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3.2.11. Ceph OSD のステータスについて
OSD のステータスは、クラスター内 (in
) またはクラスター外 (out
) のいずれかになります。これは、稼働中 (up
) が、ダウンしているか (down
) のいずれかになります。OSD が up
の場合は、データの読み取りおよび書き込みが可能なストレージクラスターにある (in
) か、ストレージクラスターの外 (out
) にあるかのいずれかになります。クラスター内 (in
) にあり、最近クラスターの外 (out
) に移動すると、Ceph は配置グループを他の OSD に移行します。OSD がクラスター 外
の場合、CRUSH は配置グループを OSD に割り当てません。OSD が down
している場合は、それも out
となるはずです。
OSD がdown
して in
にある場合は問題があり、クラスターは正常な状態になりません。

ceph health
、ceph -s
、ceph -w
などのコマンドを実行すると、クラスターが常に HEALTH OK
をエコーバックしないことが分かります。慌てないでください。OSD に関連して、予想される状況でクラスターが HEALTH OK
をエコー しない ことが予想されます。
- クラスターを起動していないと、応答しません。
- クラスターを起動または再起動したばかりで、配置グループが作成されつつあり、OSD がピアリング中であるため、準備はできていません。
- OSD を追加または削除したのみです。
- クラスターマップを変更しただけです。
OSD の監視の重要な要素は、クラスターの起動時および稼働時にクラスター 内
のすべての OSD が 稼働
していることを確認することです。
すべての OSD が実行中かどうかを確認するには、以下を実行します。
[root@mon ~]# ceph osd stat
または
[root@mon ~]# ceph osd dump
結果により、マップのエポック (eNNNN
)、OSD の総数 (x
)、いくつの y
が up
で、いくつの z
が in
であるかが分かります。
eNNNN: x osds: y up, z in
クラスターにある (in
) OSD の数が、稼働中 (up
) の OSD 数を超える場合。以下のコマンドを実行して、実行していない ceph-osd
デーモンを特定します。
[root@mon ~]# ceph osd tree
例
# id weight type name up/down reweight -1 3 pool default -3 3 rack mainrack -2 3 host osd-host 0 1 osd.0 up 1 1 1 osd.1 up 1 2 1 osd.2 up 1
適切に設計された CRUSH 階層で検索する機能は、物理ロケーションをより迅速に特定してストレージクラスターをトラブルシューティングするのに役立ちます。
OSD がダウンしている (down
) 場合は、ノードに接続して開始します。Red Hat Storage コンソールを使用して OSD ノードを再起動するか、コマンドラインを使用できます。
例
[root@mon ~]# systemctl start ceph-osd@OSD_ID