2.15. Ceph データの整合性

データの整合性を維持する一環として、Ceph は、不良ディスクセクターやビットロットを防ぐための多数のメカニズムを提供します。

  • スクラブ: Ceph OSD デーモンは配置グループ内のオブジェクトをスクラブすることができます。つまり、Ceph OSD デーモンは、1 つの配置グループのオブジェクトメタデータを、他の OSD に保存されている配置グループのレプリカと比較できます。スクラビング (通常は毎日実行) は、バグやストレージエラーをキャッチします。Ceph OSD デーモンは、オブジェクト内のデータをビットごとに比較することにより、より深いスクラビングも実行します。ディープスクラビング (通常は毎週実行) は、軽量スクラブでは見られなかったドライブ上の不良セクターを見つけます。
  • CRC チェック: BlueStore を使用する場合の Red Hat Ceph Storage 4 では、Ceph は書き込み操作で CRC (cyclical redundancy check) を実行することにより、データの整合性を確保できます。次に、CRC 値をブロックデータベースに保存します。読み取り操作では、Ceph はブロックデータベースから CRC 値を取得し、取得したデータの 生成された CRC と比較して、データの整合性を即時に確保できます。