            "stretch_mode": false,
            "features": {
                "persistent": [
                    "kraken",
                    "luminous",
                    "mimic",
                    "osdmap-prune",
                    "nautilus",
                    "octopus",
                    "pacific",
                    "elector-pinging"
                ],
                "optional": []
            },
            "mons": [
                {
                    "rank": 0,
                    "name": "host01",
                    "public_addrs": {
                        "addrvec": [
                            {
                                "type": "v2",
                                "addr": "10.74.255.0:3300",
                                "nonce": 0
                            },
                            {
                                "type": "v1",
                                "addr": "10.74.255.0:6789",
                                "nonce": 0
                            }
                        ]
                    },
                    "addr": "10.74.255.0:6789/0",
                    "public_addr": "10.74.255.0:6789/0",
                    "priority": 0,
                    "weight": 0,
                    "crush_location": "{}"
                },
                {
                    "rank": 1,
                    "name": "host03",
                    "public_addrs": {
                        "addrvec": [
                            {
                                "type": "v2",
                                "addr": "10.74.251.164:3300",
                                "nonce": 0
                            },
                            {
                                "type": "v1",
                                "addr": "10.74.251.164:6789",
                                "nonce": 0
                            }
                        ]
                    },
                    "addr": "10.74.251.164:6789/0",
                    "public_addr": "10.74.251.164:6789/0",
                    "priority": 0,
                    "weight": 0,
                    "crush_location": "{}"
                },
                {
                    "rank": 2,
                    "name": "host02",
                    "public_addrs": {
                        "addrvec": [
                            {
                                "type": "v2",
                                "addr": "10.74.249.253:3300",
                                "nonce": 0
                            },
                            {
                                "type": "v1",
                                "addr": "10.74.249.253:6789",
                                "nonce": 0
                            }
                        ]
                    },
                    "addr": "10.74.249.253:6789/0",
                    "public_addr": "10.74.249.253:6789/0",
                    "priority": 0,
                    "weight": 0,
                    "crush_location": "{}"
                }
            ]
        }
    }

3.2.10. Ceph 管理ソケットの使用

管理ソケットを使用して、UNIX ソケットファイルを使用して、指定したデーモンと直接対話します。たとえば、ソケットを使用すると以下を行うことができます。

  • ランタイム時に Ceph 設定を一覧表示します。
  • Monitor に依存せずに直接ランタイムに設定値を設定します。これは、モニターが ダウン している場合に便利です。
  • ダンプの履歴操作
  • 操作優先度キューの状態をダンプします。
  • 再起動しないダンプ操作
  • パフォーマンスカウンターのダンプ

さらに、モニターまたは OSD に関連する問題のトラブルシューティングを行う場合は、ソケットの使用に役立ちます。

重要

管理ソケットは、デーモンの実行中にのみ利用できます。デーモンを正常にシャットダウンすると、管理ソケットが削除されます。ただし、デーモンが突然終了すると、管理ソケットが永続化される可能性があります。

デーモンが実行されていない場合でも、管理ソケットの使用を試みる際に以下のエラーが返されます。

Error 111: Connection Refused

要件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. ソケットを使用するには、以下を実行します。

    構文

    ceph daemon MONITOR_ID COMMAND

    以下を置き換えます。

    • デーモンの MONITOR_ID
    • COMMAND を、実行するコマンドに置き換えます。指定のデーモンで利用可能なコマンドを一覧表示するには、help を使用します。

      Ceph Monitor の Monitor ステータスを表示するには、以下を実行します。

      [ceph: root@host01 /]# ceph daemon mon.host01 help
      {
          "add_bootstrap_peer_hint": "add peer address as potential bootstrap peer for cluster bringup",
          "add_bootstrap_peer_hintv": "add peer address vector as potential bootstrap peer for cluster bringup",
          "compact": "cause compaction of monitor's leveldb/rocksdb storage",
          "config diff": "dump diff of current config and default config",
          "config diff get": "dump diff get <field>: dump diff of current and default config setting <field>",
          "config get": "config get <field>: get the config value",
          "config help": "get config setting schema and descriptions",
          "config set": "config set <field> <val> [<val> ...]: set a config variable",
          "config show": "dump current config settings",
          "config unset": "config unset <field>: unset a config variable",
          "connection scores dump": "show the scores used in connectivity-based elections",
          "connection scores reset": "reset the scores used in connectivity-based elections",
          "dump_historic_ops": "dump_historic_ops",
          "dump_mempools": "get mempool stats",
          "get_command_descriptions": "list available commands",
          "git_version": "get git sha1",
          "heap": "show heap usage info (available only if compiled with tcmalloc)",
          "help": "list available commands",
          "injectargs": "inject configuration arguments into running daemon",
          "log dump": "dump recent log entries to log file",
          "log flush": "flush log entries to log file",
          "log reopen": "reopen log file",
          "mon_status": "report status of monitors",
          "ops": "show the ops currently in flight",
          "perf dump": "dump perfcounters value",
          "perf histogram dump": "dump perf histogram values",
          "perf histogram schema": "dump perf histogram schema",
          "perf reset": "perf reset <name>: perf reset all or one perfcounter name",
          "perf schema": "dump perfcounters schema",
          "quorum enter": "force monitor back into quorum",
          "quorum exit": "force monitor out of the quorum",
          "sessions": "list existing sessions",
          "smart": "Query health metrics for underlying device",
          "sync_force": "force sync of and clear monitor store",
          "version": "get ceph version"
      }
      
      [ceph: root@host01 /]# ceph daemon mon.host01 mon_status
      
      {
          "name": "host01",
          "rank": 0,
          "state": "leader",
          "election_epoch": 120,
          "quorum": [
              0,
              1,
              2
          ],
          "quorum_age": 206358,
          "features": {
              "required_con": "2449958747317026820",
              "required_mon": [
                  "kraken",
                  "luminous",
                  "mimic",
                  "osdmap-prune",
                  "nautilus",
                  "octopus",
                  "pacific",
                  "elector-pinging"
              ],
              "quorum_con": "4540138297136906239",
              "quorum_mon": [
                  "kraken",
                  "luminous",
                  "mimic",
                  "osdmap-prune",
                  "nautilus",
                  "octopus",
                  "pacific",
                  "elector-pinging"
              ]
          },
          "outside_quorum": [],
          "extra_probe_peers": [],
          "sync_provider": [],
          "monmap": {
              "epoch": 3,
              "fsid": "81a4597a-b711-11eb-8cb8-001a4a000740",
              "modified": "2021-05-18T05:50:17.782128Z",
              "created": "2021-05-17T13:13:13.383313Z",
              "min_mon_release": 16,
              "min_mon_release_name": "pacific",
              "election_strategy": 1,
              "disallowed_leaders: ": "",
              "stretch_mode": false,
              "features": {
                  "persistent": [
                      "kraken",
                      "luminous",
                      "mimic",
                      "osdmap-prune",
                      "nautilus",
                      "octopus",
                      "pacific",
                      "elector-pinging"
                  ],
                  "optional": []
              },
              "mons": [
                  {
                      "rank": 0,
                      "name": "host01",
                      "public_addrs": {
                          "addrvec": [
                              {
                                  "type": "v2",
                                  "addr": "10.74.249.41:3300",
                                  "nonce": 0
                              },
                              {
                                  "type": "v1",
                                  "addr": "10.74.249.41:6789",
                                  "nonce": 0
                              }
                          ]
                      },
                      "addr": "10.74.249.41:6789/0",
                      "public_addr": "10.74.249.41:6789/0",
                      "priority": 0,
                      "weight": 0,
                      "crush_location": "{}"
                  },
                  {
                      "rank": 1,
                      "name": "host02",
                      "public_addrs": {
                          "addrvec": [
                              {
                                  "type": "v2",
                                  "addr": "10.74.249.55:3300",
                                  "nonce": 0
                              },
                              {
                                  "type": "v1",
                                  "addr": "10.74.249.55:6789",
                                  "nonce": 0
                              }
                          ]
                      },
                      "addr": "10.74.249.55:6789/0",
                      "public_addr": "10.74.249.55:6789/0",
                      "priority": 0,
                      "weight": 0,
                      "crush_location": "{}"
                  },
                  {
                      "rank": 2,
                      "name": "host03",
                      "public_addrs": {
                          "addrvec": [
                              {
                                  "type": "v2",
                                  "addr": "10.74.249.49:3300",
                                  "nonce": 0
                              },
                              {
                                  "type": "v1",
                                  "addr": "10.74.249.49:6789",
                                  "nonce": 0
                              }
                          ]
                      },
                      "addr": "10.74.249.49:6789/0",
                      "public_addr": "10.74.249.49:6789/0",
                      "priority": 0,
                      "weight": 0,
                      "crush_location": "{}"
                  }
              ]
          },
          "feature_map": {
              "mon": [
                  {
                      "features": "0x3f01cfb9fffdffff",
                      "release": "luminous",
                      "num": 1
                  }
              ],
              "osd": [
                  {
                      "features": "0x3f01cfb9fffdffff",
                      "release": "luminous",
                      "num": 3
                  }
              ]
          },
          "stretch_mode": false
      }
  3. または、ソケットファイルを使用して Ceph デーモンを指定します。

    ceph daemon /var/run/ceph/SOCKET_FILE COMMAND
  4. osd.2 という名前の Ceph OSD のステータスを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon /var/run/ceph/ceph-osd.2.asok status
  5. Ceph プロセスのソケットファイルの一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ls /var/run/ceph

関連情報

3.2.11. Ceph OSD のステータスについて

OSD のステータスは、クラスター内 (in) またはクラスター外 (out) のいずれかになります。これは、稼働中 (up) が、ダウンしているか (down) のいずれかになります。OSD が up の場合は、データの読み取りおよび書き込みが可能なストレージクラスターにある (in) か、ストレージクラスターの外 (out) にあるかのいずれかになります。クラスター内 (in) にあり、最近クラスターの外 (out) に移動すると、Ceph は配置グループを他の OSD に移行します。OSD がクラスター の場合、CRUSH は配置グループを OSD に割り当てません。OSD が down している場合は、それも out となるはずです。

注記

OSD がdown して in にある場合は問題があり、クラスターは正常な状態になりません。

OSD States

ceph healthceph -sceph -w などのコマンドを実行すると、クラスターが常に HEALTH OK をエコーバックしないことが分かります。慌てないでください。OSD に関連して、予想される状況でクラスターが HEALTH OK をエコー しない ことが予想されます。

  • クラスターを起動していないと、応答しません。
  • クラスターを起動または再起動したばかりで、配置グループが作成されつつあり、OSD がピアリング中であるため、準備はできていません。
  • OSD を追加または削除しただけです。
  • クラスターマップを変更しただけです。

OSD の監視の重要な要素は、クラスターの起動時および稼働時にクラスター のすべての OSD が 稼働 していることを確認することです。

すべての OSD が実行中かどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph osd stat

または

[ceph: root@host01 /]# ceph osd dump

結果により、マップのエポック (eNNNN)、OSD の総数 (x)、いくつの yup で、いくつの zin であるかが分かります。

eNNNN: x osds: y up, z in

クラスターにある (in) OSD の数が、稼働中 (up) の OSD 数を超える場合。以下のコマンドを実行して、実行していない ceph-osd デーモンを特定します。

[ceph: root@host01 /]# ceph osd tree

# id    weight  type name   up/down reweight
-1  3   pool default
-3  3       rack mainrack
-2  3           host osd-host
0   1               osd.0   up  1
1   1               osd.1   up  1
2   1               osd.2   up  1

ヒント

適切に設計された CRUSH 階層で検索する機能は、物理ロケーションをより迅速に特定してストレージクラスターのトラブルシューティングに役立ちます。

OSD がダウンしている (down) 場合は、ノードに接続して開始します。Red Hat Storage コンソールを使用して OSD ノードを再起動するか、コマンドラインを使用できます。

構文

systemctl start SERVICE_ID_OF_OSD_

[root@host01 ~]# systemctl start ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.6.service

関連情報

3.3. Ceph Storage クラスターの低レベルの監視

ストレージ管理者は、低レベルの視点から Red Hat Ceph Storage クラスターの正常性をモニターできます。通常、低レベルのモニタリングでは、Ceph OSD が適切にピアリングされるようにする必要があります。ピアの障害が発生すると、配置グループは動作が低下した状態で動作します。このパフォーマンスの低下状態は、ハードウェア障害、Ceph デーモンのハングまたはクラッシュした Ceph デーモン、ネットワークレイテンシー、完全なサイト停止など多くの異なる状態によって生じる可能性があります。

3.3.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

3.3.2. 配置グループセットの監視

CRUSH が配置グループを OSD に割り当てると、プールのレプリカ数を確認し、配置グループの各レプリカが別の OSD に割り当てられるように配置グループを OSD に割り当てます。たとえば、プールに配置グループの 3 つのレプリカが必要な場合、CRUSH はそれらをそれぞれ osd.1osd.2、および osd.3 に割り当てることができます。CRUSH は実際には、CRUSH マップで設定した障害ドメインを考慮した擬似ランダムな配置を求めているため、大規模なクラスター内で最も近い OSD に割り当てられた配置グループを目にすることはほとんどありません。特定の配置グループのレプリカを Acting Set として組み込む必要がある OSD のセットを参照します。場合によっては、Acting Set の OSD が down になった場合や、配置グループ内のオブジェクトのリクエストに対応できない場合があります。このような状況になっても、慌てないでください。以下に一般的な例を示します。

  • OSD を追加または削除しました。次に、CRUSH は配置グループを他の OSD に再割り当てしました。これは、動作セットの構成を変更し、「バックフィル」プロセスでデータの移行を開始しました。
  • OSD が down になり、再起動されてリカバリー中 (recovering) となっています。
  • 動作セットの OSD は down となっているが、要求に対応できず、別の OSD がその役割を一時的に想定しています。

Ceph は Up Set を使用してクライアント要求を処理します。これは、実際に要求を処理する OSD のセットです。ほとんどの場合、Up Set と Acting Set はほぼ同じです。そうでない場合には、Ceph がデータを移行しているか、OSD が復旧するか、または問題がある場合に、通常 Ceph がこのようなシナリオで「stuck stale」メッセージと共に HEALTH WARN 状態を出すことを示しています。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    root@host01 ~]# cephadm shell

  2. 配置グループの一覧を取得するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph pg dump

  3. 特定の配置グループの Acting Set または Up Set にある OSD を表示します。

    構文

    ceph pg map PG_NUM

    [ceph: root@host01 /]# ceph pg map 128

    注記

    Up Set と Acting Set が一致しない場合は、クラスター自体をリバランスするか、クラスターで潜在的な問題があることを示している可能性があります。

3.3.3. Ceph OSD のピアリング

配置グループにデータを書き込む前に、そのデータを active 状態にし、clean な状態で なければなりません。Ceph が配置グループの現在の状態を決定するためには、配置グループのプライマリー OSD、すなわちアクティングセットの最初の OSD が、セカンダリーおよびターシエリィー OSD とピアリングを行い、配置グループの現在の状態についての合意を確立します。PG のレプリカが 3 つあるプールを想定します。

図3.1 ピアリング

Peering

3.3.4. 配置グループの状態

ceph healthceph -sceph -w などのコマンドを実行すると、クラスターが常に HEALTH OK をエコーバックしないことが分かります。OSD が実行中であるかを確認したら、配置グループのステータスも確認する必要があります。数多くの配置グループのピア関連状況で、クラスターが HEALTH OKしない ことが予想されます。

  • プールを作成したばかりで、配置グループはまだピアリングしていません。
  • 配置グループは復旧しています。
  • クラスターに OSD を追加したり、クラスターから OSD を削除したりしたところです。
  • CRUSH マップを変更し、配置グループが移行中である必要があります。
  • 配置グループの異なるレプリカに一貫性のないデータがあります。
  • Ceph は配置グループのレプリカをスクラビングします。
  • Ceph には、バックフィルの操作を完了するのに十分なストレージ容量がありません。

前述の状況のいずれかにより Ceph が HEALTH WARN をエコーしても慌てる必要はありません。多くの場合、クラスターは独自にリカバリーします。場合によっては、アクションを実行する必要がある場合があります。配置グループを監視する上で重要なことは、クラスターの起動時にすべての配置グループがactive で、できれば clean な状態であることを確認することです。

すべての配置グループのステータスを表示するには、以下のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph pg stat

その結果、配置グループマップバージョン (vNNNNNN)、配置グループの合計 (x)、および配置グループの数 (y) が、active+clean などの特定の状態にあることを示します。

vNNNNNN: x pgs: y active+clean; z bytes data, aa MB used, bb GB / cc GB avail
注記

Ceph では、配置グループについて複数の状態を報告するのが一般的です。

スナップショットトリミングの PG の状態

スナップショットが存在する場合には、追加の PG ステータスが 2 つ報告されます。

  • snaptrim: PG は現在トリミング中です。
  • snaptrim_wait: PG はトリム処理を待機中です。

出力例:

