第12章 ネイティブ実行可能ファイルの作成

Podman または Docker などのコンテナーランタイムを使用して、Quarkus アプリケーションからネイティブ実行可能ファイルを作成できます。Quarkus は、ビルダーイメージを使用してバイナリー実行可能ファイルを作成します。これは、Red Hat Universal Base Images RHEL8-UBI および RHEL8-UBI minimal と共に使用できます。Red Hat ビルドの Quarkus 1.11 は、quarkus.native.builder-image プロパティーのデフォルトとして registry.access.redhat.com/quarkus/mandrel-20-rhel8:20.3 を使用します。

お使いのアプリケーションのネイティブ実行可能ファイルには、アプリケーションコード、必須ライブラリー、Java API、および仮想マシン (VM) の縮小版が含まれます。縮小された仮想マシンベースは、アプリケーションの起動時間を高速化し、ディスクのフットプリントを小さくします。

手順

  1. Getting Started プロジェクトの pom.xml ファイルを開き、native プロファイルが含まれていることを確認します。

    <profiles>
        <profile>
            <id>native</id>
            <properties>
                <quarkus.package.type>native</quarkus.package.type>
            </properties>
        </profile>
    </profiles>
    注記

    Quarkus native プロファイルを使用すると、ネイティブ実行可能ファイルおよびネイティブイメージテストの両方を実行できます。

  2. 以下のいずれかの方法を使用して、ネイティブ実行可能ファイルをビルドします。

    1. Docker を使用してネイティブ実行可能ファイルをビルドします。

      ./mvnw package -Pnative -Dquarkus.native.container-build=true
    2. Podman を使用してネイティブ実行可能ファイルをビルドします。

      ./mvnw package -Pnative -Dquarkus.native.container-build=true -Dquarkus.native.container-runtime=podman

      これらのコマンドにより、target ディレクトリーに getting-started-*-runner バイナリーが作成されます。

      重要

      Quarkus アプリケーションをネイティブ実行可能ファイルにコンパイルすると、分析および最適化の際にメモリーを大量に消費します。quarkus.native.native-image-xmx 設定プロパティーを設定して、ネイティブコンパイル時に使用されるメモリーの量を制限できます。メモリー制限を低く設定すると、ビルド時間が長くなる可能性があります。詳細は、ネイティブ実行可能ファイルの設定プロパティー を参照してください。

  3. ネイティブ実行可能ファイルを実行します。

    ./target/getting-started-*-runner

    ネイティブ実行可能ファイルをビルドすると、prod プロファイルが有効になり、prod プロファイルを使用して Quarkus ネイティブテストが実行されます。これは、quarkus.test.native-image-profile プロパティーを使用して変更できます。

12.1. 手動でのコンテナーの作成

本セクションでは、Linux X86_64 向けにアプリケーションを使用してコンテナーイメージを手動で作成する方法を説明します。Quarkus Native コンテナーを使用してネイティブイメージを作成する場合は、Linux X86_64 オペレーティングシステムをターゲットとする実行可能ファイルを作成します。お使いのホストオペレーティングシステムが別のものである場合は、バイナリーを直接実行することはできないので、コンテナーを手動で作成する必要があります。

Quarkus Getting Started プロジェクトには、以下の内容と共に src/main/docker ディレクトリーに Dockerfile.native が含まれます。

FROM registry.access.redhat.com/ubi8/ubi-minimal:8.3
WORKDIR /work/
RUN chown 1001 /work \
    && chmod "g+rwX" /work \
    && chown 1001:root /work
COPY --chown=1001:root target/*-runner /work/application

EXPOSE 8080
USER 1001

CMD ["./application", "-Dquarkus.http.host=0.0.0.0"]
Universal Base Image (UBI)

Dockerfiles は、ベースイメージとして UBI を使用します。このベースイメージは、コンテナーで機能するように設計されています。Dockerfiles は、ベースイメージの minimal バージョン を使用して、作成されたイメージのサイズを縮小します。

手順

  1. 以下のいずれかの方法を使用して、ネイティブ Linux 実行可能ファイルをビルドします。

    1. Docker を使用してネイティブ実行可能ファイルをビルドします。

      ./mvnw package -Pnative -Dquarkus.native.container-build=true
    2. Podman を使用してネイティブ実行可能ファイルをビルドします。

      ./mvnw package -Pnative -Dquarkus.native.container-build=true -Dquarkus.native.container-runtime=podman
  2. 以下のいずれかの方法を使用して、コンテナーイメージをビルドします。

    1. Docker を使用してコンテナーイメージをビルドします。

      docker build -f src/main/docker/Dockerfile.native -t quarkus-quickstart/getting-started .
    2. Podman を使用してコンテナーイメージをビルドします。

      podman build -f src/main/docker/Dockerfile.native -t quarkus-quickstart/getting-started .
  3. コンテナーを実行します。

    1. Docker を使用してコンテナーを実行します。

      docker run -i --rm -p 8080:8080 quarkus-quickstart/getting-started
    2. Podman を使用してコンテナーを実行します。

      podman run -i --rm -p 8080:8080 quarkus-quickstart/getting-started