第6章 設定プロパティーの設定
デフォルトでは、Quarkus は src/main/resources
ディレクトリーにある application.properties
ファイルからプロパティーを読み取ります。ビルドプロパティーを変更する場合は、アプリケーションを必ず再パッケージしてください。
Quarkus はビルド時にほとんどのプロパティーを設定します。エクステンションはプロパティーを実行時に上書き可能であると定義できます (例: データベース URL、ユーザー名、ターゲット環境に固有のパスワード)。
前提条件
- Quarkus Maven プロジェクトがある。
手順
Quarkus プロジェクトをパッケージ化するには、以下のコマンドを入力します。
./mvnw clean package
以下のメソッドのいずれかを使用して、設定プロパティーを設定します。
システムプロパティーの設定
以下のコマンドを入力します。
<key>
は追加する設定プロパティーの名前に、<value>
はプロパティーの値に置き換えます。java -D<key>=<value> -jar target/myapp-runner.jar
たとえば、
quarkus.datasource.password
プロパティーの値を設定するには、以下のコマンドを入力します。java -Dquarkus.datasource.password=youshallnotpass -jar target/myapp-runner.jar
環境変数の設定
以下のコマンドを入力します。
<key>
は設定する設定プロパティーの名前に、<value>
はプロパティーの値に置き換えます。export <key>=<value> ; java -jar target/myapp-runner.jar
注記環境変数名は、Eclipse MicroProfile の変換ルールに従います。名前を大文字に変換し、英数字以外の文字をすべてアンダースコア (
_
) に置き換えます。環境ファイルの使用
現在の作業ディレクトリーに
.env
ファイルを作成し、設定プロパティーを追加します。<PROPERTY_KEY>
はプロパティー名に、<value>
はプロパティーの値に置き換えます。<PROPERTY_KEY>=<value>
注記開発モードでは、このファイルはプロジェクトの root ディレクトリーに置かれますが、バージョン管理でファイルを追跡しないことが推奨されます。プロジェクトのルートディレクトリーに
.env
ファイルを作成する場合は、プログラムがプロパティーとして読み取るキーおよび値を定義できます。application.properties
ファイルを使用します。アプリケーションが実行される
$PWD/config/application.properties
ディレクトリーに設定ファイルを配置し、そのファイルに定義されたランタイムプロパティーがデフォルト設定を上書きできるようにします。注記開発モードで
config/application.properties
機能を使用することもできます。config/application.properties
をtarget
ディレクトリーに配置します。ビルドツールからのクリーニング操作 (例:mvn clean
) は、config
ディレクトリーも削除します。