244 active+clean+snaptrim_wait
 32 active+clean+snaptrim

Cephは、配置グループの状態に加えて、使用データ量 (aa)、ストレージ容量残量 (bb)、配置グループの総ストレージ容量をエコーバックします。いくつかのケースでは、これらの数字が重要になります。

  • near full ratio または full ratio に達しています。
  • CRUSH 設定のエラーにより、データがクラスター全体に分散されません。

配置グループ ID

配置グループ ID はプール番号で構成され、プール名ではなく、ピリオド(.)と配置グループ ID(16 進数)で構成されます。ceph osd lspools の出力で、プール番号およびその名前を表示することができます。デフォルトのプール名 datametadatarbd はそれぞれプール番号 012 に対応しています。完全修飾配置グループ ID の形式は以下のとおりです。

構文

POOL_NUM.PG_ID

出力例:

0.1f
  • 配置グループの一覧を取得するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph pg dump

  • JSON 形式で出力をフォーマットし、ファイルに保存するには、以下を実行します。

    構文

    ceph pg dump -o FILE_NAME --format=json

    [ceph: root@host01 /]# ceph pg dump -o test --format=json

  • 以下のように、特定の配置グループにクエリーを行います。

    構文

    ceph pg POOL_NUM.PG_ID query

    [ceph: root@host01 /]#  ceph pg 5.fe query
    {
        "snap_trimq": "[]",
        "snap_trimq_len": 0,
        "state": "active+clean",
        "epoch": 2449,
        "up": [
            3,
            8,
            10
        ],
        "acting": [
            3,
            8,
            10
        ],
        "acting_recovery_backfill": [
            "3",
            "8",
            "10"
        ],
        "info": {
            "pgid": "5.ff",
            "last_update": "0'0",
            "last_complete": "0'0",
            "log_tail": "0'0",
            "last_user_version": 0,
            "last_backfill": "MAX",
            "purged_snaps": [],
            "history": {
                "epoch_created": 114,
                "epoch_pool_created": 82,
                "last_epoch_started": 2402,
                "last_interval_started": 2401,
                "last_epoch_clean": 2402,
                "last_interval_clean": 2401,
                "last_epoch_split": 114,
                "last_epoch_marked_full": 0,
                "same_up_since": 2401,
                "same_interval_since": 2401,
                "same_primary_since": 2086,
                "last_scrub": "0'0",
                "last_scrub_stamp": "2021-06-17T01:32:03.763988+0000",
                "last_deep_scrub": "0'0",
                "last_deep_scrub_stamp": "2021-06-17T01:32:03.763988+0000",
                "last_clean_scrub_stamp": "2021-06-17T01:32:03.763988+0000",
                "prior_readable_until_ub": 0
            },
            "stats": {
                "version": "0'0",
                "reported_seq": "2989",
                "reported_epoch": "2449",
                "state": "active+clean",
                "last_fresh": "2021-06-18T05:16:59.401080+0000",
                "last_change": "2021-06-17T01:32:03.764162+0000",
                "last_active": "2021-06-18T05:16:59.401080+0000",
    ....

関連情報

3.3.5. 配置グループの状態の作成

プールを作成すると、指定した数の配置グループが作成されます。Ceph は、1 つ以上の配置グループの 作成 時に作成をエコーします。これが作成されると、配置グループのアクティングセットの一部である OSD がピアリングを行います。ピアリングが完了すると、配置グループのステータスは active+clean になり、Ceph クライアントが配置グループへの書き込みを開始できるようになります。

Creating PGs

3.3.6. 配置グループのピア状態

Ceph が配置グループをピアリングする場合、Ceph は配置グループのレプリカを保存する OSD を配置グループ内のオブジェクトおよびメタデータの 状態について合意 に持ち込みます。Ceph がピアリングを完了すると、配置グループを格納する OSD が配置グループの現在の状態について合意することを意味します。ただし、ピアリングプロセスを完了しても、各レプリカに最新のコンテンツがある わけではありません

権威の履歴

Ceph は、動作セットのすべての OSD が書き込み操作を持続させるまで、クライアントへの書き込み操作を 承認しません。これにより、有効なセットの少なくとも 1 つメンバーが、最後に成功したピア操作以降の確認済みの書き込み操作がすべて記録されるようになります。

それぞれの確認応答書き込み操作の正確なレコードにより、Ceph は配置グループの新しい権威履歴を構築して公開することができます。完全かつ完全に命令された一連の操作が実行されれば、OSD の配置グループのコピーを最新の状態にすることができます。

3.3.7. 配置グループのアクティブな状態

Ceph がピア処理を完了すると、配置グループが active になる可能性があります。active 状態とは、配置グループのデータがプライマリー配置グループで一般的に利用可能で、読み取り操作および書き込み操作用のレプリカになります。

3.3.8. 配置グループの clean の状態

配置グループが クリーン な状態にある場合、プライマリー OSD とレプリカ OSD は正常にピアリングを行い、配置グループ用の迷子のレプリカが存在しないことを意味します。Ceph は、配置グループ内のすべてのオブジェクトを正しい回数で複製します。

3.3.9. 配置グループの状態が低下した状態

クライアントがプライマリー OSD にオブジェクトを書き込む際に、プライマリー OSD はレプリカ OSD にレプリカを書き込む役割を担います。プライマリー OSD がオブジェクトをストレージに書き込んだ後に、配置グループは、Ceph がレプリカオブジェクトを正しく作成したレプリカ OSD からプライマリー OSD が確認応答を受け取るまで、動作が 低下 した状態になります。

配置グループが active+degraded になる理由は、OSD がまだすべてのオブジェクトを保持していない場合でも active である可能性があることです。OSD が down する場合、Ceph は OSD に割り当てられた各配置グループを degraded としてマークします。OSD がオンラインに戻る際に、OSD を再度ピアする必要があります。ただし、クライアントは、active であれば、degraded である配置グループに新しいオブジェクトを記述できます。

OSD が down していてパフォーマンスの低下 (degraded) が続く場合には、Ceph は down 状態である OSD をクラスターの外 (out) としてマークし、down 状態である OSD から別の OSD にデータを再マッピングする場合があります。down とマークされた時間と out とマークされた時間の間の時間は mon_osd_down_out_interval によって制御され、デフォルトでは 600 に設定されています。

また、配置グループは、Ceph が配置グループにあるべきだと考えるオブジェクトを 1 つ以上見つけることができないため、低下 してしまうこともあります。未検出オブジェクトへの読み取りまたは書き込みはできませんが、動作が低下した (degraded) 配置グループ内の他のすべてのオブジェクトにアクセスできます。

3 方向のレプリカプールに 9 つの OSD があるとします。OSD 番号 9 がダウンすると、OSD 9 に割り当てられた PG は動作が低下します。OSD 9 がリカバリーされない場合は、クラスターから送信され、クラスターがリバランスします。このシナリオでは、PG のパフォーマンスが低下してから、アクティブな状態に戻ります。

3.3.10. 配置グループの状態のリカバリー

Ceph は、ハードウェアやソフトウェアの問題が継続している規模でのフォールトトレランスを目的として設計されています。OSD がダウンする (down) と、そのコンテンツは配置グループ内の他のレプリカの現在の状態のままになる可能性があります。OSD が up 状態に戻ったら、配置グループの内容を更新して、現在の状態を反映させる必要があります。その間、OSD は リカバリー の状態を反映する場合があります。

ハードウェアの故障は、複数の OSD のカスケード障害を引き起こす可能性があるため、回復は常に些細なことではありません。たとえば、ラックやキャビネット用のネットワークスイッチが故障して、多数のホストマシンの OSD がクラスターの現在の状態から遅れてしまうことがあります。各 OSD は、障害が解決されたら回復しなければなりません。

Ceph は、新しいサービス要求とデータオブジェクトの回復と配置グループを現在の状態に復元するニーズの間でリソース競合のバランスを取るためのいくつかの設定を提供しています。osd recovery delay start 設定により、回復プロセスを開始する前に OSD を再起動し、ピアリングを再度行い、さらにはいくつかの再生要求を処理できます。osd recovery threads 設定により、デフォルトで 1 つのスレッドでリカバリープロセスのスレッド数が制限されます。osd recovery thread timeout は、複数の OSD が驚きの速さで失敗、再起動、再ピアする可能性があるため、スレッドタイムアウトを設定します。osd recovery max active 設定では、OSD が送信に失敗するのを防ぐために OSD が同時に実行するリカバリー要求の数を制限します。osd recovery の max chunk 設定により、復元されたデータチャンクのサイズが制限され、ネットワークの輻輳を防ぐことができます。

3.3.11. バックフィルの状態

新規 OSD がクラスターに参加する際に、CRUSH はクラスター内の OSD から新たに追加された OSD に配置グループを再割り当てします。新規 OSD が再割り当てされた配置グループをすぐに許可するように強制すると、新規 OSD に過剰な負荷が生じる可能性があります。OSD を配置グループでバックフィルすると、このプロセスはバックグラウンドで開始できます。バックフィルが完了すると、新しい OSD の準備が整い次第、リクエストへの対応を開始します。

バックフィル操作中は、いくつかの状態のうちの 1 つが表示されます。* backfill_wait は、バックフィル操作が保留されているが、まだ進行していないことを示します * backfill は、バックフィル操作が進行中であることを示します * backfill_too_full は、バックフィル操作が要求されたが、ストレージ容量が不足しているために完了できなかったことを示します。

配置グループをバックフィルできない場合は、incomplete とみなされることがあります。

Cephは、OSD、特に新しい OSD への配置グループの再割り当てに伴い負荷の急増を管理するいくつかの設定を提供しています。デフォルトでは、osd_max_backfills は、OSD から 10 への同時バックフィルの最大数を設定します。osd backfill full ratio により、OSD は、OSD が完全な比率 (デフォルトでは 85%) に近づけている場合にバックフィル要求を拒否することができます。OSD がバックフィル要求を拒否する場合は、osd backfill retry interval により、OSD はデフォルトで 10 秒後に要求を再試行できます。また、OSD は、スキャン間隔 (デフォルトで 64 および 512) を管理するために、osd backfill scan min および osd backfill scan max を設定することもできます。

ワークロードによっては、通常のリカバリーを完全に回避し、代わりにバックフィルを使用することが推奨されます。バックフィルはバックグラウンドで実行されるため、I/O は OSD のオブジェクトで続行できます。復元せずにバックフィルを強制するには、osd_min_pg_log_entries1 に設定し、osd_max_pg_log_entries2 に設定します。この状況がワークロードに適した場合の詳細は、Red Hat サポートアカウントチームにお問い合わせください。

3.3.12. 配置グループの再マッピングの状態

配置グループにサービスを提供する動作セットが変更すると、古い動作セットから新しい動作セットにデータを移行します。新規プライマリー OSD がリクエストを処理するには、多少時間がかかる場合があります。したがって、配置グループの移行が完了するまで、古いプライマリーに要求への対応を継続するように依頼する場合があります。データの移行が完了すると、マッピングは新しい動作セットのプライマリー OSD を使用します。

3.3.13. 配置グループの stale 状態

Ceph はハートビートを使用してホストとデーモンが実行されていることを確認しますが、ceph-osd デーモンも スタック 状態になり、統計をタイムリーに報告しない場合があります。たとえば、一時的なネットワーク障害などが挙げられます。デフォルトでは、OSD デーモンは、配置グループ、アップスルー、ブート、失敗の統計情報を半秒 (0.5) ごとに報告しますが、これはハートビートのしきい値よりも頻度が高くなります。配置グループの動作セットの プライマリー OSD がモニターへの報告に失敗した場合や、他の OSD がプライマリー OSD の down を報告した場合、モニターは配置グループに stale マークを付けます。

ストレージクラスターを起動すると、ピアリング処理が完了するまで stale 状態になるのが一般的です。ストレージクラスターがしばらく稼働している間に、配置グループが stale 状態になっているのが確認された場合は、その配置グループのプライマリー OSD が down になっているか、モニターに配置グループの統計情報を報告していないことを示しています。

3.3.14. 配置グループの不配置の状態

PG が OSD に一時的にマップされる一時的なバックフィルシナリオがあります。一時的 な状況がなくなった場合には、PG は一時的な場所に留まり、適切な場所にない可能性があります。いずれの場合も、それらは 誤って配置 されます。それは、実際には正しい数の追加コピーが存在しているのに、1 つ以上のコピーが間違った場所にあるためです。

たとえば、3 つの OSD が 0、1、2 であり、すべての PG はこれらの 3 つのうちのいくつかの配列にマップされます。別の OSD (OSD 3) を追加する場合、一部の PG は、他のものではなく OSD 3 にマッピングされるようになりました。しかし、OSD 3 がバックフィルされるまで、PG には一時的なマッピングがあり、古いマッピングからの I/O を提供し続けることができます。その間、PG には一時的な待っピンがありますが、コピーが 3 つあるため degraded はしていないため、間違った場所に置かれます (misplaced)。

pg 1.5: up=acting: [0,1,2]
ADD_OSD_3
pg 1.5: up: [0,3,1] acting: [0,1,2]

[0,1,2] は一時的なマッピングです。そのため、up セットは acting なセットとは等しくならず、[0,1,2] がまだ 3 つのコピーであるため、PG は誤って配置されます (misplaced) が、パフォーマンスは低下 (degraded) しません。

pg 1.5: up=acting: [0,3,1]

OSD 3 はバックフィルされ、一時的なマッピングは削除され、パフォーマンスは低下せず、誤って配置されなくなりました。

3.3.15. 配置グループの不完全な状態

PG は、不完全なコンテンツがあり、ピアリングが失敗したとき、すなわち、リカバリーを実行するためのな現在の完全な OSD が十分にないときに、incomplete 状態になる。

例えば、OSD 1、2、3が動作中の OSD セットで、それが OSD 1、4、3に切り替わったとすると、osd.1 が 4 をバックフィルする間、OSD 1、2、3の一時的な動作中の OSD セットを要求することになリマス。この間、OSD 1、2、および 3 すべてがダウンすると、osd.4 は、すべてのデータが完全にバックフィルされていない可能性がある唯一のものとして残されています。このとき、PG は incomplete となり、リカバリーを実行するのに十分な現在の完全な OSD がないことを示す不完全な状態になります。

別の方法として、osd.4 が関与しておらず、OSD の 1、2、3 がダウンしたときに動作セットが単に OSD 1、2、3 になっている場合、PG はおそらく動作セットが変更されてからその PG で何も聞いていないことを示す stale になります。新規 OSD に通知する OSD がない理由。

3.3.16. スタックした配置グループの特定

前述のように、配置グループは、その状態が active+clean ではないため、必ずしも問題になるとは限りません。一般的に、Ceph の自己修復機能は、配置グループが停止しても機能しない場合があります。スタック状態には、以下が含まれます。

  • Unclean: 配置グループには、希望する回数を複製しないオブジェクトが含まれます。これらは回復中である必要があります。
  • Inactive: 配置グループは、最新のデータを持つ OSD が up に戻るのを待っているため、読み取りや書き込みを処理できません。
  • Stale: 配置グループは不明な状態です。配置グループは、これらをホストする OSD がしばらくモニタークラスターに報告されず、mon osd report timeout 設定で設定できるためです。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. スタックした配置グループを特定するには、以下のコマンドを実行します。

    構文

    ceph pg dump_stuck {inactive|unclean|stale|undersized|degraded [inactive|unclean|stale|undersized|degraded...]} {<int>}

    [ceph: root@host01 /]# ceph pg dump_stuck stale
    OK

3.3.17. オブジェクトの場所の検索

Ceph クライアントは最新のクラスターマップを取得し、CRUSH アルゴリズムはオブジェクトを配置グループにマッピングする方法を計算してから、配置グループを OSD に動的に割り当てる方法を計算します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. オブジェクトの場所を見つけるには、オブジェクト名とプール名のみが必要です。

    構文

    ceph osd map POOL_NAME OBJECT_NAME

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd map mypool myobject

第4章 Ceph の動作のオーバーライド

ストレージ管理者は、ランタイム時に Red Hat Ceph Storage クラスターのオーバーライドを使用して Ceph オプションを変更する方法を理解する必要があります。

4.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

4.2. Ceph のオーバーライドオプションの設定および設定解除

Ceph のデフォルト動作を上書きするために、Ceph オプションを設定および設定解除することができます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、ceph osd set コマンドおよび上書きする動作を使用します。

    構文

    ceph osd set FLAG

    動作を設定したら、ceph health には、クラスターに設定したオーバーライドが反映されます。

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd set noout

  2. Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、ceph osd unset コマンドおよび停止するオーバーライドを使用します。

