第6章 既知の問題

本セクションでは、Red Hat Ceph Storage の今回リリースされた既知の問題を説明します。

6.1. Cephadm ユーティリティー

Red Hat Ceph Storage のアップグレード後の NFS-RGW の問題

RGW-NFS を使用しているお客様は、Red Hat Ceph Storage 5.1 までアップグレードを行うことが推奨されます。

(BZ#1842808)

ceph orch host rm コマンドが、Red Hat Ceph Storage クラスターのホストの Ceph デーモンを削除しない

ceph orch host rm コマンドは出力を提供しません。これは、データの損失につながる Ceph デーモンの偶発的な削除を回避するために期待される動作です。

この問題を回避するには、Ceph デーモンを手動で削除する必要があります。Red Hat Ceph Storage クラスターのホストの削除については、『Red Hat Ceph Storage オペレーションガイド』「Ceph Orchestrator を使用したホストの削除」セクションのステップを参照してください。

(BZ#1886120)

Ceph モニターが、Red Hat Ceph Storage クラスターから削除した後でも迷子のデーモンとして報告される

Cephadm は、ストレージクラスターから削除されている場合でも、Ceph モニターが迷子のデーモンとして報告します。

この問題を回避するには、ceph mgr fail コマンドを実行します。これにより、マネージャーが再起動し、エラーをクリアできます。スタンバイマネージャーがない場合は、ceph mgr fail コマンドを実行すると、クラスターが一時的に応答しなくなります。

(BZ#1945272)

モニターが _admin ラベルなしでノードに移動すると、Cephadm シェルへのアクセスが失われる

ブートストラップ後、_admin ラベルがない場合にモニターが他のノードに移動すると、Cephadm シェルへのアクセスが失われます。この問題を回避するには、移行先ホストに _admin ラベルがあることを確認します。

(BZ#1947497)

Cephadm を使用した Red Hat Ceph Storage のアップグレードは、スタンバイ MDS デーモンがない場合に停止する

既存の MDS サービスと共に Red Hat Ceph Storage をアップグレードし、アクティブなスタンバイデーモンがない状態で、プロセスは停止します。

この問題を回避するには、Cephadm 経由でアップグレードする前に少なくとも 1 つのスタンバイ MDS デーモンがあることを確認します。

ceph fs status FILE_SYSTEM_NAME を実行します。

スタンバイデーモンがない場合は、MDS デーモンを追加してからストレージクラスターをアップグレードします。スタンバイデーモンが存在する場合に、アップグレードは期待どおりに機能します。

(BZ#1959354)

ceph orch ls コマンドが、Red Hat Ceph Storage クラスターで作成可能な正しい OSD 数を一覧表示しない

コマンド ceph orch ls は、以下の出力を表示します。

# ceph orch ls

osd.all-available-devices    12/16  4m ago     4h   *

上記の出力によると、4 つの OSD が開始されていませんが、これは正しくありません。

この問題を回避するには、ceph -s コマンドを実行して、すべての OSD が Red Hat Ceph Storage クラスターで稼働しているかどうかを確認します。

(BZ#1959508)

ceph orch osd rm help コマンドでパラメーターの説明に誤りがある

ceph orch osd rm help コマンドは、ceph orch osd rm OSD_ID…​ [--replace] [--force] ではなくceph orch osd rm SVC_ID …​ [--replace] [--force] パラメーターを提供します。これにより、OSD を削除するときに SVC_ID を指定するようにユーザーに求めます。

この問題を回避するには、OSD ID OSD_ID パラメーターを使用して、Red Hat Ceph Storage クラスターの OSD を削除します。

(BZ#1966608)

設定パラメーター osd_memory_target_autotune を有効にすることが可能

このリリースでは、osd_memory_target_autotune がデフォルトで無効になりました。以下のコマンドを実行すると、OSD メモリーの自動チューニングを有効にすることができます。

ceph config set osd osd_memory_target_autotune true

(BZ#1939354)