2.3. Beast 設定オプション

以下の Beast 設定オプションは、RADOS Gateway の Ceph 設定ファイルの組み込み Web サーバーに渡すことができます。それぞれのオプションにはデフォルト値があります。値の指定がない場合は、デフォルト値が空になります。

オプション説明デフォルト

endpoint および ssl_endpoint

address[:port] 形式のリスニングアドレスを設定します。アドレスはドット付き 10 進数形式の IPv4 アドレス文字列、または 16 進数表記の IPv6 アドレスが角括弧で囲まれている IPv6 アドレスです。任意のポートのデフォルトは、endpoint8080 になり、ssl_endpoint443 になります。endpoint=[::1] endpoint=192.168.0.100:8000 のように複数回指定できます。

ssl_certificate

SSL 対応のエンドポイントに使用する SSL 証明書ファイルへのパス。ファイルが複数の項目を含む PEM ファイルである場合、順番は重要です。ファイルは、RGW サーバーキーで始まり、次に中間証明書、最後に C A 証明書となる必要があります。

ssl_private_key

SSL 対応のエンドポイントに使用される秘密鍵ファイルへのオプションのパス。ssl_certificate で指定されているファイルがない場合は、秘密鍵として使用されます。

tcp_nodelay

一部の環境でのパフォーマンスの最適化。

request_timeout_ms

Beast フロントエンドの明示的な要求タイムアウトを設定します。より大きな要求タイムアウトを設定すると、ゲートウェイは低速のクライアント (たとえば、待ち時間の長いネットワークを介して接続されたクライアント) に対してより耐性を持つようになります。

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SSL を使用する Beast オプションのある /etc/ceph/ceph.conf ファイルの例:

...

[client.rgw.node1]
rgw frontends = beast ssl_endpoint=192.168.0.100:443 ssl_certificate=<path to SSL certificate>

注記

デフォルトでは、Beast フロントエンドは、サーバーによって処理されるすべての要求を記録するアクセスログラインを RADOS Gateway ログファイルに書き込みます。

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