8.8. OSD ノードでのオペレーティングシステムのアップグレード失敗からの復旧
システム管理者は、手動で Ceph OSD ノードとそのオペレーティングシステムをアップグレード する手順に障害が発生した場合に、以下の手順に従って障害から回復することができます。この手順では、ノードに Red Hat Enterprise Linux 8.4 を新規インストールし、OSD が停止している間にダウンしていた書き込み以外に、データを大幅に埋め戻すことなく OSD を回復できます。
OSD をサポートするメディアや、それぞれの wal.db
データベースまたは block.db
データベースには影響を及ぼさないようにしてください。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- アップグレードに失敗した OSD ノード。
- Red Hat Enterprise Linux 8.4 のインストールソースにアクセスできる。
手順
障害のあるノードで Red Hat Enterprise Linux 8.4 の標準的なインストールを実行し、Red Hat Enterprise Linux リポジトリーを有効にします。
Red Hat Enterprise Linux 8 用の Red Hat Ceph Storage 4 用のリポジトリーを有効にします。
tools リポジトリーを有効にします。
# subscription-manager repos --enable=rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms
osd リポジトリーを有効にします。
# subscription-manager repos --enable=rhceph-4-osd-for-rhel-8-x86_64-rpms
ceph-osd
パッケージをインストールします。# dnf install ceph-osd
-
アップグレードされていないノードから、またはそれらのファイルがすでに復元されているノードから、
ceph.conf
ファイルを/etc/ceph
に復元します。 OSD サービスを起動します。
# systemctl start ceph-osd.target
オブジェクトストアデバイスをアクティブにします。
ceph-volume lvm activate --all
OSD のリカバリーおよびクラスターのバックフィルが、復旧した OSD への書き込みを確認します。
# ceph -w
すべての PG が
active+clean
の状態になるまで、出力を監視します。
関連情報
- 詳細は、インストールガイド の Red Hat Ceph Storage クラスターおよびオペレーティングシステムを手動でアップグレード を参照してください。
- 詳細は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレード を参照してください。