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2.11. HAProxy/keepalived の設定
Ceph Object Gateway では、Object Gateway の多数のインスタンスを 1 つのゾーンに割り当てることができます。これにより、負荷が増大するとスケールアウトすることができます。つまり、同じゾーングループおよびゾーンとなりますが、HAProxy/keepalived
を使用するためにフェデレーションされたアーキテクチャーは必要ありません。各オブジェクトゲートウェイは独自の IP アドレスを持つため、HAProxy および keepalived
を使用して Ceph Object Gateway サーバー全体で負荷を分散できます。
HAProxy および keepalived
のもう 1 つのユースケースは、HAProxy サーバーで HTTPS を終了することです。Red Hat Ceph Storage (RHCS) 1.3.x は Civetweb を使用しますが、RHCS 1.3.x の実装は HTTPS をサポートしません。HAProxy サーバーを使用して HAProxy サーバーで HTTPS を終了でき、HAProxy サーバーと Civetweb ゲートウェイインスタンスの間で HTTP を使用できます。
2.11.1. HAProxy/keepalived の前提条件
Ceph Object Gateway で HA プロキシーを設定するには、以下が必要です。
- 稼働中の Ceph クラスター
-
ポート
80
で実行されるように設定している同じゾーン内の少なくとも 2 つの Ceph Object Gateway サーバー。簡単なインストール手順に従うと、ゲートウェイインスタンスはデフォルトで同じゾーングループおよびゾーンに置かれます。フェデレーションアーキテクチャーを使用している場合は、インスタンスが同じゾーングループとゾーンにあることを確認してください。 -
HAProxy および
keepalived
の場合は少なくとも 2 台のサーバー。
本セクションでは、少なくとも 2 つの Ceph Object Gateway サーバーが実行されていることを前提とし、ポート 80
でテストスクリプトを実行する際に、このいずれかのサーバーからの有効な応答を取得していることを前提としています。
HAProxy および keepalived
の詳細な説明は、ロードバランサーの管理 を参照してください。