Automation Saving Planner を使用して自動化ジョブの計画
組織の自動化の取り組みを計画し、自動化に切り替える際の時間および金銭的な節約を正確に見積もる
概要
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ を参照してください。
Automation Saving Planner を使用すると、自動化節約計画を作成して、自動化作業のサイズを詳しく調べることができます。作業を完全に自動化するのに必要な手順一覧を書き出すことで、自動化節約計画を作成できます。各節約計画では、自動化ジョブをよりよく理解し、比較できるように、推定されるジョブ期間や完了したタスクなどの具体的なメトリックスも提供しています。
以下の手順では、新しい計画を作成したり、自動化に必要な既存計画を管理したりして、自動化を節約する方法を紹介します。
1. Automation Saving Planner について
自動化節約計画を使用すると、自動化の取り組みの潜在的な効率とコスト節約の計画、追跡、および解析を行う機能を提供します。Red Hat Ansible Automation Platform で Red Hat Insights を使用して自動化制約計画を作成し、自動化ジョブを完了するのに必要なタスクの一覧を定義します。次に、自動化節約計画を Ansible ジョブテンプレートにリンクして、自動化ジョブの完了時にその時間およびコスト節約を正確に測定できます。
これにより、Automation Saving Planner を使用して組織全体でさまざまな自動化ジョブの優先順位を決定し、自動化の取り組みによる潜在的な時間とコストの節約を理解できます。
2. 自動化節約計画の新規作成
Automation Saving Planner を使用して自動化ジョブを完了するのに必要なタスクを定義することで、自動化節約計画を作成します。
- 節約計画を作成するときに提供する詳細、つまりホストの数と手動の期間は、この計画の自動化による節約を計算するために使用されます。詳細は、こちらのセクション を参照してください。
手順
- Red Hat Insights → Savings Planner に移動します。
- Add Plan をクリックします。
自動化ジョブに関する情報を指定します。
- 自動化の名前、説明、タイプなど、記述的情報を入力します。
- ホスト数、このジョブを手動で完了する期間、このジョブを完了する頻度など、技術的な情報を入力します。
- Next をクリックします。
tasks セクションで、この計画の完了に必要なタスクの一覧を表示します。
- 各タスクをフィールドに入力し、Add をクリックします。
- 項目をタスクリストの上下にドラッグして、タスクを並べ替えます。
- Next をクリックします。
タスク一覧は計画のみを目的としており、現在、自動化による節約の計算には考慮されていません。
- この計画にリンクするテンプレートを選択してから Save をクリックします。
新規の節約計画が作成され、Automation Saving Planner の一覧ビューに表示されます。
3. 既存の節約計画
セービングプランナーの一覧ビューで既存の節約計画をクリックして、その情報を編集します。
手順
- Red Hat Insights → Savings Planner に移動します。
-
自動化節約プランで、
をクリックし、Edit をクリックします。
- 自動化計画に変更を加えてから、Save をクリックします。
4. 節約計画のジョブテンプレートへのリンク
ジョブテンプレートを節約計画に関連付けて、Insights for Ansible Automation Platform が、この節約計画を完了するためのより正確な時間とコストの節約見積もりを提供できるようにすることができます。
手順
- Red Hat Insights → Savings Planner に移動します。
-
をクリックし、Link Template を選択します。
- Save をクリックします。
5. 自動化計画の節約計算の確認
Automation Saving Planner では、ジョブを自動化することでどれだけの時間と金額を効率的にできるかを計算します。Red Hat Ansible Automation Platform 向けの Red Hat Insights は、計画の詳細と関連ジョブテンプレートからデータを取得し、この節約計画の完了時のコスト節約の正確な予測を提供します。
これを実行するには、セービングプランナーページに移動し、既存計画の名前をクリックし、Statistics タブに移動します。
統計チャートには、節約計画の作成時に指定した情報に基づいて、金銭的および時間的な節約の予測が表示されます。主に、統計チャートは、計画を実行する手動コストから自動コストを引いたもので、自動化時に節約されたリソースの合計が提供されます。次に、チャートには、このデータが年ごとに表示され、時間の経過とともに計画を自動化することによる累積的なメリットが示されます。
Money と Time の間をクリックして、計画の自動化に使用するさまざまなタイプの節約を表示します。
6. リストビューページで計画のフィルター設定および並べ替え
セービングプランナーリストビューにフィルターを設定または並べ替えて、特定の種類の自動化節約計画を見つけます。
手順
- Red Hat Insights → Savings Planner に移動します。
- タイプに基づいて節約計画にフィルターを設定するか、計画を指定した順序で並べ替えるには、水平のツールバーでフィルターオプションを選択します。