1.8. 実行時における特定設定の定義

ランタイム設定を指定する一般的な方法は 2 つあります。

  • Ceph Monitor の使用
  • Ceph 管理ソケットの使用

tell および injectargs コマンドを使用してモニターと通信すると、Ceph ランタイム設定オプションを設定できます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • Ceph Monitor または OSD ノードへの root レベルのアクセス

手順

  1. オプションを挿入して Ceph Monitor を使用します。

    ceph tell DAEMON_TYPE.DAEMON_ID or * injectargs --NAME VALUE [--NAME VALUE]

    DAEMON_TYPEosd または mon のいずれかに置き換えます。

    ランタイム設定は、* を使用して特定タイプのすべてのデーモンに適用するか、特定の DAEMON_ID (数字または名前) を指定できます。

    たとえば、osd.0 という名前の ceph-osd デーモンのデバッグロギングを 0/5 に変更するには、以下のコマンドを実行します。

    [root@osd ~]# ceph tell osd.0 injectargs '--debug-osd 0/5'
    注記

    tell コマンドは複数の引数を取るため、tell の各引数は一重引用符で囲み、設定の前に 2 つのダッシュを付けます ('--NAME VALUE [--NAME VALUE]' ['--NAME VALUE [--NAME VALUE]'])。ceph tell コマンドはモニターを通過します。

    モニターにバインドできない場合は、Ceph 管理ソケットを使用して引き続き変更を加えることができます。

  2. 設定を変更するデーモンのノードにログインします。

    1. Ceph デーモンに直接設定変更を発行します。

      [root@osd ~]# ceph osd.0 config set debug_osd 0/5
      注記

      引用符には引数を 1 つしか指定しないため、daemon コマンドには引用符は必要ありません。