第8章 Quarkus 1.7.6 GA で修正された問題
Quarkus 1.7.6 GA には、以下のバグ修正が含まれます。
8.1. セキュリティー関連のバグ修正
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CVE-2020-13956: バージョン 4.5.13 および 5.0.3 よりも古い
HttpClient
ライブラリーによって、java.net.URI
オブジェクトとしてライブラリーに渡されるリクエスト URI の無効なオーソリティー部が誤って解釈される可能性があり、その結果、リクエストの実行に誤ったターゲットホストが選択される可能性がありましたが、この脆弱性は Quarkus 1.7.6 で修正されました。
8.2. その他の製品や技術とのインテグレーションに関する変更
- QUARKUS-278: Red Hat Single Sign-On バージョン 7.4 とのインテグレーションをテストおよび検証。
- QUARKUS-279: HTTP/2 のサポートを導入。
8.3. 開発者のエクスペリエンスに関連するバグ修正
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QUARKUS-449: Quarkus がコミュニティーバージョンの
javassist
およびprotobuf-java
を使用する Protostream を使用する。 -
QUARKUS-450:
JarResultBuildStep
- META-INF/build.metadata エントリー警告の重複。 - QUARKUS-460: シンプルなスタブに JSR305 がないと Quarkus gRPC が失敗する。
- QUARKUS-487: Maven コンパイラープラグイン 3.8.1 および Protostream - Marshaller JAVA ファイルがクラスファイルにコンパイルされない。
- QUARKUS-525: Camel ケース名のある組み込みフィールドが Spring Data JPA リポジトリーで動作するようにする。
- QUARKUS-526: Eclipse Vert.x のホストおよびポートの解析が向上された。
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QUARKUS-532: 階層
@MappedSuperclasses
でspring-data-jpa
フィールド検索を修正。 -
QUARKUS-533: リソースの「allow
java.lang
annotations」を追加。 - QUARKUS-534: create コマンドのデフォルトのプラットフォームバージョン範囲の修正。
- QUARKUS-535: ブートストラップ依存関係の修正。
- QUARKUS-537: Vert.x プロキシーアドレス転送のログエラーの削減。
- QUARKUS-538: BOM からブートストラップ依存関係を削除。
- QUARKUS-539: JSONB がスコープにない場合に JSONP を追加。
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QUARKUS-540:
@Valid
アノテーションを付けた場合にObject
の階層を考慮しない。 - QUARKUS-541: 別の Quarkus エクステンションとともにアプリケーションで使用される場合に gRPC がネイティブモードで動作するようにする。
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QUARKUS-544:
build.metadata
ファイルの重複に関する警告をログに記録しない。 - QUARKUS-545: ソースを直接ソースキャッシュにコピーしないようにする。
- QUARKUS-546: ソースをコピーしてデバッグを改善。
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QUARKUS-547:
@Scope#scopeName
Spring アノテーションが考慮されるようになった。 - QUARKUS-549: XA モードで MySQL に接続する機能を修正。
- QUARKUS-551: リフレクションに String コンストラクターを登録。
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QUARKUS-557: Quarkus が URI の解析に失敗すると、HTTP コード
500 Internal Server Error
およびNullPointerException
を返す。 - QUARKUS-579: JWK はチェーン証明書の使用をサポートしない。
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QUARKUS-608:ユーザー名と一致するよう設定された場合は
quarkus.container-image.group
から空白文字を削除する。 -
QUARKUS-610:
objcopy
依存関係に関するロギングおよびドキュメントを改良。 -
QUARKUS-611:
SimpleScheduler
の解析機能を修正。 - QUARKUS-614: Bad Request でエラーメッセージをログに記録しない。
- QUARKUS-615: 新しい RESTEasy コンテキストマップの作成。
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Quarkus 1.7.6 GA では、Mandrel とソースキャッシュディレクトリー構造の互換性がない原因だった問題が修正されました。ソースは
sources/
サブディレクトリーではなくsources/src
サブディレクトリーに作成されたため、GDB ツールを使用してネイティブ実行可能ファイルをデバッグする場合は、ディレクトリーパスをsources:path/to/sources/src
に設定する必要がありました。
8.4. コンポーネントバージョンのアップグレード
- QUARKUS-543: Hibernate Validator のバージョンを 6.1.6.Final にアップグレード。
- QUARKUS-548: Quarkus HTTP のバージョンを 3.0.15.Final にアップグレード。
- QUARKUS-606: Eclipse Vert.x コンポーネントをバージョン 3.9.5 にアップグレード。
- QUARKUS-625: Apache HTTP Client をバージョン 4.5.13 にアップグレード。
- QUARKUS-685: Infinispan のバージョンを 11.0.4 に、Infinispan ProtoStream のバージョンを 4.3.4.Final に更新。
改訂日時: 2021-04-27 03:43:33 UTC