Node.js 12 リリースノート

Red Hat build of Node.js 12

Node.js 12.16.1 で使用する場合

概要

本リリースノートには、Node.js 12.16.1 に関する重要な情報が含まれています。

第1章 必要なインフラストラクチャーコンポーネントのバージョン

Red Hat は、サポートされているコンポーネントとして明示的に指定されたコンポーネントを除き、以下に示すコンポーネントのサポートは提供していません。

コンポーネント名バージョン

Nodeshift

2.1.1

NPM 6[a]

6.4.1

OpenShift Container Platform(OCP)[b]

3.11, 4.5

Minishift

1.34.2 以降

CDK[c]

3.11.0

git

2.0 以降

OC コマンドラインツール

3.11 以降[d]

[a] Node.js 12 でサポートされる RPM として配布
[b] OCP は Red Hat によってサポートされます。
[c] CDK は Red Hat によってサポートされます。
[d] oc CLI ツールのバージョンは、使用している OCP のバージョンに対応している必要があります。

第2章 機能

本セクションでは、現行リリースで導入された機能の変更について説明します。

2.1. 新機能および変更機能

Red Hat Enterprise Linux 8.1 には Node.js 12 のリリースが含まれており、Node.js 10 に対する新機能および機能強化が数多く追加されました。以下は、主な変更点です。

  • V8 エンジンがバージョン 7.4 にアップグレード
  • 新しいデフォルト HTTP パーサー、llhttp(実験対象外になりました)
  • ヒープダンプ生成の統合機能
  • ECMAScript 2015(ES6)モジュールのサポート
  • ネイティブモジュールのサポートの改善
  • ワーカースレッドにフラグが必要なくなる
  • 実験的な診断機能を新たに追加
  • パフォーマンスの向上

Node.js 12.16.1 の詳細な変更は、アップストリームの リリースノートおよびアップストリームドキュメントを参照してください

2.1.1. IBM Z での Node.js Runtime のサポート

s390x プラットフォーム用の Node.js の Red Hat ビルドは、IBM Z インフラストラクチャーでプロビジョニングされる OpenShift 環境でのみサポートされます。IBM Z での RHEL のスタンドアロンインストールでの Node.js アプリケーションの実行はサポートされていません。

IBM Z でサポートされている製品の新しいイメージは、Red Hat Container Catalog で利用できます。

2.1.2. IBM Z インフラストラクチャーでプロビジョニングされた OpenShift へのサンプルアプリケーションのデプロイ

IBM Z インフラストラクチャーでプロビジョニングされる OpenShift 環境にサンプルアプリケーションをデプロイするには、package.json ファイルおよびコマンドに適切な IBM Z イメージ名を指定します。

このサンプルアプリケーションでは、ワークフローを実証するために Red Hat Data Grid などの他の製品も必要です。この場合、これらの製品のイメージ名を、サンプルアプリケーションの YAML ファイルの関連する IBM Z イメージ名に変更する必要があります。

Node.js の Secured サンプルアプリケーションには Red Hat SSO 7.3 が必要です。IBM Z では Red Hat SSO 7.3 に対応していないため、IBM Z では Secured の例は利用できません。

2.2. 非推奨の機能

本リリースでは非推奨になった機能はありません。

2.3. テクノロジープレビュー

2.3.1. Node.js の Red Hat ビルド用のサーキットブレーカーパターン Opossum

opossum は Node.js のサーキットブレーカーです。Node.js の Red Hat ビルドは、完全にサポートされている @redhat/opossum モジュールを提供 します。

サーキットブレーカーパターンは、サービスが他のサービスを非同期的に呼び出すサービスアーキテクチャーにおけるネットワーク障害の影響やレイテンシーを低減するために使用されます。

@ redhat/opossum モジュール は、Red Hat カスタマーポータルレジストリーからダウンロードすることができます。@ redhat 名前空間を持つモジュールは Red Hat レジストリーからダウンロードする 必要があります。その他のモジュールはすべて npm レジストリーからダウンロードする必要があります。ダウンロードパスを指定するには、以下のコードでアプリケーションのルートディレクトリーに .npmrc ファイルを作成します。

@redhat:registry=https://npm.registry.redhat.com
registry=https://registry.npmjs.org

ダウンロードパスを指定した後に、アプリケーションに @redhat/opossum モジュール をインストールするには、以下のコマンドを入力します。

$ npm install @redhat/opossum

@redhat/opossum モジュールを使用するには、以下のコードをアプリケーションに追加します。

const CircuitBreaker = require(‘@redhat/opossum’)

2.4. サポートされているアーキテクチャー

Node.js ビルダーイメージおよび RPM パッケージは利用でき、以下の CPU アーキテクチャーで使用するためにサポートされます。

  • AMD x86_64
  • PowerPC 64 ビットリトルエンディアン

第3章 リリースコンポーネント

第4章 修正された問題

本リリースでは、Node.js 12.16.1 のコミュニティーリリースのすべての修正された問題が含まれています。

第5章 既知の問題

本リリースに影響する既知の問題はありません。

第6章 必要なインフラストラクチャーコンポーネントに影響する既知の問題

本リリースでは、インフラストラクチャーコンポーネントに影響する既知の問題はありません。