    構文

    ceph osd unset FLAG

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd unset noout

フラグ詳細

noin

OSD が、クラスター での扱いになるのを防ぎます。

noout

OSD が、クラスター での扱いになるのを防ぎます。

noup

OSD が up で稼働している扱いになるのを防ぎます。

nodown

OSD が down 扱いされるのを防ぎます。

full

クラスターが full_ratio に達したように表示され、書き込み操作が阻止されます。

pause

Ceph は読み取り操作および書き込み操作の処理を停止しますが、ステータスの OSD のステータス inoutup、または down は影響を受けません。

nobackfill

Ceph により、新しいバックフィルの操作が回避されます。

norebalance

Ceph により、新たなリバランス操作が回避されます。

norecover

Ceph により、新たなリカバリー操作が回避されます。

noscrub

Ceph は新規スクラビングの操作を回避します。

nodeep-scrub

Ceph は、新たな深層スクラブ作業を行いません。

notieragent

Ceph は、コールド/ダーティーオブジェクトをフラッシュしてエビクトすることを目的とするプロセスを無効にします。

4.3. Ceph のオーバーライドのユースケース

  • noin: フラッピング OSD に対応するために、多くの場合 noout と一緒に使用されます。
  • noout: mon osd report timeout を超え、OSD がモニターに報告されていない場合には、OSD は out とマークされます。誤って発生する場合は、問題のトラブルシューティング中に OSD が out とマークされないように noout を設定できます。
  • noup: 一般的に、nodown で使用され、フラグッピング OSD に対応します。
  • nodown: ネットワークの問題が Ceph の「heartbeat」プロセスが中断する可能性があり、OSD が up にある可能性がありますが、down をマークされる場合もあります。nodown を設定すると、問題のトラブルシューティング中に OSD が down をマークされないようにできます。
  • full: クラスターが full_ratio に到達する場合は、事前にクラスターを full に設定し、容量を拡張することができます。

    注記

    クラスターを full に設定すると書き込み操作ができなくなります。

  • pause: クライアントがデータの読み取りおよび書き込みを行わずに実行中の Ceph クラスターをトラブルシューティングする必要がある場合は、クライアントの操作を防ぐためにクラスターを 一時停止 するように設定できます。
  • nobackfill: OSD またはノードを一時的に down する必要がある場合 (デーモンのアップグレードなど) は、OSD が down になっている間に Ceph がバックフィルしないように、nobackfill を設定できます。
  • norecover: OSD を置き換える必要がえあり、ディスクをホットスワップする間に PG を別の OSD に復元しないようする場合は、他の OSD のセットが他の OSD に新しいセットをコピーしないように、norecover も設定できます。
  • noscrub および nodeep-scrubb: たとえば、高負荷、復旧、バックフィル、およびリバランス中のオーバーヘッドを減らすためにスクラビングを防ぐために、noscrubnodeep-scrub を設定して、クラスターが OSD をスクラビングしないようにすることができます。
  • notieragent: 階層エージェントプロセスで、バッキングストレージ層にコールドオブジェクトを検索しないようにするには、notieragent を設定する可能性があります。

第5章 Ceph ユーザー管理

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのオブジェクトへの認証およびアクセス制御を提供することで、Ceph ユーザーのベースを管理できます。

OSD States

5.1. 要件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • Ceph Monitor または Ceph クライアントノードへのアクセス
重要

クライアントが Cephadm の範囲内にある限り、Cephadm は Red Hat Ceph Storage クラスターのクライアントキーリングを管理します。トラブルシューティングを行わない限り、ユーザーは Cephadm によって管理されているキーリングを変更しないでください。

5.2. Ceph ユーザー管理の背景

認証と承認を有効にして Ceph を実行する場合は、ユーザー名を指定する必要があります。ユーザー名を指定しない場合、Ceph は client.admin 管理ユーザーをデフォルトのユーザー名として使用します。

ユーザー名およびシークレットの再入力を避けるために、CEPH_ARGS 環境変数を使用できます。

Ceph クライアントのタイプ (ブロックデバイス、オブジェクトストア、ファイルシステム、ネイティブ API、Ceph コマンドラインなど) に関係なく、Ceph はすべてのデータをオブジェクトとしてプールに保存します。データの読み取りおよび書き込みを行うには、Ceph ユーザーはプールにアクセスできる必要があります。また、管理用 Ceph ユーザーには、Ceph の管理コマンドを実行するパーミッションが必要です。

Ceph ユーザー管理の概念は以下のとおりです。

ストレージクラスターユーザー

Red Hat Ceph Storage クラスターのユーザーは、個別またはアプリケーションです。ユーザーを作成することで、誰がストレージクラスター、そのプール、およびそれらのプール内のデータにアクセスできるかを制御することができます。

Ceph の概念にはユーザーの タイプ があります。ユーザー管理の目的で、タイプは常に client になります。Ceph は、ユーザータイプとユーザー ID で構成されるピリオド (.) で区切られたユーザーを識別します。たとえば、TYPE.IDclient.adminclient.user1 などです。ユーザーが入力する理由は、Ceph Monitor および OSD も Cephx プロトコルを使用しますが、クライアントではないからです。ユーザータイプを区別すると、クライアントユーザーと他のユーザー(アクセス制御、ユーザーの監視、およびトレース機能)を区別しやすくなります。

Ceph コマンドラインを使用すると、コマンドラインでの使用に応じて、タイプを使用せずにユーザーを指定できるため、Ceph のユーザータイプが混乱する場合があります。--user または --id を指定した場合は、タイプを省略できます。そのため、client.user1user1 として簡単に入力できます。--name または -n を指定する場合は、client.user1 などのタイプおよび名前を指定する必要があります。Red Hat は、可能な限り、タイプと名前をベストプラクティスとして使用することを推奨します。

注記

Red Hat Ceph Storage クラスターユーザーは、Ceph Object Gateway ユーザーと同じではありません。オブジェクトゲートウェイは Red Hat Ceph Storage クラスターユーザーを使用してゲートウェイデーモンとストレージクラスター間の通信を行いますが、ゲートウェイにはエンドユーザー向けの独自のユーザー管理機能があります。

認可機能

Ceph は、認証されたユーザーが Ceph Monitors および OSD の機能を行使するための権限を付与するということを説明するために、「ケイパビリティー (capabilities/caps)」という用語を使用しています。ケイパビリティーは、プール内のデータやプール内の名前空間へのアクセスを制限することもできます。ユーザーを作成または更新する際に、Ceph 管理ユーザーはユーザーの機能を設定します。機能構文は以下の形式に従います。

構文

DAEMON_TYPE 'allow CAPABILITY' [DAEMON_TYPE 'allow CAPABILITY']

  • Monitor Caps: モニターのケイパビリティーには、rwxallow profile CAP、および profile rbd があります。

    mon 'allow rwx`
    mon 'allow profile osd'

  • OSD Caps: OSD ケイパビリティーには、rwxclass-readclass-writeprofile osdprofile rbd、および profile rbd-read-only があります。さらに、OSD 機能は、プールおよび名前空間の設定も許可します。

    構文

    osd 'allow CAPABILITY' [pool=POOL_NAME] [namespace=NAMESPACE_NAME]

注記

Ceph Object Gateway デーモン (radosgw) は Ceph ストレージクラスターのクライアントであるため、Ceph Storage クラスターデーモンタイプとしては表示されません。

以下のエントリーは、それぞれのケイパビリティーについて説明します。

allow

デーモンのアクセス設定の前に使用してください。

r

ユーザーに読み取り権限を付与します。CRUSH マップを取得するためにモニターで必要です。

w

ユーザーがオブジェクトへの書き込みアクセス権を付与します。

x

クラスメソッド (読み取りおよび書き込みの両方) をユーザーに呼び出し、モニターで auth 操作を実行する機能を提供します。

class-read

クラスの読み取りメソッドを呼び出すケイパビリティーを提供します。x のサブセット。

class-write

クラスの書き込みメソッドを呼び出すケイパビリティーを提供します。x のサブセット。

*

特定のデーモンまたはプールに対する読み取り、書き込み、実行のパーミッション、および admin コマンドの実行権限をユーザーに付与します。

profile osd

OSD として他の OSD またはモニターに接続するためのパーミッションをユーザーに付与します。OSD がレプリケーションのハートビートトラフィックおよびステータス報告を処理できるようにするために OSD に付与されました。

profile bootstrap-osd

OSD のブートストラップ時にキーを追加するパーミッションを持つように、OSD をブートストラップするユーザーパーミッションを付与します。

profile rbd

ユーザーに、Ceph ブロックデバイスへの読み取り/書き込み権限を付与します。

profile rbd-read-only

ユーザーに、Ceph ブロックデバイスへの読み取り専用アクセス権を付与します。

プール

プールは Ceph クライアントのストレージストラテジーを定義し、そのストラテジーの論理パーティションとして機能します。

Ceph デプロイメントでは、さまざまな種類のユースケースをサポートするプールを作成することが一般的です。たとえば、クラウドボリュームまたはイメージ、オブジェクトストレージ、ホットストレージ、コールドストレージなど。OpenStack のバックエンドとして Ceph をデプロイする場合、標準的なデプロイメントにはボリューム、イメージ、バックアップと、client.glanceclient.cinder などユーザーのプールが含まれます。

名前空間

プール内のオブジェクトは、プール内のオブジェクトの論理グループ(namespace)に関連付けることができます。ユーザーのプールへのアクセスは、ユーザーによる読み書きが名前空間内でのみ行われるように、その名前空間と関連付けることができます。プール内の名前空間に書き込まれたオブジェクトには、その名前空間にアクセスできるユーザーのみがアクセスできます。

注記

現在、名前空間は、librados に記述されたアプリケーションにのみ役立ちます。ブロックデバイスやオブジェクトストレージなどの Ceph クライアントでは、この機能は現在サポートされていません。

名前空間の合理的な理由は、各プールが OSD にマッピングされる配置グループのセットを作成するため、プールはユースケース別にデータを分離するために計算量の多い方法になる可能性があるからです。複数のプールが同じ CRUSH 階層とルールセットを使用する場合、OSD のパフォーマンスは負荷の増加に応じて低下する可能性があります。

たとえば、プールには、OSD ごとに約 100 個の配置グループが必要です。そのため、1000 個 の OSD を持つ模範的なクラスターは、1 つのプールに対して 10 万個の配置グループを持つことになります。同じ CRUSH 階層とルールセットにマップされた各プールは、例示的なクラスターにさらに 10 万の配置グループを作成します。一方、名前空間にオブジェクトを書き込むと、別のプールの計算オーバーヘッドを排除して、名前空間をオブジェクト名に関連付けるだけです。ユーザーまたはユーザーセットに個別のプールを作成するのではなく、名前空間を使用できます。

注記

現時点では、librados のみを使用できます。

関連情報

5.3. Ceph ユーザーの管理

ストレージ管理者は、ユーザーの作成、修正、削除、およびインポートにより Ceph ユーザーを管理できます。Ceph クライアントユーザーは、Ceph クライアントを使用して Red Hat Ceph Storage クラスターデーモンと対話する個人またはアプリケーションのいずれかになります。

5.3.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • Ceph Monitor または Ceph クライアントノードへのアクセス

5.3.2. Ceph ユーザーの一覧表示

コマンドラインインターフェースを使用して、ストレージクラスター内のユーザーを一覧表示できます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. ストレージクラスターのユーザーを一覧表示するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth list
    installed auth entries:
    
    osd.10
    	key: AQBW7U5gqOsEExAAg/CxSwZ/gSh8iOsDV3iQOA==
    	caps: [mgr] allow profile osd
    	caps: [mon] allow profile osd
    	caps: [osd] allow *
    osd.11
    	key: AQBX7U5gtj/JIhAAPsLBNG+SfC2eMVEFkl3vfA==
    	caps: [mgr] allow profile osd
    	caps: [mon] allow profile osd
    	caps: [osd] allow *
    osd.9
    	key: AQBV7U5g1XDULhAAKo2tw6ZhH1jki5aVui2v7g==
    	caps: [mgr] allow profile osd
    	caps: [mon] allow profile osd
    	caps: [osd] allow *
    client.admin
    	key: AQADYEtgFfD3ExAAwH+C1qO7MSLE4TWRfD2g6g==
    	caps: [mds] allow *
    	caps: [mgr] allow *
    	caps: [mon] allow *
    	caps: [osd] allow *
    client.bootstrap-mds
    	key: AQAHYEtgpbkANBAANqoFlvzEXFwD8oB0w3TF4Q==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-mds
    client.bootstrap-mgr
    	key: AQAHYEtg3dcANBAAVQf6brq3sxTSrCrPe0pKVQ==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-mgr
    client.bootstrap-osd
    	key: AQAHYEtgD/QANBAATS9DuP3DbxEl86MTyKEmdw==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-osd
    client.bootstrap-rbd
    	key: AQAHYEtgjxEBNBAANho25V9tWNNvIKnHknW59A==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-rbd
    client.bootstrap-rbd-mirror
    	key: AQAHYEtgdE8BNBAAr6rLYxZci0b2hoIgH9GXYw==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-rbd-mirror
    client.bootstrap-rgw
    	key: AQAHYEtgwGkBNBAAuRzI4WSrnowBhZxr2XtTFg==
    	caps: [mon] allow profile bootstrap-rgw
    client.crash.host04
    	key: AQCQYEtgz8lGGhAAy5bJS8VH9fMdxuAZ3CqX5Q==
    	caps: [mgr] profile crash
    	caps: [mon] profile crash
    client.crash.host02
    	key: AQDuYUtgqgfdOhAAsyX+Mo35M+HFpURGad7nJA==
    	caps: [mgr] profile crash
    	caps: [mon] profile crash
    client.crash.host03
    	key: AQB98E5g5jHZAxAAklWSvmDsh2JaL5G7FvMrrA==
    	caps: [mgr] profile crash
    	caps: [mon] profile crash
    client.nfs.foo.host03
    	key: AQCgTk9gm+HvMxAAHbjG+XpdwL6prM/uMcdPdQ==
    	caps: [mon] allow r
    	caps: [osd] allow rw pool=nfs-ganesha namespace=foo
    client.nfs.foo.host03-rgw
    	key: AQCgTk9g8sJQNhAAPykcoYUuPc7IjubaFx09HQ==
    	caps: [mon] allow r
    	caps: [osd] allow rwx tag rgw *=*
    client.rgw.test_realm.test_zone.host01.hgbvnq
    	key: AQD5RE9gAQKdCRAAJzxDwD/dJObbInp9J95sXw==
    	caps: [mgr] allow rw
    	caps: [mon] allow *
    	caps: [osd] allow rwx tag rgw *=*
    client.rgw.test_realm.test_zone.host02.yqqilm
    	key: AQD0RE9gkxA4ExAAFXp3pLJWdIhsyTe2ZR6Ilw==
    	caps: [mgr] allow rw
    	caps: [mon] allow *
    	caps: [osd] allow rwx tag rgw *=*
    mgr.host01.hdhzwn
    	key: AQAEYEtg3lhIBxAAmHodoIpdvnxK0llWF80ltQ==
    	caps: [mds] allow *
    	caps: [mon] profile mgr
    	caps: [osd] allow *
    mgr.host02.eobuuv
    	key: AQAn6U5gzUuiABAA2Fed+jPM1xwb4XDYtrQxaQ==
    	caps: [mds] allow *
    	caps: [mon] profile mgr
    	caps: [osd] allow *
    mgr.host03.wquwpj
    	key: AQAd6U5gIzWsLBAAbOKUKZlUcAVe9kBLfajMKw==
    	caps: [mds] allow *
    	caps: [mon] profile mgr
    	caps: [osd] allow *

注記

ユーザーの TYPE.ID 記法が適用され、osd.0osd 型のユーザーでその ID は 0client.adminclient 型のユーザーでその ID は admin、つまりデフォルトの client.admin ユーザーとなります。また、各エントリーには、key: VALUE エントリー、および 1 つ以上のcaps: エントリーがあることに注意してください。

-o FILE_NAME オプションを ceph auth list と共に使用して、出力をファイルに保存することができます。

5.3.3. Ceph ユーザー情報の表示

コマンドラインインターフェースを使用して、Ceph のユーザー情報を表示することができます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. 特定のユーザー、キーおよびケイパビリティーを取得するには、以下を実行します。

    構文

    ceph auth export TYPE.ID

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth export mgr.host02.eobuuv

  2. -o FILE_NAME オプションを使用することもできます。

    構文

    ceph auth export TYPE.ID -o FILE_NAME

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth export osd.9 -o filename
    export auth(key=AQBV7U5g1XDULhAAKo2tw6ZhH1jki5aVui2v7g==)

auth export コマンドは、auth get と同じですが、エンドユーザーとは無関係な内部 auid も出力します。

5.3.4. 新しい Ceph ユーザーの追加

ユーザーを追加すると、ユーザー名 (つまり TYPE.ID)、シークレットキー、およびユーザーの作成に使用するコマンドに含まれるケイパビリティー) が作成されます。

ユーザーのキーにより、ユーザーは Ceph Storage クラスターとの認証を行うことができます。ユーザーの機能により、Ceph モニター (mon)、Ceph OSD (osd)、または Ceph Metadata Server (mds) での読み取り、書き込み、実行を承認します。

