4.3. Ceph のオーバーライドのユースケース

  • noin: フラッピング OSD に対応するために、多くの場合 noout と一緒に使用されます。
  • noout: mon osd report timeout を超え、OSD がモニターに報告されていない場合には、OSD は out とマークされます。誤って発生する場合は、問題のトラブルシューティング中に OSD が out とマークされないように noout を設定できます。
  • noup: 一般的に、nodown で使用され、フラグッピング OSD に対応します。
  • nodown: ネットワークの問題が Ceph の heartbeat プロセスが中断する可能性があり、OSD が up にある可能性がありますが、down をマークされる場合もあります。nodown を設定すると、問題のトラブルシューティング中に OSD が down をマークされないようにできます。
  • full: クラスターが full_ratio に到達する場合は、事前にクラスターを full に設定し、容量を拡張することができます。

    注記

    クラスターを full に設定すると書き込み操作ができなくなります。

  • pause: クライアントがデータの読み取りおよび書き込みを行わずに実行中の Ceph クラスターをトラブルシューティングする必要がある場合は、クライアントの操作を防ぐためにクラスターを 一時停止 するように設定できます。
  • nobackfill: OSD またはノードを一時的に down する必要がある場合 (デーモンのアップグレードなど) は、OSD が down になっている間に Ceph がバックフィルしないように、nobackfill を設定できます。
  • norecover: OSD を置き換える必要がえあり、ディスクをホットスワップする間に PG を別の OSD に復元しないようする場合は、他の OSD のセットが他の OSD に新しいセットをコピーしないように、norecover も設定できます。
  • noscrub および nodeep-scrubb: たとえば、高負荷、復旧、バックフィル、およびリバランス中のオーバーヘッドを減らすためにスクラビングを防ぐために、noscrubnodeep-scrub を設定して、クラスターが OSD をスクラビングしないようにすることができます。
  • notieragent: 階層エージェントプロセスで、バッキングストレージ層にコールドオブジェクトを検索しないようにするには、notieragent を設定する可能性があります。