9.3.3. ユーザー名とパスワード認証を使用した接続

SASL PLAIN メカニズムを使用すると、ユーザー名とパスワードを必要とする外部 AMQP コンテナーに接続できます。このメソッドは独自に使用することも、SSL/TLS 暗号化と組み合わせることもできます。

前提条件

  • cyrus-sasl-plain プラグインがインストールされている。

    Cyrus SASL は、プラグインを使用して特定の SASL メカニズムをサポートします。特定の SASL メカニズムを使用する前に、関連するプラグインをインストールする必要があります。

    Red Hat Enterprise Linux の Cyrus SASL プラグインのリストを表示するには、yum search cyrus-sasl コマンドを使用します。Cyrus SASL プラグインをインストールするには、yum install <plugin> コマンドを使用します。

手順

  1. /etc/qpid-dispatch/qdrouterd.conf 設定ファイルを開きます。
  2. このコネクションが、外部 AMQP コンテナーに対してユーザー名とパスワードのクレデンシャルを提供するように connector を設定します。

    connector {
        host: 192.0.2.1
        port: 5672
        role: route-container
        saslMechanisms: PLAIN
        saslUsername: user
        saslPassword: file:/path/to/file/password.txt
        }
    saslPassword

    ピアに接続するためのパスワード。異なる接頭辞を使用することで、セキュリティー要件に応じてパスワードを複数回指定できます。

    • パスワードを含むファイルへの絶対パスを指定します。これは、パスワードを含むファイルにパーミッションを設定することができるため、最も安全なオプションです。以下は例になります。

      password: file:/path/to/file/password.txt
    • パスワードを保存する環境変数を指定します。他のプロセスの環境は特定のプラットフォームで表示されるため、このオプションの使用には注意が必要です。以下は例になります。

      password: env:PASSWORD
    • パスワードをクリアテキストで指定します。このオプションは安全ではないため、セキュリティーが懸念されていない場合にのみ使用してください。以下は例になります。

      password: pass:mypassword