ユーザーを追加する方法はいくつかあります。

  • ceph auth add: このコマンドは、ユーザーを追加する正規の方法になります。ユーザーを作成し、キーを生成し、指定の機能を追加します。
  • ceph auth get-or-create: ユーザー名 (括弧内) とキーを持つキーファイルの形式を返すため、このコマンドはユーザーを作成する最も便利な方法です。ユーザーがすでに存在する場合、このコマンドは単にキーファイル形式でユーザー名およびキーを返します。-o FILE_NAME オプションを使用して、出力をファイルに保存します。
  • ceph auth get-or-create-key: このコマンドはユーザーを作成し、ユーザーのキーのみを返す便利な方法です。これは、鍵のみを必要とするクライアント (例: libvirt) に役立ちます。ユーザーがすでに存在する場合は、このコマンドが鍵を返すだけです。-o FILE_NAME オプションを使用して、出力をファイルに保存します。

クライアントユーザーの作成時に、ケイパビリティーのないユーザーを作成できます。クライアントはモニターからクラスターマップを取得できないため、ケイパビリティーのないユーザーには認証以上のことができません。ただし、後で ceph auth caps コマンドを使用してケイパビリティーを追加する場合には、ケイパビリティーがないユーザーを作成することができます。

通常ユーザーは、Ceph OSD における Ceph モニターおよび読み取り/書き込みケイパビリティーにおいて、少なくとも読み取りケイパビリティーを持ちます。また、ユーザーの OSD パーミッションは、多くの場合、特定のプールへのアクセスに制限されます。

[ceph: root@host01 /]# ceph auth add client.john mon 'allow r' osd 'allow rw pool=mypool'
[ceph: root@host01 /]# ceph auth get-or-create client.paul mon 'allow r' osd 'allow rw pool=mypool'
[ceph: root@host01 /]# ceph auth get-or-create client.george mon 'allow r' osd 'allow rw pool=mypool' -o george.keyring
[ceph: root@host01 /]# ceph auth get-or-create-key client.ringo mon 'allow r' osd 'allow rw pool=mypool' -o ringo.key
重要

ユーザーに OSD への機能を提供しても、特定のプールへのアクセスを制限しない場合は、ユーザーはクラスター内のすべてのプールにアクセスできるようになります。

5.3.5. Ceph ユーザーの変更

ceph auth caps コマンドを使用すると、ユーザーを指定してユーザーのケイパビリティーを変更できます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. ケイパビリティーを追加するには、以下の形式を使用します。

    構文

    ceph auth caps USERTYPE.USERID DAEMON 'allow [r|w|x|*|...] [pool=POOL_NAME] [namespace=NAMESPACE_NAME]'

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth caps client.john mon 'allow r' osd 'allow rw pool=mypool'
    [ceph: root@host01 /]# ceph auth caps client.paul mon 'allow rw' osd 'allow rwx pool=mypool'
    [ceph: root@host01 /]# ceph auth caps client.brian-manager mon 'allow *' osd 'allow *'

  2. ケイパビリティーを削除するには、この機能をリセットできます。ユーザーが以前に設定された特定のデーモンにアクセスできないようにするには、空の文字列を指定します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth caps client.ringo mon ' ' osd ' '

関連情報

5.3.6. Ceph ユーザーの削除

コマンドラインインターフェースを使用して、Ceph Storage クラスターからユーザーを削除できます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. ユーザーを削除するには、ceph auth del を使用します。

    構文

    ceph auth del TYPE.ID

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth del osd.6

第6章 Ceph パフォーマンスベンチマーク

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのパフォーマンスをベンチマークできます。本セクションの目的は、Ceph 管理者が Ceph のネイティブベンチマークツールの基本を理解することを目的としています。これらのツールにより、Ceph Storage クラスターの実行方法についての洞察が提供されます。これは、Ceph パフォーマンスベンチマークの最終ガイドではなく、Ceph を適宜調整する方法に関するガイドです。

6.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

6.2. パフォーマンスベースライン

ジャーナル、ディスク、ネットワークのスループットを含む OSD には、比較すべきパフォーマンスベースラインがあるはずです。ベースラインのパフォーマンスデータと Ceph のネイティブツールのデータを比較することで、潜在的なチューニング効果を特定することができます。Red Hat Enterprise Linux には、これらのタスクを実現するために利用可能なオープンソースコミュニティーツールが複数含まれています。

関連情報

6.3. Ceph パフォーマンスのベンチマーク

Ceph には、RADOS ストレージクラスターでパフォーマンスベンチマークを行う rados bench コマンドが含まれます。このコマンドは、書き込みテストと 2 種類の読み取りテストを実行します。--no-cleanup オプションは、読み取りおよび書き込みパフォーマンスの両方をテストする際に使用することが重要です。デフォルトでは、rados bench コマンドは、ストレージプールに書き込まれたオブジェクトを削除します。これらのオブジェクトをそのまま残すと、2 つの読み取りテストで、順次読み取りパフォーマンスとランダムな読み取りパフォーマンスを測定できます。

注記

これらのパフォーマンステストを実行する前に、次のコマンドを実行してファイルシステムのキャッシュをすべて破棄します。

[ceph: root@host01 /]# echo 3 | sudo tee /proc/sys/vm/drop_caches && sudo sync

要件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. 新しいストレージプールを作成します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph osd pool create testbench 100 100

  2. 新規作成されたストレージプールへの書き込みテストを 10 秒実行します。

    [ceph: root@host01 /]# rados bench -p testbench 10 write --no-cleanup
    
    Maintaining 16 concurrent writes of 4194304 bytes for up to 10 seconds or 0 objects
     Object prefix: benchmark_data_cephn1.home.network_10510
       sec Cur ops   started  finished  avg MB/s  cur MB/s  last lat   avg lat
         0       0         0         0         0         0         -         0
         1      16        16         0         0         0         -         0
         2      16        16         0         0         0         -         0
         3      16        16         0         0         0         -         0
         4      16        17         1  0.998879         1   3.19824   3.19824
         5      16        18         2   1.59849         4   4.56163   3.87993
         6      16        18         2   1.33222         0         -   3.87993
         7      16        19         3   1.71239         2   6.90712     4.889
         8      16        25         9   4.49551        24   7.75362   6.71216
         9      16        25         9   3.99636         0         -   6.71216
        10      16        27        11   4.39632         4   9.65085   7.18999
        11      16        27        11   3.99685         0         -   7.18999
        12      16        27        11   3.66397         0         -   7.18999
        13      16        28        12   3.68975   1.33333   12.8124   7.65853
        14      16        28        12   3.42617         0         -   7.65853
        15      16        28        12   3.19785         0         -   7.65853
        16      11        28        17   4.24726   6.66667   12.5302   9.27548
        17      11        28        17   3.99751         0         -   9.27548
        18      11        28        17   3.77546         0         -   9.27548
        19      11        28        17   3.57683         0         -   9.27548
     Total time run:         19.505620
    Total writes made:      28
    Write size:             4194304
    Bandwidth (MB/sec):     5.742
    
    Stddev Bandwidth:       5.4617
    Max bandwidth (MB/sec): 24
    Min bandwidth (MB/sec): 0
    Average Latency:        10.4064
    Stddev Latency:         3.80038
    Max latency:            19.503
    Min latency:            3.19824

  3. ストレージプールへの 10 秒間の順次読み取りテストを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# rados bench -p testbench 10 seq
    
    sec Cur ops   started  finished  avg MB/s  cur MB/s  last lat   avg lat
      0       0         0         0         0         0         -         0
    Total time run:        0.804869
    Total reads made:      28
    Read size:             4194304
    Bandwidth (MB/sec):    139.153
    
    Average Latency:       0.420841
    Max latency:           0.706133
    Min latency:           0.0816332

  4. ストレージプールに対して、10 秒間ランダムな読み取りテストを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# rados bench -p testbench 10 rand
    
    sec Cur ops   started  finished  avg MB/s  cur MB/s  last lat   avg lat
      0       0         0         0         0         0         -         0
      1      16        46        30   119.801       120  0.440184  0.388125
      2      16        81        65   129.408       140  0.577359  0.417461
      3      16       120       104   138.175       156  0.597435  0.409318
      4      15       157       142   141.485       152  0.683111  0.419964
      5      16       206       190   151.553       192  0.310578  0.408343
      6      16       253       237   157.608       188 0.0745175  0.387207
      7      16       287       271   154.412       136  0.792774   0.39043
      8      16       325       309   154.044       152  0.314254   0.39876
      9      16       362       346   153.245       148  0.355576  0.406032
     10      16       405       389   155.092       172   0.64734  0.398372
    Total time run:        10.302229
    Total reads made:      405
    Read size:             4194304
    Bandwidth (MB/sec):    157.248
    
    Average Latency:       0.405976
    Max latency:           1.00869
    Min latency:           0.0378431

  5. 同時の読み書き数を増やすには、-t オプションを使用します (デフォルトは 16 スレッド)。また、-b パラメーターは、書き込まれているオブジェクトのサイズを調整することもできます。デフォルトのオブジェクトサイズは 4 MB です。安全な最大オブジェクトサイズは 16 MB です。Red Hat は、このベンチマークテストの複数のコピーを異なるプールで実行することを推奨します。これにより、複数のクライアントのパフォーマンスが変更になりました。

    --run-name LABEL オプションを追加して、ベンチマークテスト中に作成するオブジェクトの名前を制御します。実行中の各コマンドインスタンスの --run-name ラベルを変更すると、複数の rados bench コマンドを同時に実行できます。これにより、複数のクライアントが同じオブジェクトにアクセスしようとし、異なるクライアントが異なるオブジェクトにアクセスしようとすると発生する可能性のある I/O エラーを防ぐことができます。--run-nameオプションは、実世界のワークロードをシミュレートしようとしているときにも便利です。

    [ceph: root@host01 /]# rados bench -p testbench 10 write -t 4 --run-name client1
    
    Maintaining 4 concurrent writes of 4194304 bytes for up to 10 seconds or 0 objects
     Object prefix: benchmark_data_node1_12631
       sec Cur ops   started  finished  avg MB/s  cur MB/s  last lat   avg lat
         0       0         0         0         0         0         -         0
         1       4         4         0         0         0         -         0
         2       4         6         2   3.99099         4   1.94755   1.93361
         3       4         8         4   5.32498         8     2.978   2.44034
         4       4         8         4   3.99504         0         -   2.44034
         5       4        10         6   4.79504         4   2.92419    2.4629
         6       3        10         7   4.64471         4   3.02498    2.5432
         7       4        12         8   4.55287         4   3.12204   2.61555
         8       4        14        10    4.9821         8   2.55901   2.68396
         9       4        16        12   5.31621         8   2.68769   2.68081
        10       4        17        13   5.18488         4   2.11937   2.63763
        11       4        17        13   4.71431         0         -   2.63763
        12       4        18        14   4.65486         2    2.4836   2.62662
        13       4        18        14   4.29757         0         -   2.62662
    Total time run:         13.123548
    Total writes made:      18
    Write size:             4194304
    Bandwidth (MB/sec):     5.486
    
    Stddev Bandwidth:       3.0991
    Max bandwidth (MB/sec): 8
    Min bandwidth (MB/sec): 0
    Average Latency:        2.91578
    Stddev Latency:         0.956993
    Max latency:            5.72685
    Min latency:            1.91967

  6. rados bench コマンドで作成したデータを削除します。

    [ceph: root@host01 /]# rados -p testbench cleanup

6.4. Ceph ブロックパフォーマンスのベンチマーク

Ceph には、ブロックデバイスへの順次書き込みをテストする rbd bench-write コマンドが含まれます。これは、スループットとレイテンシーの測定を行います。デフォルトのバイトサイズは 4096 で、デフォルトの I/O スレッド数は 16 で、書き込みするデフォルトのバイト数は 1 GB です。これらのデフォルトは、それぞれ --io-size オプション、--io-threads オプション、および --io-total オプションで変更できます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. rbd カーネルモジュールを読み込んでいない場合は読み込みます。

    [root@host01 ~]# modprobe rbd

  2. testbench プールに 1 GB の rbd イメージファイルを作成します。

    [root@host01 ~]# rbd create image01 --size 1024 --pool testbench

  3. イメージファイルをデバイスファイルにマッピングします。

    [root@host01 ~]# rbd map image01 --pool testbench --name client.admin

  4. ブロックデバイスに ext4 ファイルシステムを作成します。

    [root@host01 ~]# mkfs.ext4 /dev/rbd/testbench/image01

  5. 新しいディレクトリーを作成します。

    [root@host01 ~]# mkdir /mnt/ceph-block-device

  6. ブロックデバイスを /mnt/ceph-block-device/ にマウントします。

    [root@host01 ~]# mount /dev/rbd/testbench/image01 /mnt/ceph-block-device

  7. ブロックデバイスに対して書き込みパフォーマンスのテストを実行します。

    [root@host01 ~]# rbd bench --io-type write image01 --pool=testbench
    
    bench-write  io_size 4096 io_threads 16 bytes 1073741824 pattern seq
      SEC       OPS   OPS/SEC   BYTES/SEC
        2     11127   5479.59  22444382.79
        3     11692   3901.91  15982220.33
        4     12372   2953.34  12096895.42
        5     12580   2300.05  9421008.60
        6     13141   2101.80  8608975.15
        7     13195    356.07  1458459.94
        8     13820    390.35  1598876.60
        9     14124    325.46  1333066.62
        ..

関連情報

  • rbd コマンドに関する詳しい情報は、『Red Hat Ceph Storage Block Device Guide』「Ceph Block Device Commands」セクションを参照してください。

第7章 Ceph パフォーマンスカウンター

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのパフォーマンスメトリックを収集できます。Ceph パフォーマンスカウンターは、内部インフラストラクチャーメトリックのコレクションです。このメトリックデータの収集、集計、およびグラフ化は、さまざまなツールで実行でき、パフォーマンス分析に役立ちます。

7.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター

7.2. Ceph パフォーマンスカウンターへのアクセス

パフォーマンスカウンターは、Ceph Monitor および OSD のソケットインターフェースを介して利用できます。各デーモンのソケットファイルは、デフォルトでは /var/run/ceph の下にあります。パフォーマンスカウンターは、コレクション名にグループ化されます。これらのコレクション名はサブシステムまたはサブシステムのインスタンスを表します。

以下は、Monitor および OSD コレクション名のカテゴリーの一覧です。それぞれの簡単な説明を以下に示します。

コレクション名カテゴリーの監視

  • Cluster Metrics - ストレージクラスターに関する情報を表示します (モニター、OSD、プール、PG)。
  • Level Database Metrics - バックエンドの KeyValueStore データベースに関する情報を表示します。
  • Monitor Metrics - 一般的なモニター情報を表示します。
  • Paxos Metrics - クラスタークォーラム管理に関する情報を表示します。
  • Throttle Metrics - モニターのスロットリング方法の統計を表示します。

OSD コレクションの名前カテゴリー

  • Write Back Throttle Metrics - 書き込みバックスロットルがフラッシュされていない IO を追跡する方法についての統計を表示します。
  • Level Database Metrics - バックエンドの KeyValueStore データベースに関する情報を表示します。
  • Objecter Metrics - さまざまなオブジェクトベースの操作に関する情報を表示します。
  • Read and Write Operations Metrics - さまざまな読み取りおよび書き込み操作に関する情報を表示します。
  • Recovery State Metrics - さまざまなリカバリーの状態のレイテンシーを表示します。
  • OSD Throttle Metrics - OSD のスロットリング方法の統計の表示

RADOS ゲートウェイコレクションの名前カテゴリー

  • Object Gateway Client Metrics - GET 要求および PUT 要求の統計を表示します。
  • Objecter Metrics - さまざまなオブジェクトベースの操作に関する情報を表示します。
  • Object Gateway Throttle Metrics: OSD のスロットリングに関する統計の表示

7.3. Ceph パフォーマンスカウンターを表示します。

ceph daemon DAEMON_NAME perf schema コマンドは、利用可能なメトリックを出力します。各メトリックには、関連付けられたビットフィールド値タイプがあります。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. メトリックのスキーマを表示するには、以下を実行します。

    構文

    ceph daemon DAEMON_NAME perf schema

    注記

    デーモンを実行するノードから ceph daemon コマンドを実行する必要があります。

  2. モニターノードから ceph daemon DAEMON_NAME perf schema コマンドを実行するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon mon.host01 perf schema

  3. OSD ノードから ceph daemon DAEMON_NAME perf schema コマンドを実行するには、以下を実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon osd.11 perf schema

表7.1 ビットフィールド値の定義

ビット意味

1

浮動小数点数

2

署名されていない 64 ビットの整数値

4

平均 (合計 + カウント)

8

カウンター

各値には、型 (浮動小数点または整数値) を示すビット 1 または 2 が設定されます。ビット 4 が設定されている場合、読み取る値は合計とカウントの 2 つになります。ビット 8 が設定されている場合、以前の間隔の平均は、以前の読み取り以降、合計差分になります。これは、カウントデルタで除算されます。値を除算すると、有効期間の平均値が提供されることになります。通常、これらはレイテンシー、リクエスト数、およびリクエストレイテンシーの合計を測定するために使用されます。ビットの値は組み合わせられます (例: 5、6、10)。ビット値 5 は、ビット 1 とビット 4 の組み合わせです。つまり、平均は浮動小数点の値になります。ビット値 6 は、ビット 2 とビット 4 の組み合わせです。これは、平均値が整数になることを意味します。ビット値 10 は、ビット 2 とビット 8 の組み合わせです。これは、カウンター値が整数値であることを意味します。

