第5章 AMQ Interconnect のインストール

AMQ Interconnect は、単一のスタンドアロンルーターとして、またはルーターネットワークで接続された複数のルーターとしてデプロイできます。ルーターネットワークは任意のトポロジーを表す可能性があり、要件に合わせてネットワークを設計できます。

AMQ Interconnect では、ルーターネットワークトポロジーはメッセージルーティングから独立しています。つまり、メッセージングクライアントは基盤のネットワークトポロジーに関係なく、常に同じメッセージルーティング動作が発生することを意味します。マルチサイトまたはハイブリッドのクラウドルーターネットワークでも、接続されたエンドポイントは、1 つの論理ルーターに接続されているかのように動作します。

ルーターネットワークトポロジーを作成するには、以下の手順を実施します。

  1. デプロイメントガイドラインを確認します

    トポロジーにデプロイするさまざまなルーター操作モードを理解し、ルーターネットワークのインディオーター部分のセキュリティー要件に留意してください。

  2. ホストに AMQ Interconnect をインストールします

    複数のルーターでルーターネットワークを作成する場合は、各ホストでこの手順を繰り返してください。

  3. ルーター設定を準備します

    AMQ Interconnect のインストール後に、他のルーターおよびエンドポイントへの接続方法や、その動作を定義します。

  4. ルーターを起動します

    ルーターの設定後に、ルーターを起動して相互に接続し、メッセージのルーティングを開始できるようにします。

5.1. Red Hat Enterprise Linux での AMQ Interconnect のインストール

AMQ Interconnect は RPM パッケージのセットとして配布されており、お使いの Red Hat サブスクリプションから入手できます。

手順

  1. サブスクリプションがアクティベートされ、システムが登録されていることを確認します。

    カスタマーポータルを使用して Red Hat サブスクリプションをアクティブ化し、システムを登録する方法は、付録A サブスクリプションの使用 を参照してください。

  2. 必要なリポジトリーにサブスクライブします。

    Red Hat Enterprise Linux 6
    $ sudo subscription-manager repos --enable=amq-interconnect-1-for-rhel-6-server-rpms --enable=amq-clients-2-for-rhel-6-server-rpms
    Red Hat Enterprise Linux 7
    $ sudo subscription-manager repos --enable=amq-interconnect-1-for-rhel-7-server-rpms --enable=amq-clients-2-for-rhel-7-server-rpms
    Red Hat Enterprise Linux 8
    $ sudo subscription-manager repos --enable=amq-interconnect-1-for-rhel-8-x86_64-rpms --enable=amq-clients-2-for-rhel-8-x86_64-rpms
  3. yum または dnf コマンドを使用して、qpid-dispatch-routerqpid-dispatch-tools、および qpid-dispatch-console パッケージとその依存関係をインストールします。

    $ sudo yum install qpid-dispatch-router qpid-dispatch-tools qpid-dispatch-console
  4. which コマンドを使用して、qdrouterd 実行可能ファイルが存在することを確認します。

    $ which qdrouterd
    /usr/sbin/qdrouterd

    Theqdrouterd 実行ファイルは /usr/sbin/qdrouterd に配置する必要があります。