Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Ceph Storage

第4章 クラスターの設定

実稼働クラスターの初期設定は、概念実証用のシステムの設定と同じです。唯一のマテリアルの違いは、最初のデプロイメントでは実稼働レベルのハードウェアを使用することです。まず、Red Hat Enterprise Linux の『Red Hat Ceph Storage 3 インストールガイド』の「Red Hat Ceph Storage のインストール要件」の章に従い、各ノードに適した手順を実施します。以下のセクションでは、実稼働クラスターに関する追加の説明を提供します。

4.1. ホストの命名

ホストに名前を付ける際には、そのユースケースとパフォーマンスプロファイルについて検討してください。たとえば、ホストがクライアントデータを保存する場合は、ハードウェア構成およびパフォーマンスプロファイルに従って名前を付けることを検討してください。以下に例を示します。

  • data-ssd-1, data-ssd-2
  • hot-storage-1hot-storage-2
  • sata-1sata-2
  • sas-ssd-1sas-ssd-2

命名規則により、クラスターの管理およびハードウェアの問題が発生した際のトラブルシューティングが容易になります。

ホストに複数のユースケース用のハードウェアが含まれている場合(たとえば、ホストに、データ用の SSD、SAS ドライブとジャーナル用の SSD、SATA ドライブとコールドストレージ用の共存するジャーナルが含まれる)、ホストには汎用的な名前を選択します。以下に例を示します。

  • osd-node-1 osd-node-2

汎用的なホスト名は、必要に応じて CRUSH 階層で論理ホスト名を使用する場合に拡張できます。以下に例を示します。

  • osd-node-1-ssd osd-node-1-sata osd-node-1-sas-ssd osd-node-1-bucket-index
  • osd-node-2-ssd osd-node-2-sata osd-node-2-sas-ssd osd-node-2-bucket-index

詳細は、「 CRUSH マップの論理ホスト名の使用」を 参照してください。