Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Ceph Storage

2.4. CRUSH

Ceph は CRUSH ルールセットをプールに割り当てます。Ceph クライアントがプールにデータを保存または取得する場合、Ceph は CRUSH ルールセット、ルールセット内のルール、およびデータを保存および取得するためのルールの最上位バケットを特定します。Ceph が CRUSH ルールを処理する際に、オブジェクトの配置グループが含まれるプライマリー OSD を特定します。これにより、クライアントは OSD に直接接続し、配置グループにアクセスして、オブジェクトデータの読み取りまたは書き込みを行うことができます。

配置グループを OSD にマッピングするには、CRUSH マップはバケットタイプの階層リストを定義します。バケットタイプの一覧は、生成された CRUSH マップの types の下にあります。バケット階層を作成する目的は、ドライブタイプ、ホスト、シャーシ、ラック、電源分散ユニット、Pod、行、部屋、およびデータセンターなどの障害ドメインやパフォーマンスドメインによって、リーフノードを分離することです。

OSD を表すリーフノードを除き、残りの階層は任意になります。デフォルトのタイプが要件に適さない場合、管理者は独自のニーズに合わせて定義することができます。CRUSH は、通常は階層内の Ceph OSD ノードをモデル化する有向非巡回グラフをサポートします。そのため、Ceph 管理者は、単一の CRUSH マップで複数の root ノードを持つ複数の階層をサポートできます。たとえば、管理者は、高パフォーマンス用に高コストの SSD を表す階層を作成したり、中程度のパフォーマンス用に SSD ジャーナルを備えた低コストのハードドライブの別の階層を作成したりできます。