関連情報

  • 詳細は、『Red Hat Ceph Storage 管理ガイド』の「平均数と合計」セクションを参照してください。

7.4. Ceph パフォーマンスカウンターのダンプ

ceph daemon .. perf dump コマンドは、現在の値を出力し、各サブシステムのコレクション名でメトリックをグループ化します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. 現在のメトリクスデータを表示するには、以下を実行します。

    構文

    ceph daemon DAEMON_NAME perf dump

    注記

    デーモンを実行するノードから ceph daemon コマンドを実行する必要があります。

  2. Monitor ノードから ceph daemon .. perf dump コマンドを実行するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon mon.host01 perf dump
  3. OSD ノードから ceph daemon .. perf dump コマンドを実行するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon osd.11 perf dump

関連情報

7.5. 平均数と合計

すべてのレイテンシー番号は、ビットフィールドの値は 5 です。このフィールドには、平均数と合計の浮動小数点値が含まれます。avgcount は、この範囲内の操作数で、sum はレイテンシーの合計 (秒単位) です。sumavgcount で除算すると、操作ごとのレイテンシーを把握することができます。

関連情報

7.6. Ceph Monitor メトリック

表7.2 クラスターメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

cluster

num_mon

2

モニター数

 

num_mon_quorum

2

クォーラムのモニター数

 

num_osd

2

OSD の合計数

 

num_osd_up

2

稼働中の OSD 数

 

num_osd_in

2

クラスターにある OSD 数

 

osd_epoch

2

OSD マップの現在のエポック

 

osd_bytes

2

クラスターの合計容量 (バイト単位)

 

osd_bytes_used

2

クラスターで使用されているバイト数

 

osd_bytes_avail

2

クラスターで利用可能なバイト数

 

num_pool

2

プールの数

 

num_pg

2

配置グループの合計数

 

num_pg_active_clean

2

active+clean 状態の配置グループの数

 

num_pg_active

2

アクティブな状態の配置グループの数

 

num_pg_peering

2

ピア状態の配置グループの数

 

num_object

2

クラスター上のオブジェクトの合計数

 

num_object_degraded

2

パフォーマンス低下 (レプリカが欠落している) オブジェクトの数

 

num_object_misplaced

2

配置が間違っているオブジェクトの数 (クラスター内の間違った場所)

 

num_object_unfound

2

不明なオブジェクトの数

 

num_bytes

2

すべてのオブジェクトの合計バイト数

 

num_mds_up

2

稼働している MDS の数

 

num_mds_in

2

クラスターにある MDS の数

 

num_mds_failed

2

失敗した MDS の数

 

mds_epoch

2

MDS マップの現在のエポック

表7.3 レベルのデータベースメトリクステーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

leveldb

leveldb_get

10

取得

 

leveldb_transaction

10

トランザクション

 

leveldb_compact

10

補完

 

leveldb_compact_range

10

範囲ごとの比較

 

leveldb_compact_queue_merge

10

圧縮キューにおける範囲のマージ

 

leveldb_compact_queue_len

2

圧縮キューの長さ

表7.4 一般的なモニターメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

mon

num_sessions

2

現在開いているモニターセッションの数

 

session_add

10

作成されたモニターセッションの数

 

session_rm

10

モニターにおける remove_session 呼び出しの数

 

session_trim

10

トリミングされたモニターセッションの数

 

num_elections

10

参加する選択モニターの数

 

election_call

10

モニターにより開始した選択の数

 

election_win

10

モニターが勝利した選択の数

 

election_lose

10

モニターにより失われた選択の数

表7.5 Paxos Metrics テーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

paxos

start_leader

10

リーダーロールで始まります。

 

start_peon

10

peon ロールで開始します。

 

restart

10

再起動

 

refresh

10

更新

 

refresh_latency

5

更新の待ち時間

 

begin

10

開始および処理開始

 

begin_keys

6

開始時のトランザクションのキー

 

begin_bytes

6

トランザクションの開始時にデータ

 

begin_latency

5

開始操作のレイテンシー

 

commit

10

コミット

 

commit_keys

6

コミット時にトランザクションのキー

 

commit_bytes

6

コミット時のトランザクションのデータ

 

commit_latency

5

コミットレイテンシー

 

collect

10

Peon が収集する

 

collect_keys

6

peon collect 上のトランザクションのキー

 

collect_bytes

6

peon collect 上のトランザクションのデータ

 

collect_latency

5

Peon がレイテンシーを収集

 

collect_uncommitted

10

開始および処理された収集のコミットされていない値

 

collect_timeout

10

タイムアウトの収集

 

accept_timeout

10

タイムアウトの受け入れ

 

lease_ack_timeout

10

リースの確認タイムアウト

 

lease_timeout

10

リースタイムアウト

 

store_state

10

共有状態をディスクに保存

 

store_state_keys

6

保存された状態のトランザクションのキー

 

store_state_bytes

6

保存された状態のトランザクションのデータ

 

store_state_latency

5

状態レイテンシーの保存

 

share_state

10

状態の共有

 

share_state_keys

6

共有状態のキー

 

share_state_bytes

6

共有状態のデータ

 

new_pn

10

新しい提案番号のクエリー

 

new_pn_latency

5

レイテンシーを取得する新しい提案番号

表7.6 スロットルメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

throttle-*

val

10

現在利用できるスロットル

 

max

10

スロットルの最大値

 

get

10

取得

 

get_sum

10

取得したデータ

 

get_or_fail_fail

10

get_or_fail 時にブロックされる

 

get_or_fail_success

10

get_or_fail 時の get 成功

 

take

10

取得

 

take_sum

10

取得したデータ

 

put

10

送る

 

put_sum

10

データを送る

 

wait

5

待機レイテンシー

7.7. Ceph OSD メトリック

表7.7 ライトバックスロットルメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

WBThrottle

bytes_dirtied

2

ダーティーデータ

 

bytes_wb

2

書き込まれたデータ

 

ios_dirtied

2

ダーティー操作

 

ios_wb

2

書き込みされた操作

 

inodes_dirtied

2

書き込みを待っているエントリー

 

inodes_wb

2

書き込まれたエントリー

表7.8 レベルのデータベースメトリクステーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

leveldb

leveldb_get

10

取得

 

leveldb_transaction

10

トランザクション

 

leveldb_compact

10

補完

 

leveldb_compact_range

10

範囲ごとの比較

 

leveldb_compact_queue_merge

10

圧縮キューにおける範囲のマージ

 

leveldb_compact_queue_len

2

圧縮キューの長さ

表7.9 Objecter Metrics テーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

objecter

op_active

2

アクティブな操作

 

op_laggy

2

遅延操作

 

op_send

10

送信された操作

 

op_send_bytes

10

送信されたデータ

 

op_resend

10

再送信捜査

 

op_ack

10

コールバックのコミット

 

op_commit

10

操作のコミット

 

op

10

操作

 

op_r

10

読み取り操作

 

op_w

10

書き込み操作

 

op_rmw

10

read-modify-write 操作

 

op_pg

10

PG 操作

 

osdop_stat

10

統計操作

 

osdop_create

10

オブジェクト操作の作成

 

osdop_read

10

読み取り操作

 

osdop_write

10

書き込み操作

 

osdop_writefull

10

完全なオブジェクト操作の書き込み

 

osdop_append

10

追加操作

 

osdop_zero

10

オブジェクトをゼロ操作に設定

 

osdop_truncate

10

オブジェクト操作の切り捨て

 

osdop_delete

10

オブジェクト操作の削除

 

osdop_mapext

10

エクステント操作のマップ

 

osdop_sparse_read

10

スパース読み取り操作

 

osdop_clonerange

10

範囲のクローン操作

 

osdop_getxattr

10

xattr 操作の取得

 

osdop_setxattr

10

xattr 操作の設定

 

osdop_cmpxattr

10

xattr の比較操作

 

osdop_rmxattr

10

xattr 操作の削除

 

osdop_resetxattrs

10

xattr 操作のリセット

 

osdop_tmap_up

10

TMAP 更新操作

 

osdop_tmap_put

10

TMAP の put 操作

 

osdop_tmap_get

10

TMAP の get 操作

 

osdop_call

10

操作の呼び出し (実行)

 

osdop_watch

10

オブジェクト操作による監視

 

osdop_notify

10

オブジェクト操作に関する通知

 

osdop_src_cmpxattr

10

複数演算における拡張属性比較

 

osdop_other

10

その他の操作

 

linger_active

2

アクティブな linger 操作

 

linger_send

10

送信された linger 操作

 

linger_resend

10

送信された linger 操作

 

linger_ping

10

linger 操作に ping が送信

 

poolop_active

2

アクティブなプール操作

 

poolop_send

10

送信したプール操作

 

poolop_resend

10

再送されたプール操作

 

poolstat_active

2

アクティブな get pool stat 操作

 

poolstat_send

10

送信されたプール統計操作

 

poolstat_resend

10

再送信されたプール統計

 

statfs_active

2

statfs 操作

 

statfs_send

10

送信された FS 統計

 

statfs_resend

10

再送信された FS 統計

 

command_active

2

アクティブなコマンド

 

command_send

10

送信されたコマンド

 

command_resend

10

再送信された コマンド

 

map_epoch

2

OSD マップエポック

 

map_full

10

受け取った完全な OSD マップ

 

map_inc

10

受け取った増分 OSD マップ

 

osd_sessions

2

セッションを開く

 

osd_session_open

10

開いたセッション

 

osd_session_close

10

閉じたセッション

 

osd_laggy

2

Laggy OSD セッション

表7.10 読み出し操作および書き込み操作のメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

osd

op_wip

2

現在処理中のレプリケーション操作 (プライマリー)

 

op_in_bytes

10

クライアント操作の合計書き込みサイズ

 

op_out_bytes

10

クライアント操作合計読み取りサイズ

 

op_latency

5

クライアント操作のレイテンシー (キュー時間を含む)

 

op_process_latency

5

クライアント操作のレイテンシー (キュー時間を除く)

 

op_r

10

クライアントの読み取り操作

 

op_r_out_bytes

10

読み込まれたクライアントデータ

 

op_r_latency

5

読み取り操作のレイテンシー (キュー時間を含む)

 

op_r_process_latency

5

読み取り操作のレイテンシー (キュー時間を除く)

 

op_w

10

クライアントの書き込み操作

 

op_w_in_bytes

10

書き込まれたクライアントデータ

 

op_w_rlat

5

クライアントの書き込み操作の読み取り可能/適用されるレイテンシー

 

op_w_latency

5

書き込み操作のレイテンシー (キュー時間を含む)

 

op_w_process_latency

5

書き込み操作のレイテンシー (キュー時間を除く)

 

op_rw

10

クライアントの read-modify-write 操作

 

op_rw_in_bytes

10

クライアントの read-modify-write 操作の書き込み

 

op_rw_out_bytes

10

クライアントの read-modify-write 操作の読み出し

 

op_rw_rlat

5

クライアントの読み取り/書き込み操作の読み取り/適用のレイテンシー

 

op_rw_latency

5

read-modify-write 操作のレイテンシー (キュー時間を含む)

 

op_rw_process_latency

5

read-modify-write 操作のレイテンシー (キュー時間を除く)

 

subop

10

サブ操作

 

subop_in_bytes

10

サブ操作の合計サイズ

 

subop_latency

5

サブ操作レイテンシー

 

subop_w

10

レプリケートされた書き込み

 

subop_w_in_bytes

10

複製された書き込みデータのサイズ

 

subop_w_latency

5

レプリケートされた書き込みレイテンシー

 

subop_pull

10

サブオペレーションのプルリクエスト

 

subop_pull_latency

5

サブオペレーションのプルレイテンシー

 

subop_push

10

サブオペレーションのプッシュメッセージ

 

subop_push_in_bytes

10

サブオペレーションのプッシュサイズ

 

subop_push_latency

5

サブオペレーションのプッシュレイテンシー

 

pull

10

送信されたプル要求

 

push

10

送信されたメッセージをプッシュ

 

push_out_bytes

10

プッシュされたサイズ

 

push_in

10

インバウンドプッシュメッセージ

 

push_in_bytes

10

インバウンドプッシュされるサイズ

 

recovery_ops

10

開始したリカバリー操作

 

loadavg

2

CPU 負荷

 

buffer_bytes

2

割り当てられたバッファー合計サイズ

 

numpg

2

配置グループ

 

numpg_primary

2

この osd がプライマリーとなる配置グループ

 

numpg_replica

2

この osd がレプリカである配置グループ

 

numpg_stray

2

この osd から削除する準備ができている配置グループ

 

heartbeat_to_peers

2

送信先のハートビート (ping) ピア

 

heartbeat_from_peers

2

受信元ハートビート (ping) のピア

 

map_messages

10

OSD マップメッセージ

 

map_message_epochs

10

OSD マップエポック

 

map_message_epoch_dups

10

OSD マップの複製

 

stat_bytes

2

OSD のサイズ

 

stat_bytes_used

2

使用されている領域

 

stat_bytes_avail

2

利用可能な領域

 

copyfrom

10

RADOS の「copy-from」操作

 

tier_promote

10

階層の昇格

 

tier_flush

10

階層フラッシュ

 

tier_flush_fail

10

レイヤーフラッシュの失敗

 

tier_try_flush

10

階層のフラッシュ試行

 

tier_try_flush_fail

10

階層のフラッシュ試行の失敗

 

tier_evict

10

階層エビクション

 

tier_whiteout

10

階層のホワイトアウト

 

tier_dirty

10

ダーティー階層フラグセット

 

tier_clean

10

消去されたダーティー階層フラグ

 

tier_delay

10

階層遅延 (エージェント待機)

 

tier_proxy_read

10

階層プロキシーの読み込み

 

agent_wake

10

階層化エージェントのウェイクアップ

 

agent_skip

10

エージェントによりスキップされるオブジェクト

 

agent_flush

10

階層化エージェントのフラッシュ

 

agent_evict

10

階層化エージェントエビクション

 

object_ctx_cache_hit

10

オブジェクトコンテキストキャッシュのヒット数

 

object_ctx_cache_total

10

オブジェクトコンテキストキャッシュの検索

表7.11 リカバリー状態のメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

recoverystate_perf

initial_latency

5

リカバリーの状態の最初のレイテンシー

 

started_latency

5

リカバリー状態のレイテンシーを開始

 

reset_latency

5

リカバリー状態レイテンシーのリセット

 

start_latency

5

リカバリー状態レイテンシーの開始

 

primary_latency

5

プライマリーリカバリーの状態のレイテンシー

 

peering_latency

5

リカバリー状態のレイテンシーのピア設定

 

backfilling_latency

5

リカバリー状態レイテンシーのバックフィル

 

waitremotebackfillreserved_latency

5

リモートバックフィルの予約されたリカバリー状態レイテンシーを待機する

 

waitlocalbackfillreserved_latency

5

ローカルバックフィルの予約されたリカバリー状態のレイテンシーを待機する

 

notbackfilling_latency

5

Notbackfilling のリカバリー状態のレイテンシー

 

repnotrecovering_latency

5

Repnotrecovering リカバリー状態のレイテンシー

 

repwaitrecoveryreserved_latency

5

repwaitrecovery が予約したリカバリー状態のレイテンシー

 

repwaitbackfillreserved_latency

5

repwaitbackfill が予約したリカバリー状態のレイテンシー

 

