第1章 Thorntail を使用したアプリケーション開発の概要

本セクションでは、Red Hat ランタイムでのアプリケーション開発の基本概念を説明します。また、Thorntail ランタイムの概要も説明します。

1.1. Red Hat Runtimes でのアプリケーション開発の概要

Red Hat OpenShift は、クラウドネイティブランタイムのコレクションを提供するコンテナーアプリケーションプラットフォームです。ランタイムを使用して、OpenShift で Java または JavaScript アプリケーションを開発、ビルド、およびデプロイできます。

Red Hat Runtimes for OpenShift を使用したアプリケーション開発には、以下が含まれます。

  • OpenShift で実行するように設計された Eclipse Vert.x、Thorntail、Spring Boot などのランタイムのコレクション。
  • OpenShift でのクラウドネイティブ開発への規定的なアプローチ。

OpenShift は、アプリケーションのデプロイメントおよびモニタリングの管理、保護、自動化に役立ちます。ビジネス上の問題を小規模なマイクロサービスに分割し、OpenShift を使用してマイクロサービスをデプロイし、監視し、維持することができます。サーキットブレーカー、ヘルスチェック、サービス検出などのパターンをアプリケーションに実装できます。

クラウドネイティブな開発は、クラウドコンピューティングを最大限に活用します。

以下でアプリケーションをビルドし、デプロイし、管理できます。

OpenShift Container Platform
Red Hat のプライベートオンプレミスクラウド。
Red Hat Container Development Kit (Minishift)
ローカルマシンにインストールおよび実行できるローカルクラウド。この機能は、Red Hat Container Development Kit (CDK) または Minishift で提供されます。
Red Hat CodeReady Studio
アプリケーションの開発、テスト、およびデプロイを行う統合開発環境 (IDE)。

アプリケーション開発を開始できるようにするため、サンプルアプリケーションですべてのランタイムが利用可能になります。これらのサンプルアプリケーションは Developer Launcher からアクセスできます。サンプルをテンプレートとして使用してアプリケーションを作成することができます。

本ガイドでは、Thorntail ランタイムに関する詳細情報を提供します。その他のランタイムの詳細は、関連する ランタイムドキュメント を参照してください。