Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Ceph Storage

5.8.2. ゾーングループ

Ceph Object Gateway は、ゾーングループの概念を使用したマルチサイトデプロイメントおよびグローバル名前空間をサポートします。以前は Red Hat Ceph Storage 1.3 でリージョンと呼ばれていたゾーングループは、1 つ以上のゾーン内の 1 つ以上の Ceph Object Gateway インスタンスの地理的な場所を定義します。

ゾーングループの設定は、設定のすべてが Ceph 設定ファイルになるわけではないため、一般的な設定手順とは異なります。ゾーングループの一覧を表示し、ゾーングループ設定を取得し、ゾーングループ設定を設定できます。

注記

radosgw-admin zonegroup 操作は、レルム内の任意のホストで実行 できます。これは、期間を更新するステップによって変更がクラスター全体に伝播されるためです。ただし、radosgw-admin zone 操作は、ゾーン内のホストで実行する 必要があります

5.8.2.1. ゾーングループの作成

ゾーングループの作成は、ゾーングループ名の指定から始まります。ゾーンの作成では、--rgw-realm=<realm-name> が指定されていない限り、デフォルトのレルムで実行されていることを前提としています。ゾーングループがデフォルトのゾーングループの場合は、--default フラグを指定します。ゾーングループがマスターゾーングループの場合は、--master フラグを指定します。以下に例を示します。

# radosgw-admin zonegroup create --rgw-zonegroup=<name> [--rgw-realm=<name>][--master] [--default]
注記

zonegroup modify --rgw-zonegroup=<zonegroup-name> を使用して、既存のゾーングループの設定を変更します。