RepRecovering_latency

5

repRecovering リカバリー状態のレイテンシー

 

activating_latency

5

リカバリー状態のレイテンシーの有効化

 

waitlocalrecoveryreserved_latency

5

waitlocalrecovery が予約したリカバリー状態のレイテンシー

 

waitremoterecoveryreserved_latency

5

waitremoterecovery が予約したリカバリー状態のレイテンシー

 

recovering_latency

5

リカバリー状態のレイテンシーのリカバリー

 

recovered_latency

5

リカバリーしたリカバリー状態のレイテンシー

 

clean_latency

5

リカバリー状態のレイテンシーの削除

 

active_latency

5

アクティブリカバリーの状態のレイテンシー

 

replicaactive_latency

5

replicaactive のリカバリー状態レイテンシー

 

stray_latency

5

迷子のリカバリー状態レイテンシー

 

getinfo_latency

5

getinfo リカバリー状態レイテンシー

 

getlog_latency

5

getlog リカバリー状態レイテンシー

 

waitactingchange_latency

5

Waitactingchange リカバリー状態レイテンシー

 

incomplete_latency

5

不完全なリカバリー状態レイテンシー

 

getmissing_latency

5

復旧状態のレイテンシーの取得

 

waitupthru_latency

5

waitupthru リカバリー状態のレイテンシー

表7.12 OSD スロットルのメトリクステーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

throttle-*

val

10

現在利用できるスロットル

 

max

10

スロットルの最大値

 

get

10

取得

 

get_sum

10

取得したデータ

 

get_or_fail_fail

10

get_or_fail 時にブロックされる

 

get_or_fail_success

10

get_or_fail 時の get 成功

 

take

10

取得

 

take_sum

10

取得したデータ

 

put

10

送る

 

put_sum

10

データを送る

 

wait

5

待機レイテンシー

7.8. Ceph Object Gateway メトリックス

表7.13 RADOS クライアントメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

client.rgw.<rgw_node_name>

req

10

要求

 

failed_req

10

中止要求

 

get

10

取得

 

get_b

10

取得サイズ

 

get_initial_lat

5

レイテンシーの取得

 

put

10

送る

 

put_b

10

送信サイズ

 

put_initial_lat

5

レイテンシーの送信

 

qlen

2

キューの長さ

 

qactive

2

アクティブなリクエストキュー

 

cache_hit

10

キャッシュのヒット数

 

cache_miss

10

キャッシュミス

 

keystone_token_cache_hit

10

Keystone トークンキャッシュのヒット数

 

keystone_token_cache_miss

10

Keystone のトークンキャッシュのミス

表7.14 Objecter Metrics テーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

objecter

op_active

2

アクティブな操作

 

op_laggy

2

遅延操作

 

op_send

10

送信された操作

 

op_send_bytes

10

送信されたデータ

 

op_resend

10

再送信捜査

 

op_ack

10

コールバックのコミット

 

op_commit

10

操作のコミット

 

op

10

操作

 

op_r

10

読み取り操作

 

op_w

10

書き込み操作

 

op_rmw

10

read-modify-write 操作

 

op_pg

10

PG 操作

 

osdop_stat

10

統計操作

 

osdop_create

10

オブジェクト操作の作成

 

osdop_read

10

読み取り操作

 

osdop_write

10

書き込み操作

 

osdop_writefull

10

完全なオブジェクト操作の書き込み

 

osdop_append

10

追加操作

 

osdop_zero

10

オブジェクトをゼロ操作に設定

 

osdop_truncate

10

オブジェクト操作の切り捨て

 

osdop_delete

10

オブジェクト操作の削除

 

osdop_mapext

10

エクステント操作のマップ

 

osdop_sparse_read

10

スパース読み取り操作

 

osdop_clonerange

10

範囲のクローン操作

 

osdop_getxattr

10

xattr 操作の取得

 

osdop_setxattr

10

xattr 操作の設定

 

osdop_cmpxattr

10

xattr の比較操作

 

osdop_rmxattr

10

xattr 操作の削除

 

osdop_resetxattrs

10

xattr 操作のリセット

 

osdop_tmap_up

10

TMAP 更新操作

 

osdop_tmap_put

10

TMAP の put 操作

 

osdop_tmap_get

10

TMAP の get 操作

 

osdop_call

10

操作の呼び出し (実行)

 

osdop_watch

10

オブジェクト操作による監視

 

osdop_notify

10

オブジェクト操作に関する通知

 

osdop_src_cmpxattr

10

複数演算における拡張属性比較

 

osdop_other

10

その他の操作

 

linger_active

2

アクティブな linger 操作

 

linger_send

10

送信された linger 操作

 

linger_resend

10

送信された linger 操作

 

linger_ping

10

linger 操作に ping が送信

 

poolop_active

2

アクティブなプール操作

 

poolop_send

10

送信したプール操作

 

poolop_resend

10

再送されたプール操作

 

poolstat_active

2

アクティブな get pool stat 操作

 

poolstat_send

10

送信されたプール統計操作

 

poolstat_resend

10

再送信されたプール統計

 

statfs_active

2

statfs 操作

 

statfs_send

10

送信された FS 統計

 

statfs_resend

10

再送信された FS 統計

 

command_active

2

アクティブなコマンド

 

command_send

10

送信されたコマンド

 

command_resend

10

再送信された コマンド

 

map_epoch

2

OSD マップエポック

 

map_full

10

受け取った完全な OSD マップ

 

map_inc

10

受け取った増分 OSD マップ

 

osd_sessions

2

セッションを開く

 

osd_session_open

10

開いたセッション

 

osd_session_close

10

閉じたセッション

 

osd_laggy

2

Laggy OSD セッション

表7.15 RADOS ゲートウェイスロットルメトリックテーブル

コレクション名メトリック名ビットフィールド値簡単な説明

throttle-*

val

10

現在利用できるスロットル

 

max

10

スロットルの最大値

 

get

10

取得

 

get_sum

10

取得したデータ

 

get_or_fail_fail

10

get_or_fail 時にブロックされる

 

get_or_fail_success

10

get_or_fail 時の get 成功

 

take

10

取得

 

take_sum

10

取得したデータ

 

put

10

送る

 

put_sum

10

データを送る

 

wait

5

待機レイテンシー

第8章 BlueStore

BlueStore は OSD デーモンのバックエンドオブジェクトストアであり、オブジェクトをブロックデバイスに直接配置します。

重要

BlueStore は、本番環境で OSD デーモン向けに高パフォーマンスのバックエンドを提供します。デフォルトでは、BlueStore はセルフチューニングするように設定されています。BlueStore を手動でチューニングした方が環境のパフォーマンスが良いと判断された場合は、Red Hat サポート に連絡して設定の詳細を共有し、自動チューニング機能を改善する支援を受けるようにしてください。Red Hatは、フィードバックをお待ちしており、お客様の提案に感謝いたします。

8.1. Ceph BlueStore

以下は、BlueStore を使用する主な機能の一部です。

ストレージデバイスの直接管理
BlueStore は raw ブロックデバイスまたはパーティションを使用します。これにより、XFS などのローカルファイルシステムなど、抽象化の層が回避され、パフォーマンスの制限や複雑さの増加が発生する可能性があります。
RocksDB を使用したメタデータ管理
BlueStore は、ディスク上の場所をブロックするオブジェクト名からのマッピングなど、内部メタデータの管理にデーターベースのキーと値データベースを使用します。
完全なデータおよびメタデータのチェックサム
デフォルトでは、BlueStore に書き込まれたすべてのデータおよびメタデータは、1 つ以上のチェックサムによって保護されます。検証せずにディスクから読み取られたり、ユーザーに返されたデータやメタデータはありません。
効率的なコピーオンライト
Ceph Block Device および Ceph File System のスナップショットは、BlueStore に効率的に実装されるコピーオンライトのクローンメカニズムに依存します。これにより、通常のスナップショットと、効率的な 2 フェーズコミットを実装するためにクローン作成に依存するイレイジャーコーディングプールの両方で効率的な I/O が実現します。
大きな二重書き込みなし
BlueStore は、まずブロックデバイス上の未割り当ての領域に新しいデータを書き込み、次にディスクの新しい領域を参照するためにオブジェクトのメタデータを更新する RocksDB トランザクションをコミットします。書き込み操作が設定可能なサイズしきい値を下回る場合にのみ、書き込み優先ジャーナリング方式にフォールバックします。
マルチデバイスのサポート
BlueStore は、複数のブロックデバイスを使用して異なるデータを保存できます。たとえば、データ用のハードディスクドライブ (HDD)、メタデータ用のソリッドステートドライブ (SSD)、不揮発性メモリー (NVM) や不揮発性ランダムアクセスメモリ (NVRAM)、RocksDB のライトアヘッドログ (WAL) 用の永続メモリーなどです。詳細は、「Ceph BlueStore デバイス」を参照してください。
ブロックデバイスの効率的な使用方法
BlueStore はファイルシステムを使用しないため、ストレージデバイスキャッシュを削除する必要が最小限に抑えられます。

8.2. Ceph BlueStore デバイス

本セクションでは、BlueStore バックエンドが使用するブロックデバイスを説明します。

BlueStore は、1 つ、2 つ、または 3 つのストレージデバイスを管理します。

  • プライマリー
  • WAL
  • DB

最も単純なケースでは、BlueStore は単一の (プライマリー) ストレージデバイスを使用します。ストレージデバイスは、以下を含む 2 つの部分に分割されます。

  • OSD メタデータ: OSD の基本的なメタデータが含まれる XFS でフォーマットされた小規模なパーティション。このデータディレクトリーには、OSD に関する情報 (所属するクラスター、およびプライベートキーリング) が含まれます。
  • データ: BlueStore によって直接管理され、すべての OSD データが含まれる残りのデバイスを占有する大容量パーティション。このプライマリーデバイスは、data ディレクトリーのブロックシンボリックリンクで識別されます。

2 つの追加デバイスを使用することもできます。

  • WAL (write-ahead-log) デバイス: BlueStore 内部ジャーナルまたは write-ahead ログを保存するデバイス。これは、data ディレクトリーの block.wal シンボリックリンクによって識別されます。デバイスがプライマリーデバイスよりも高速の場合にのみ WAL デバイスを使用することを検討してください。たとえば、WAL デバイスが SSD ディスクを使用し、プライマリーデバイスが HDD ディスクを使用する場合です。
  • DB デバイス: BlueStore 内部メタデータを保存するデバイス。組み込み RocksDB データベースは、パフォーマンスを向上させるために、プライマリーデバイスではなく DB デバイスにできるだけ多くのメタデータを配置します。DB デバイスが満杯になると、プライマリーデバイスへのメタデータの追加が開始します。デバイスがプライマリーデバイスよりも高速の場合にのみ DB デバイスを使用することを検討してください。
警告

高速デバイスで利用可能なギガバイトストレージのみが存在する場合。Red Hat は、WAL デバイスとして使用することを推奨します。より高速なデバイスがある場合は、DB デバイスとして使用することを検討してください。BlueStore ジャーナルは常に最速のデバイスに配置されるため、DB デバイスを使用すると、WAL デバイスと同じ利点が得られます。また、追加のメタデータを格納することもできます。

8.3. Ceph BlueStore キャッシュ

BlueStore キャッシュババッファーの集合体で、設定によっては OSD デーモンがディスクからの読み込みや書き込みを行う際に、データで埋められることがあります。Red Hat Ceph Storage のデフォルトでは、BlueStore は読み取り時にキャッシュされますが、書き込みは行いません。これは、キャッシュエビクションに関連するオーバーヘッドを回避するために bluestore_default_buffered_write オプションが false に設定されているためです。

bluestore_default_buffered_write オプションが true に設定されていると、データは最初にバッファーに書き込まれ、その後ディスクにコミットされます。その後、書き込みの確認がクライアントに送信されます。これにより、データがエビクトされるまで、キャッシュ内のデータへの読み取り速度が速くなります。

読み取り量の多いワークロードでは、BlueStore キャッシングからすぐに利益を得ることはできません。より多くの読み取りが行われると、キャッシュは時間の経過とともに増大し、後続の読み取りではパフォーマンスが向上するようになります。キャッシュがどのくらいの速さで生成されるかは、BlueStore のブロックおよびデータベースのディスクタイプ、ならびにクライアントのワークロード要件に依存します。

重要

bluestore_default_buffered_write オプションを有効にする前に、Red Hat サポート にお問い合わせください。

8.4. Ceph BlueStore のサイジングに関する考慮事項

BlueStore OSD を使用して従来のドライブとソリッドステートドライブを混在させる場合には、JusDB 論理ボリューム (block.db) のサイズを適切に設定することが重要です。Red Hat では、オブジェクト、ファイル、混合ワークロードで RocksDB の論理ボリュームをブロックサイズの 4% 以下にすることを推奨しています。Red Hat は、JlowsDB および OpenStack のブロックワークロードにおいて、BlueStore ブロックサイズの 1% をサポートしています。たとえば、オブジェクトワークロードのブロックサイズが 1 TB の場合は、最低でも 40 GB の RocksDB 論理ボリュームを作成します。

ドライブタイプを混合しない場合は、個別の RocksDB 論理ボリュームを持つ必要はありません。BlueStore は、RocksDB のサイジングを自動的に管理します。

BlueStore のキャッシュメモリーは、RocksDB、BlueStoreのメタデータ、オブジェクトデータのキー/値のペアのメタデータで使用されます。

注記

BlueStore キャッシュのメモリー値は、OSD によってすでに使用されているメモリーフットプリントに追加されます。

8.5. bluestore_min_alloc_size パラメータを使用した BlueStore の調整

BlueStore では、生のパーティションは bluestore_min_alloc_size のブロックで割り当て、管理されます。デフォルトでは、bluestore_min_alloc_size4096 で、HDD および SSD の 4 KiB に相当します。各チャンクの未書き込み領域は、生のパーティションに書き込まれる際にゼロで埋められます。これにより、小さいオブジェクトを書き込むなど、ワークロードのサイズが適切に設定されていない場合に未使用領域が無駄になる可能性があります。

書き込み増幅のペナルティーを回避できるように bluestore_min_alloc_size を最小書き込みに一致させることを推奨します。

重要

bluestore_min_alloc_size の値を変更することはお勧めしません。サポートが必要な場合は、Red Hat サポート にお問い合わせください。

注記

bluestore_min_alloc_size_ssd 設定および bluestore_min_alloc_size_hdd 設定は、それぞれ SSD および HDD に固有のものですが、bluestore_min_alloc_size によりその設定が上書きされるため、設定する必要は必要ありません。

前提条件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。
  • Ceph モニターとマネージャーがクラスターにデプロイされます。
  • OSD ノードとして新規にプロビジョニングできるサーバーまたはノード
  • Ceph Monitor ノードの管理キーリング(既存の Ceph OSD ノードを再デプロイしている場合)。

手順

  1. ブートストラップノードで、bluestore_min_alloc_size パラメーターの値を変更します。

    構文

    ceph config set osd.OSD_ID bluestore_min_alloc_size_DEVICE_NAME_ VALUE

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set osd.4 bluestore_min_alloc_size_hdd 6144

    bluestore_min_alloc_size が 6144 バイトに設定されていることがわかります。これは 6 KiB に相当します。

  2. OSD サービスを再起動します。

    構文

    systemctl restart SERVICE_ID

    [ceph: root@host01 /]# systemctl restart ceph-499829b4-832f-11eb-8d6d-001a4a000635@osd.4.service

検証

  • ceph daemon コマンドを使用して設定を確認します。

    構文

    ceph daemon osd.OSD_ID config get bluestore_min_alloc_size__DEVICE_

    [ceph: root@host01 /]# ceph daemon osd.4 config get bluestore_min_alloc_size_hdd
    
    ceph daemon osd.4 config get bluestore_min_alloc_size
    {
        "bluestore_min_alloc_size": "6144"
    }

8.6. BlueStore 管理ツールを使用して RocksDB データベースを再度シャード化する

このリリースでは、BlueStore 管理ツールを使用してデータベースをリシャード化できます。これにより、BlueStore の RocksDB データベースを、OSD を再デプロイせずに、ある形態から別の形態に、さらに複数の列ファミリーに変換します。列ファミリーにはデータベース全体と同じ機能がありますが、ユーザーは小規模なデータセットで操作を行い、異なるオプションを適用することができます。保存される鍵のさまざまなライフタイムを利用します。鍵を新規作成したり、既存のキーを削除せずに変換中に移動します。

要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。
  • BlueStore として設定されたオブジェクトストア。
  • Red Hat Ceph Storage のコンテナー化されたデプロイメント。
  • ノードにデプロイされた OSD ノード。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. パッケージをダウンロードします。

    [root@host01 ~]# yum config-manager --add-repo=http://download.eng.bos.redhat.com/rhel-8/composes/auto/ceph-5.0-rhel-8/latest-RHCEPH-5-RHEL-8/compose/OSD/x86_64/os/

  2. ceph-osd パッケージをインストールします。このパッケージには、再シャード化に使用される ceph-bluestore-tool が含まれています。

    [root@host01 ~]# dnf install -y ceph-osd

  3. OSD サービスを停止するには、systemctl コマンドを実行して SERVICE_ID_OF_OSD を取得する必要があります。

    1. systemctl サービスを実行して、停止する必要のある OSD の OSD の SERVICE_ID_OF_ を取得します。

      [root@host01 ~]# systemctl --type=service
      
      ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service

    2. OSD サービスを停止します。

      構文

      systemctl stop SERVICE_ID_OF_OSD

      [root@host01 ~]# systemctl stop ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service

  4. OSD がデプロイされているディレクトリーに移動します。

    構文

    cd /var/lib/ceph/OSD_DIRECTORY/OSD_ID/

    [root@host01 ~]# cd /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/

  5. ディレクトリーにある unit.run ファイルをバックアップしてから変更してください。

    [root@host01 osd.6]# cp /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/unit.run /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/backup_osd.6

  6. 以下のように unit.run ファイルを編集します。

    1. unit.run ファイルを確認します。

      [root@host01 osd.3]# cat unit.run
      
      /bin/podman run --rm --ipc=host --authfile=/etc/ceph/podman-auth.json --net=host --entrypoint /usr/bin/ceph-osd --privileged --group-add=disk --name ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740-osd.6 -d --log-driver journald --conmon-pidfile /run/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service-pid --cidfile /run/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service-cid -e CONTAINER_IMAGE=registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155 -e NODE_NAME=host01 -v /var/run/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740:/var/run/ceph:z -v /var/log/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740:/var/log/ceph:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/crash:/var/lib/ceph/crash:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6:/var/lib/ceph/osd/ceph-6:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/config:/etc/ceph/ceph.conf:z -v /dev:/dev -v /run/udev:/run/udev -v /sys:/sys -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/selinux:/sys/fs/selinux:ro -v /run/lvm:/run/lvm -v /run/lock/lvm:/run/lock/lvm registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155 -n osd.6 -f --setuser ceph --setgroup ceph --default-log-to-file=false --default-log-to-stderr=true --default-log-stderr-prefix="debug"

