Menu Close
5.4.2. キーリングの作成
Ceph クライアントにユーザーキーを指定して、Ceph クライアントで、指定したユーザーのキーを取得して Ceph Storage Cluster で認証できるようにする必要があります。Ceph クライアントはキーリングにアクセスしてユーザー名を検索し、ユーザーのキーを取得します。
ceph-authtool
ユーティリティーを使用すると、キーリングを作成できます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- ノードへのルートレベルのアクセス。
手順
空のキーリングを作成するには、
--create-keyring
または-C
を使用します。例
[root@mon ~]# ceph-authtool --create-keyring /path/to/keyring
複数のユーザーでキーリングを作成する場合は、クラスター名を使用することが推奨されます。例えば、キーリングファイル名に
CLUSTER_NAME.keyring`
を指定し、/etc/ceph/
ディレクトリーに保存することで、Ceph 設定ファイルのローカルコピーで指定しなくても、キーリング
設定のデフォルト設定によりファイル名が指定されます。以下のコマンドを実行して
ceph.keyring
を作成します。[root@mon ~]# ceph-authtool -C /etc/ceph/ceph.keyring
1 人のユーザーでキーリングを作成する場合は、クラスター名、ユーザータイプ、およびユーザー名を使用して、/etc/ceph/
ディレクトリーに保存することが推奨されます。たとえば、client.admin
ユーザーの場合は ceph.client.admin.keyring
です。
/etc/ceph/
でキーリングを作成するには、root
として設定する必要があります。これは、そのファイルには root
ユーザのみに rw
パーミッションが付与されることを意味し、キーリングに管理者キーが含まれている場合にはこれが適切です。ただし、特定のユーザーまたはユーザーグループにキーリングを使用する場合は、chown
または chmod
を実行して、適切なキーリングの所有権とアクセスを確立するようにしてください。