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A Red Hat training course is available for Red Hat Ceph Storage

1.2. CephFS の主な機能

Ceph File System には、以下の機能および機能拡張が追加されました。

スケーラビリティー
Ceph File Systemは、メタデータサーバの水平方向のスケーリングと、個々の OSD ノードでのクライアントの直接の読み書きにより、高いスケーラビリティーを実現しています。
共有ファイルシステム
Ceph File Systemは共有ファイルシステムなので、複数のクライアントが同じファイルシステム上で同時に作業することができます。
高可用性
Ceph File System には、Ceph Metadata Server (MDS) のクラスターが用意されています。1 つはアクティブで、他はスタンバイモードです。アクティブなデータシートが不意に終了した場合、スタンバイデータシートの 1 つがアクティブになります。その結果、サーバーが故障してもクライアントのマウントは継続して動作します。この動作により、Ceph File System は可用性が高くなります。さらに、複数のアクティブなメタデータサーバーを設定することも可能です。詳しくは、??? を参照してください。
設定可能なファイルおよびディレクトリーレイアウト
Ceph File System では、ファイルやディレクトリーのレイアウトを設定して、複数のプール、プールの名前空間、オブジェクト間のファイルストライピングモードを使用することができます。詳しくは、「ファイルとディレクトリーのレイアウトでの作業」 を参照してください。
POSIX アクセスコントロールリスト (ACL)

Ceph File System は POSIX Access Control Lists (ACL) をサポートしています。ACL は、カーネルバージョン kernel-3.10.0- 327.18.2.el7 でカーネルクライアントとしてマウントされている Ceph File Systems でデフォルトで有効になっています。

Ceph File Systems で FUSE クライアントとしてマウントされている ACL を使用するには、その ACL を有効にする必要があります。詳しくは、「CephFS の制限」 を参照してください。

クライアントクオータ
Ceph File System FUSE クライアントは、システム内の任意のディレクトリーにクォータの設定をサポートします。クオータは、ディレクトリー階層のそのポイントの下に保存されているバイト数やファイル数を制限することができます。クライアントクォータはデフォルトで有効になっています。