    2. ファイルを編集します。

      [root@host01 osd.3]# vi unit.run

      1. /bin/podman run --rm --ipc=host --authfile=/etc/ceph/podman-auth.json --net=host --entrypoint /usr/bin/ceph-osd を /bin/podman run -it --entrypoint /bin/bash に置き換えます。
      2. レジストリーの詳細後にコンテンツを削除します。例えば、上記のファイルでは、registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155 以降のすべての内容を削除できます。この例では、以下の内容が削除されます。

        -n osd.6 -f --setuser ceph --setgroup ceph --default-log-to-file=false --default-log-to-stderr=true --default-log-stderr-prefix="debug"

      3. ファイルを保存します。
    3. 変更された unit.run ファイルをチェックします。

      [root@host01 osd.6]# cat unit.run
      
      /bin/podman run -it --entrypoint /bin/bash --privileged --group-add=disk --name ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740-osd.6 -d --log-driver journald --conmon-pidfile /run/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service-pid --cidfile /run/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service-cid -e CONTAINER_IMAGE=registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155 -e NODE_NAME=host01 -v /var/run/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740:/var/run/ceph:z -v /var/log/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740:/var/log/ceph:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/crash:/var/lib/ceph/crash:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6:/var/lib/ceph/osd/ceph-6:z -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/config:/etc/ceph/ceph.conf:z -v /dev:/dev -v /run/udev:/run/udev -v /sys:/sys -v /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/selinux:/sys/fs/selinux:ro -v /run/lvm:/run/lvm -v /run/lock/lvm:/run/lock/lvm registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155

  7. OSD サービスを起動します。

    構文

    systemctl start SERVICE_ID_OF_OSD

    [root@host01 osd.6]# systemctl start ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service

  8. OSD サービスのステータスを確認します。

    構文

    systemctl status SERVICE_ID_OF_OSD

    [root@host01 osd.6]# systemctl status ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service
    
    ● ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service - Ceph osd.6 for 4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740
       Loaded: loaded (/etc/systemd/system/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@.service; enabled; vendor preset: disabled)
       Active: active (running) since Mon 2021-04-05 11:05:40 IST; 44s ago

  9. podman サービスを実行して OSD の CONTAINER_ID を取得します。

    [root@host01 osd.6]# podman ps -a
    
    CONTAINER ID  IMAGE                                                                                                                   COMMAND               CREATED         STATUS             PORTS   NAMES
    0ca11f9df3a5  registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155                        6 minutes ago   Up 6 minutes ago           ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740-osd.6
  10. RocksDB データベースを再シャード化するには、以下の手順を実行します。

    1. OSD のコンテナーを入力します。

      構文

      podman exec -it CONTAINER_ID /bin/bash

      [root@host01 osd.6]# podman exec -it 0ca11f9df3a5 /bin/bash

    2. ファイルシステムの整合性を確認するには、fsck コマンドを実行します。

      構文

      ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-OSD_ID/ fsck

      [root@0ca11f9df3a5 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-6/ fsck
      
      fsck success

    3. OSD ノードのシャーディングのステータスを確認するには、show-sharding コマンドを実行します。

      構文

      ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-OSD_ID/ show-sharding

      [root@0ca11f9df3a5 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-6/ show-sharding
      
      m(3) p(3,0-12) O(3,0-13)=block_cache={type=binned_lru} L P

    4. ceph-bluestore-tool コマンドを実行してリシャードします。Red Hat は、コマンドで指定したパラメーターを使用することを推奨します。

      構文

      ceph-bluestore-tool --log-level 10 -l log.txt --path /var/lib/ceph/osd/ceph-OSD_ID/ --sharding="m(3) p(3,0-12) O(3,0-13) L P" reshard

      root@0ca11f9df3a5 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-6/ --sharding="m(3) p(3,0-12) O(3,0-13) L P" reshard

    5. OSD ノードのシャーディングのステータスを確認するには、show-sharding コマンドを実行します。

      構文

      ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-OSD_ID/ show-sharding

      [root@0ca11f9df3a5 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-6/ show-sharding
      
      m(3) p(3,0-12) O(3,0-13) L P

    6. ファイルシステムの整合性を確認するには、fsck コマンドを実行します。

      構文

      ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-OSD_ID/ fsck

      [root@0ca11f9df3a5 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-6/ fsck
      
      fsck success

  11. OSD を再起動するには、まずコンテナーを終了してから、以下の手順を実行します。

    1. OSD サービスを停止します。

      構文

      systemctl stop SERVICE_ID_OF_OSD

      [root@host01 ~]# systemctl stop ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service

    2. OSD サービスを復元するには、unit.run ファイルをバックアップされたファイルに置き換えます。

      [root@host01 osd.6]# cp /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/backup_osd.6 /var/lib/ceph/4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740/osd.6/unit.run

    3. OSD サービスを再起動します。

      構文

      systemctl start SERVICE_ID_OF_OSD

      [root@host01 osd.6]# systemctl start ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service

検証

  • OSD サービスのステータスを確認します。

    構文

    systemctl status SERVICE_ID_OF_OSD

    [root@host01 osd.6]# systemctl status ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service
    
    ● ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@osd.6.service - Ceph osd.6 for 4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740
       Loaded: loaded (/etc/systemd/system/ceph-4709608e-9089-11eb-bb5a-001a4a000740@.service; enabled; vendor preset: disabled)
       Active: active (running) since Mon 2021-04-05 11:28:21 IST; 34min ago

関連情報

8.7. BlueStore 断片化ツール

ストレージ管理者は、BlueStore OSD の断片化レベルを定期的にチェックする必要があります。オフライン OSD またはオンライン OSD の場合は、簡単な 1 つのコマンドを使用して断片化レベルを確認できます。

8.7.1. 要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。
  • BlueStore OSD

8.7.2. BlueStore 断片化ツールとは

BlueStore OSD の場合は、基となるストレージデバイスの時間の経過とともに空き領域が断片化されます。一部の断片化は正常ですが、過剰な断片化が生じると、パフォーマンスが低下します。

BlueStore 断片化ツールは、BlueStore OSD の断片化レベルでスコアを生成します。この断片化スコアは 0 から 1 の範囲として指定されます。スコアが 0 の場合は断片化がなく、1 は深刻な断片化を意味します。

表8.1 断片化スコアの意味

スコア断片化の量

0.0 - 0.4

なしから極小の断片化まで。

0.4 - 0.7

小さく、許容される断片化。

0.7 - 0.9

直感的ですが、安全な断片化です。

0.9 - 1.0

深刻な断片化があり、パフォーマンスの問題が発生することになります。

重要

深刻な断片化があり、問題の解決にサポートが必要な場合は、Red Hat サポート にお問い合わせください。

8.7.3. 断片化の確認

BlueStore OSD の断片化レベルのチェックは、オンラインまたはオフラインで行うことができます。

要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。
  • BlueStore OSD

オンラインの BlueStore 断片化スコア

  1. 実行中の BlueStore OSD プロセスを検証します。

    1. 簡単なレポート:

      構文

      ceph daemon OSD_ID bluestore allocator score block

      [ceph: root@host01 /]# ceph daemon osd.123 bluestore allocator score block

    2. より詳細なレポート:

      構文

      ceph daemon OSD_ID bluestore allocator dump block

      [ceph: root@host01 /]# ceph daemon osd.123 bluestore allocator dump block

オフラインの BlueStore 断片化スコア

  1. オフラインフラグメンテーションスコアを確認するには、リシャーディングの手順に従います。

[root@host01 ~]# podman exec -it 7fbd6c6293c0 /bin/bash
  1. 実行していない BlueStore OSD プロセスを検証します。

    1. 簡単なレポート:

      構文

      ceph-bluestore-tool --path PATH_TO_OSD_DATA_DIRECTORY --allocator block free-score

      [root@7fbd6c6293c0 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-123 --allocator block free-score

    2. より詳細なレポート:

      構文

      ceph-bluestore-tool --path PATH_TO_OSD_DATA_DIRECTORY --allocator block free-dump
      block:
      {
          "fragmentation_rating": 0.018290238194701977
      }

      [root@7fbd6c6293c0 /]# ceph-bluestore-tool --path /var/lib/ceph/osd/ceph-123 --allocator block free-dump
      block:
      {
          "capacity": 21470642176,
          "alloc_unit": 4096,
          "alloc_type": "hybrid",
          "alloc_name": "block",
          "extents": [
              {
                  "offset": "0x370000",
                  "length": "0x20000"
              },
              {
                  "offset": "0x3a0000",
                  "length": "0x10000"
              },
              {
                  "offset": "0x3f0000",
                  "length": "0x20000"
              },
              {
                  "offset": "0x460000",
                  "length": "0x10000"
              },

関連情報

第9章 Cephadm のトラブルシューティング

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのトラブルシューティングを行うことができます。場合によっては、Cephadm コマンドが失敗した理由や、特定のサービスが適切に実行されない理由を調査する必要があります。

9.1. 要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。

9.2. cephadm の一時停止または無効化

Cephadm が期待どおりに動作しない場合は、次のコマンドを使用して、ほとんどのバックグラウンドアクティビティーを一時停止できます。

[ceph: root@host01 /]# ceph orch pause

これにより、変更はすべて停止しますが、Cephadm は定期的にホストをチェックして、デーモンとデバイスのインベントリーを更新します。

Cephadm を完全に無効にする場合は、以下のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph orch backend
ceph mgr module disable cephadm

以前にデプロイされたデーモンコンテナーは引き続き存在し、以前と同じように起動することに注意してください。

9.3. サービスごとおよびデーモンごとのイベント

Cephadm は、失敗したデーモンのデプロイのデバッグを支援するために、サービスごとおよびデーモンごとにイベントを保存します。これらのイベントには、関連する情報が含まれていることがよくあります。

サービスごと

構文

ceph orch ls --service_name SERVICE_NAME --format yaml

[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls --service_name alertmanager --format yaml
service_type: alertmanager
service_name: alertmanager
placement:
  hosts:
  - unknown_host
status:
  ...
  running: 1
  size: 1
events:
- 2021-02-01T08:58:02.741162 service:alertmanager [INFO] "service was created"
- '2021-02-01T12:09:25.264584 service:alertmanager [ERROR] "Failed to apply: Cannot
  place <AlertManagerSpec for service_name=alertmanager> on unknown_host: Unknown hosts"'

デーモンごと

構文

ceph orch ps --service-name SERVICE_NAME --daemon-id DAEMON_ID --format yaml

[ceph: root@host01 /]# ceph orch ps --service-name mds --daemon-id cephfs.hostname.ppdhsz --format yaml
daemon_type: mds
daemon_id: cephfs.hostname.ppdhsz
hostname: hostname
status_desc: running
...
events:
- 2021-02-01T08:59:43.845866 daemon:mds.cephfs.hostname.ppdhsz [INFO] "Reconfigured
  mds.cephfs.hostname.ppdhsz on host 'hostname'"

9.4. cephadm ログの確認

次のコマンドを使用して、Cephadm のログをリアルタイムで監視できます。

[ceph: root@host01 /]# ceph -W cephadm

次のコマンドを使用すると、最後のいくつかのメッセージを確認できます。

[ceph: root@host01 /]# ceph log last cephadm

ファイルへのロギングを有効にしている場合、モニターホストに ceph.cephadm.log という Cephadm ログファイルが表示されます。

9.5. ログファイルの収集

journalctl コマンドを使用して、すべてのデーモンのログファイルを収集できます。

注記

Cephadm シェル 以外でこれらのコマンドをすべて実行する必要があります。

注記

デフォルトでは、Cephadm はログを journald に格納します。つまり、デーモンログは /var/log/ceph では利用できなくなります。

  • 特定のデーモンのログファイルを読み取るには、次のコマンドを実行します。

    構文

    cephadm logs --name DAEMON_NAME

    [root@host01 ~]# cephadm logs --name cephfs.hostname.ppdhsz

注記

このコマンドは、デーモンが実行されているホストと同じホスト上で実行すると機能します。

  • 別のホストで実行されている特定のデーモンのログファイルを読み取るには、次のコマンドを実行します。

    構文

    cephadm logs --fsid FSID --name DAEMON_NAME

    [root@host01 ~]# cephadm logs --fsid 2d2fd136-6df1-11ea-ae74-002590e526e8 --name cephfs.hostname.ppdhsz

    ここで、fsidceph status コマンドによって提供されるクラスター ID です。

  • 特定のホスト上のすべてのデーモンのすべてのログファイルをフェッチするには、次のコマンドを実行します。

    構文

    for name in $(cephadm ls | python3 -c "import sys, json; [print(i['name']) for i in json.load(sys.stdin)]") ; do cephadm logs --fsid FSID_OF_CLUSTER --name "$name" > $name; done

    [root@host01 ~]# for name in $(cephadm ls | python3 -c "import sys, json; [print(i['name']) for i in json.load(sys.stdin)]") ; do cephadm logs --fsid 57bddb48-ee04-11eb-9962-001a4a000672 --name "$name" > $name; done

9.6. systemd ステータスの収集

  • systemd ユニットの状態を出力するには、次のコマンドを実行します。

    [root@host01 ~]$ systemctl status ceph-a538d494-fb2a-48e4-82c8-b91c37bb0684@mon.host01.service

9.7. ダウンロードされたすべてのコンテナーイメージの一覧表示

ホストにダウンロードされたすべてのコンテナーイメージを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# podman ps -a --format json | jq '.[].Image'
"docker.io/library/rhel8"
"registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8@sha256:9aaea414e2c263216f3cdcb7a096f57c3adf6125ec9f4b0f5f65fa8c43987155"

9.8. コンテナーの手動による実行

Cephadm はコンテナーを実行する小さなラッパーを作成します。コンテナー実行コマンドを実行するには、/var/lib/ceph/CLUSTER_FSID/SERVICE_NAME/unit を参照してください。

SSH エラーの分析

次のエラーが表示された場合:

execnet.gateway_bootstrap.HostNotFound: -F /tmp/cephadm-conf-73z09u6g -i /tmp/cephadm-identity-ky7ahp_5 root@10.10.1.2
...
raise OrchestratorError(msg) from e
orchestrator._interface.OrchestratorError: Failed to connect to 10.10.1.2 (10.10.1.2).
Please make sure that the host is reachable and accepts connections using the cephadm SSH key

次のオプションを試して、問題のトラブルシューティングを行います。

  • Cephadm に SSH アイデンティティーキーがあることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config-key get mgr/cephadm/ssh_identity_key > ~/cephadm_private_key
    INFO:cephadm:Inferring fsid f8edc08a-7f17-11ea-8707-000c2915dd98
    INFO:cephadm:Using recent ceph image docker.io/ceph/ceph:v15 obtained 'mgr/cephadm/ssh_identity_key'
    [root@mon1 ~] # chmod 0600 ~/cephadm_private_key

    上記のコマンドが失敗した場合、Cephadm にはキーがありません。SSH キーを生成するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# chmod 0600 ~/cephadm_private_key

    または

    [ceph: root@host01 /]# cat ~/cephadm_private_key | ceph cephadm set-ssk-key -i-

  • SSH 設定が正しいことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph cephadm get-ssh-config

  • ホストへの接続を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ssh -F config -i ~/cephadm_private_key root@host01

公開鍵が authorized_keys にあることを確認します。

公開鍵が authorized_keys ファイルにあることを確認するには、次のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph cephadm get-pub-key
[ceph: root@host01 /]# grep "`cat ~/ceph.pub`" /root/.ssh/authorized_keys

9.9. CIDR ネットワークエラー

スーパーネット化とも呼ばれる Classless inter domain routing (CIDR) は、Internet Protocol (IP) アドレスを割り当てる方法です。Cephadm ログエントリーは、アドレス配布の効率を向上させ、クラス A、クラス B、およびクラス C のネットワークに基づく以前のシステムを置き換える現在の状態を示します。次のエラーのいずれかが表示された場合:

ERROR: Failed to infer CIDR network for mon ip *; pass --skip-mon-network to configure it later

または

Must set public_network config option or specify a CIDR network, ceph addrvec, or plain IP

以下のコマンドを実行する必要があります。

[ceph: root@host01 /]# ceph config set host public_network hostnetwork

9.10. 管理ソケットへのアクセス

各 Ceph デーモンは MON をバイパスする管理ソケットを提供します。

管理ソケットにアクセスするには、ホストのデーモンコンテナーにアクセスします。

[ceph: root@host01 /]# cephadm enter --name cephfs.hostname.ppdhsz
[ceph: root@mon1 /]# ceph --admin-daemon /var/run/ceph/ceph-cephfs.hostname.ppdhsz.asok config show

9.11. mgr デーモンの手動によるデプロイ

Cephadm は Red Hat Ceph Storage クラスターを管理するために mgr デーモンを必要とします。Red Hat Ceph Storage クラスターの最後の mgr デーモンが削除された場合は、Red Hat Ceph Storage クラスターのランダムホストに mgr デーモンを手動でデプロイできます。

要件

  • 実行中の Red Hat Ceph Storage クラスター。
  • すべてのノードへの root レベルのアクセス。
  • ホストがクラスターに追加されている。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    [root@host01 ~]# cephadm shell

  2. 次のコマンドを使用して、Cephadm が新しい MGR デーモンを削除しないように、Cephadm スケジューラーを無効にします。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config-key set mgr/cephadm/pause true

  3. 新しい MGR デーモンの auth エントリーを取得または作成します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth get-or-create mgr.host01.smfvfd1 mon "profile mgr" osd "allow *" mds "allow *"
    [mgr.host01.smfvfd1]
    key = AQDhcORgW8toCRAAlMzlqWXnh3cGRjqYEa9ikw==

  4. ceph.conf ファイルを開きます。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config generate-minimal-conf
    # minimal ceph.conf for 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0
    [global]
    fsid = 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0
    mon_host = [v2:10.10.200.10:3300/0,v1:10.10.200.10:6789/0] [v2:10.10.10.100:3300/0,v1:10.10.200.100:6789/0]

  5. コンテナーイメージを取得します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config get "mgr.host01.smfvfd1" container_image

  6. config-json.json ファイルを作成し、以下を追加します。

    注記

    ceph config generate-minimal-conf コマンドの出力の値を使用します。

    {
      {
      "config": "# minimal ceph.conf for 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0\n[global]\n\tfsid = 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0\n\tmon_host =  [v2:10.10.200.10:3300/0,v1:10.10.200.10:6789/0] [v2:10.10.10.100:3300/0,v1:10.10.200.100:6789/0]\n",
      "keyring": "[mgr.Ceph5-2.smfvfd1]\n\tkey = AQDhcORgW8toCRAAlMzlqWXnh3cGRjqYEa9ikw==\n"
    }
    }

  7. Cephadm シェルを終了します。

    [ceph: root@host01 /]# exit

  8. MGR デーモンをデプロイします。

    [root@host01 ~]# cephadm --image registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest  deploy --fsid  8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0 --name mgr.host01.smfvfd1 --config-json config-json.json

検証

Cephadm シェルで以下のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph -s

新しい mgr デーモンが追加されたことがわかります。

第10章 Cephadm の操作

ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターで Cephadm 操作を実行できます。

10.1. 要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。

10.2. cephadm ログメッセージの監視

Cephadm は cephadm クラスターのログチャネルにログを記録するので、リアルタイムで進捗を監視できます。

  • リアルタイムで進捗を監視するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph -W cephadm

    デフォルトでは、ログには情報レベル以上のイベントが表示されます。

    2021-06-24T17:51:36.335728+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] refreshing Ceph5-adm facts
    2021-06-24T17:51:37.170982+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] deploying 1 monitor(s) instead of 2 so monitors may achieve consensus
    2021-06-24T17:51:37.173487+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [ERR] It is NOT safe to stop ['mon.Ceph5-adm']: not enough monitors would be available (Ceph5-2) after stopping mons [Ceph5-adm]
    2021-06-24T17:51:37.174415+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Checking pool "nfs-ganesha" exists for service nfs.foo
    2021-06-24T17:51:37.176389+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [ERR] Failed to apply nfs.foo spec NFSServiceSpec({'placement': PlacementSpec(count=1), 'service_type': 'nfs', 'service_id': 'foo', 'unmanaged': False, 'preview_only': False, 'pool': 'nfs-ganesha', 'namespace': 'nfs-ns'}): Cannot find pool "nfs-ganesha" for service nfs.foo
    Traceback (most recent call last):
      File "/usr/share/ceph/mgr/cephadm/serve.py", line 408, in _apply_all_services
        if self._apply_service(spec):
      File "/usr/share/ceph/mgr/cephadm/serve.py", line 509, in _apply_service
        config_func(spec)
      File "/usr/share/ceph/mgr/cephadm/services/nfs.py", line 23, in config
        self.mgr._check_pool_exists(spec.pool, spec.service_name())
      File "/usr/share/ceph/mgr/cephadm/module.py", line 1840, in _check_pool_exists
        raise OrchestratorError(f'Cannot find pool "{pool}" for '
    orchestrator._interface.OrchestratorError: Cannot find pool "nfs-ganesha" for service nfs.foo
    2021-06-24T17:51:37.179658+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Found osd claims -> {}
    2021-06-24T17:51:37.180116+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Found osd claims for drivegroup all-available-devices -> {}
    2021-06-24T17:51:37.182138+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Applying all-available-devices on host Ceph5-adm...
    2021-06-24T17:51:37.182987+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Applying all-available-devices on host Ceph5-1...
    2021-06-24T17:51:37.183395+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Applying all-available-devices on host Ceph5-2...
    2021-06-24T17:51:43.373570+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Reconfiguring node-exporter.Ceph5-1 (unknown last config time)...
    2021-06-24T17:51:43.373840+0000 mgr.Ceph5-1.nqikfh [INF] Reconfiguring daemon node-exporter.Ceph5-1 on Ceph5-1

  • デバッグレベルのメッセージを表示するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set mgr mgr/cephadm/log_to_cluster_level debug
    [ceph: root@host01 /]# ceph -W cephadm --watch-debug

  • 最新のイベントを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph log last cephadm

これらのイベントは、モニターホスト上の ceph.cephadm.log ファイルおよびモニターデーモンのstderr にも記録されます。

10.3. Ceph デーモンログ

Ceph デーモンのログは、stderr またはファイルを使用して表示できます。stdout へのロギング

従来、Ceph デーモンは /var/log/ceph にログを記録していました。デフォルトでは、Cephadm デーモンは stderr にログを記録し、ログはコンテナーランタイム環境によってキャプチャーされます。ほとんどのシステムでは、デフォルトでは、これらのログは journald に送信され、journalctl コマンドを使用してアクセスできます。

  • たとえば、ID 5c5a50ae-272a-455d-99e9-32c6a013e694 のストレージクラスターの host01 上のデーモンのログを表示するには、次のようにします。

    [ceph: root@host01 /]# journalctl -u ceph-5c5a50ae-272a-455d-99e9-32c6a013e694@host01

これは、ロギングレベルが低い場合に、通常の Cephadm 操作で適切に機能します。

  • stderr へのロギングを無効にするには、次の値を設定します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set global log_to_stderr false
    [ceph: root@host01 /]# ceph config set global mon_cluster_log_to_stderr false

ファイルへのロギング

また、stderr ではなくファイルにログを記録するように Ceph デーモンを設定することもできます。ファイルにロギングする場合、Ceph ログは /var/log/ceph/CLUSTER_FSID にあります。

  • ファイルへのロギングを有効にするには、次の値を設定します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set global log_to_file true
    [ceph: root@host01 /]# ceph config set global mon_cluster_log_to_file true

注記

Red Hat では、二重ログを回避するために stderr へのロギングを無効にすることをお勧めします。

重要

現在、デフォルト以外のパスへのログローテーションはサポートされていません。

デフォルトでは、Cephadm は各ホストでログローテーションを設定し、これらのファイルをローテーションします。/etc/logrotate.d/ceph.CLUSTER_FSID を変更することで、ロギングの保持スケジュールを設定できます。

10.4. データの場所

Cephadm デーモンのデータとログは、古いバージョンの Ceph とは少し異なる場所にあります。

  • /var/log/ceph/CLUSTER_FSID には、すべてのストレージクラスターログが含まれます。デフォルトでは、Cephadm は stderr とコンテナーランタイムを介してログを記録するため、これらのログは通常存在しません。
  • /var/lib/ceph/CLUSTER_FSID には、ログ以外のすべてのクラスターデーモンのデータが含まれます。
  • var/lib/ceph/CLUSTER_FSID/DAEMON_NAME には、特定のデーモンのすべてのデータが含まれています。
  • /var/lib/ceph/CLUSTER_FSID/crash には、ストレージクラスターのクラッシュレポートが含まれます。
  • /var/lib/ceph/CLUSTER_FSID/removed には、ステートフルデーモンの古いデーモンのデータディレクトリーが含まれています (Cephadm によって削除されたモニターや Prometheus など)。

ディスク使用率

いくつかの Ceph デーモンは、/var/lib/ceph に大量のデータを格納することがあります (特にモニターと Prometheus デーモン)。したがって、Red Hat は、ルートファイルシステムがいっぱいにならないように、このディレクトリーを独自のディスク、パーティション、または論理ボリュームに移動することを推奨します。

10.5. Cephadm ヘルスチェック

ストレージ管理者は、Cephadm モジュールによって提供される追加のヘルスチェックを使用して Red Hat Ceph Storage クラスターを監視できます。これは、ストレージクラスターによって提供されるデフォルトのヘルスチェックの補足です。

10.5.1. 要件

  • Red Hat Ceph Storage クラスターが実行中である。

10.5.2. Cephadm 操作のヘルスチェック

ヘルスチェックは、Cephadm モジュールがアクティブなときに実行されます。次のヘルス警告を受け取る場合があります。

CEPHADM_PAUSED

Cephadm のバックグラウンド作業は、ceph orch pause コマンドで一時停止します。Cephadm は、ホストとデーモンの状態を確認するなどのパッシブ監視アクティビティーを実行し続けますが、デーモンのデプロイや削除などの変更は行いません。ceph orch resume コマンドを使用して、Cephadm の作業を再開できます。

CEPHADM_STRAY_HOST

1 つ以上のホストが Ceph デーモンを実行していますが、Cephadm モジュールによって管理されるホストとして登録されていません。これは、これらのサービスが現在 Cephadm によって管理されていないことを意味します。たとえば、ceph orch ps コマンドに含まれる再起動とアップグレードなどです。ceph orch host add HOST_NAME コマンドを使用してホストを管理できますが、リモートホストへの SSH アクセスが設定されていることを確認してください。または、手動でホストに接続し、そのホスト上のサービスが削除または Cephadm によって管理されているホストに移行されるようにすることもできます。この警告は、設定 ceph config set mgr mgr/cephadm/warn_on_stray_hosts false で無効にすることもできます。

CEPHADM_STRAY_DAEMON

1 つ以上の Ceph デーモンが動作中ですが、Cephadm モジュールによって管理されていません。これは、別のツールを使用してデプロイされたか、手動で開始されたためです。これらのサービスは、現在 Cephadm によって管理されていません。たとえば、ceph orch ps コマンドに含まれる再起動とアップグレードなどです。

デーモンがモニターまたは OSD デーモンであるステートフルなデーモンである場合、これらのデーモンは Cephadm によって採用される必要があります。ステートレスデーモンの場合は、ceph orch apply コマンドで新しいデーモンをプロビジョニングし、アンマネージデーモンを停止できます。

このヘルス警告は、設定 ceph config set mgr mgr/cephadm/warn_on_stray_daemons false で無効にすることができます。

CEPHADM_HOST_CHECK_FAILED

1 つ以上のホストが基本的な Cephadm ホストチェックに失敗しています。name: value を検証します

  • ホストは到達可能で、Cephadm を実行することができます。
  • ホストは、Podman であるコンテナーランタイムの機能、時間同期の機能など、基本的な前提条件を満たしています。このテストが失敗した場合、Cephadm はそのホスト上のサービスを管理できません。

このチェックは、ceph cephadm check-host HOST_NAME コマンドで手動で実行できます。壊れたホストを管理から削除するには、ceph orch host rm HOST_NAME コマンドを使用します。このヘルス警告は、設定 ceph config set mgr mgr/cephadm/warn_on_failed_host_check false で無効にすることができます。

10.5.3. Cephadm 設定のヘルスチェック

Cephadm は、OS、ディスク、および NIC の状態を把握するために、ストレージクラスター内の各ホストを定期的にスキャンします。これらの事実は、ストレージクラスター内のホスト全体の整合性について分析され、設定の異常を特定します。設定のチェックはオプション機能です。

  • この機能は、次のコマンドで有効にできます。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set mgr mgr/cephadm/config_checks_enabled true

設定チェックは、各ホストスキャンの後にトリガーされます。このスキャンは 1 分間です。

  • Cephadm ログエントリーには、設定チェックの現在の状態と結果が次のように表示されます。

    無効な状態

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set mgr mgr/cephadm/config_checks_enabled false
    LL cephadm checks are disabled, use 'ceph config set mgr mgr/cephadm/config_checks_enabled true' to enable

    有効な状態

    [ceph: root@host01 /]# ceph config set mgr mgr/cephadm/config_checks_enabled true
    CEPHADM 8/8 checks enabled and executed (0 bypassed, 0 disabled). No issues detected

    設定チェック自体は、いくつかの cephadm サブコマンドによって管理されます。

  • 設定のチェックが有効になっているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph cephadm config-check status

    このコマンドは、設定チェッカーのステータスを Enabled または Disabled のいずれかとして返します。

  • すべての設定チェックとその現在の状態を一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph cephadm config-check ls
    NAME             HEALTHCHECK                      STATUS   DESCRIPTION
    kernel_security  CEPHADM_CHECK_KERNEL_LSM         enabled  checks SELINUX/Apparmor profiles are consistent across cluster hosts
    os_subscription  CEPHADM_CHECK_SUBSCRIPTION       enabled  checks subscription states are consistent for all cluster hosts
    public_network   CEPHADM_CHECK_PUBLIC_MEMBERSHIP  enabled  check that all hosts have a NIC on the Ceph public_netork
    osd_mtu_size     CEPHADM_CHECK_MTU                enabled  check that OSD hosts share a common MTU setting
    osd_linkspeed    CEPHADM_CHECK_LINKSPEED          enabled  check that OSD hosts share a common linkspeed
    network_missing  CEPHADM_CHECK_NETWORK_MISSING    enabled  checks that the cluster/public networks defined exist on the Ceph hosts
    ceph_release     CEPHADM_CHECK_CEPH_RELEASE       enabled  check for Ceph version consistency - ceph daemons should be on the same release (unless upgrade is active)
    kernel_version   CEPHADM_CHECK_KERNEL_VERSION     enabled  checks that the MAJ.MIN of the kernel on Ceph hosts is consistent

各設定チェックは、次のように記述されます。

CEPHADM_CHECK_KERNEL_LSM

ストレージクラスター内の各ホストは、同じ Linux セキュリティモジュール (LSM) の状態で動作すると予想されます。たとえば、大半のホストが enforcing モードの SELINUX で実行されている場合、このモードで実行されていないホストには異常フラグが付けられ、警告状態のヘルスチェックが発生します。

CEPHADM_CHECK_SUBSCRIPTION

このチェックは、ベンダーサブスクリプションのステータスに関連します。このチェックは、Red Hat Enterprise Linux を使用するホストに対してのみ実行されますが、パッチとアップデートが利用可能になるように、すべてのホストがアクティブなサブスクリプションの対象になっていることを確認するのに役立ちます。

CEPHADM_CHECK_PUBLIC_MEMBERSHIP

クラスターのすべてのメンバーは、少なくとも 1 つのパブリックネットワークサブネットに NIC を設定している必要があります。パブリックネットワーク上にないホストは、パフォーマンスに影響する可能性のあるルーティングに依存します。

CEPHADM_CHECK_MTU

OSD 上の NIC の最大伝送ユニット (MTU) は、一貫したパフォーマンスの重要な要素となります。このチェックでは、OSD サービスを実行しているホストを調べて、MTU がクラスター内で一貫して設定されていることを確認します。これは、大多数のホストが使用している MTU 設定を確立することによって決定し、異常があれば Ceph ヘルスチェックを行います。

CEPHADM_CHECK_LINKSPEED

MTU チェックと同様に、リンクスピードの整合性も、一貫したクラスターパフォーマンスの要因になります。このチェックは、OSD ホストの大部分で共有されるリンク速度を決定し、より低いリンク速度で設定されているホストのヘルスチェックを行います。

CEPHADM_CHECK_NETWORK_MISSING

public_network および cluster_network 設定は、IPv4 および IPv6 のサブネット定義をサポートします。これらの設定がストレージクラスター内のどのホストにも見つからない場合は、ヘルスチェックが発生します。

CEPHADM_CHECK_CEPH_RELEASE

通常の操作では、Ceph クラスターは同じ Ceph リリースでデーモンを実行する必要があります (例: すべて Red Hat Ceph Storage クラスター 5 リリース)。このチェックは、各デーモンのアクティブなリリースを調べ、異常をヘルスチェックとして報告します。クラスター内でアップグレードプロセスがアクティブな場合、このチェックは省略されます。

CEPHADM_CHECK_KERNEL_VERSION

OS カーネルのバージョンの整合性が、全ホストでチェックされます。これまでと同様に、大多数のホストを異常特定のベースとして使用されます。