7.2. 永続性および SSL を使用した基本的なブローカーのデプロイ
SSL をサポートする永続ブローカーをデプロイします。ブローカーの永続性が必要な場合、ブローカーは StatefulSet としてデプロイされ、Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) 経由でブローカー Pod に関連付けられた永続ボリュームにメッセージングデータを保存します。ブローカー Pod が作成されると、Pod をシャットダウンするか、または Pod が予期せずシャットダウンした場合に残されたストレージを使用します。この設定は、標準のデプロイメントであるため、メッセージが失われないことを意味します。
前提条件
- このチュートリアルは、テンプレートベースのブローカーデプロイメントの準備 をもとに次に進みます。
- 基本的なブローカーのデプロイ のチュートリアルを完了することを推奨します。
- 永続ボリューム要求 (PVC) 経由でブローカー Pod に関連付けるには、OpenShift クラスターに、永続ストレージが十分、プロビジョニングされている必要があります。詳細は、永続ストレージについて を参照してください。
7.2.1. イメージおよびテンプレートのデプロイ
手順
- OpenShift Web コンソールに移動し、ログインします。
-
amq-demo
プロジェクトスペースを選択します。 - Add to Project → Browse catalog をクリックしてデフォルトのイメージストリームおよびテンプレートを一覧表示します。
-
Filter 検索バーを使用して、一覧を
amq
に一致するものに限定します。See all をクリックして、必要なアプリケーションテンプレートを表示する必要がある場合があります。 -
Red Hat AMQ Broker 7.7 (Persistence)
とラベル付けされたamq-broker-77-persistence-ssl
テンプレートを選択します。 設定で以下の値を設定し、Create をクリックします。
表7.2 テンプレートの例
環境変数 表示名 値 説明 AMQ_PROTOCOL
AMQ プロトコル
openwire,amqp,stomp,mqtt,hornetq
ブローカーによって使用されるプロトコル
AMQ_QUEUES
キュー
demoQueue
demoQueue という名前のキャストキューを作成します。
AMQ_ADDRESSES
アドレス
demoTopic
demoTopic という名前のアドレス (またはトピック) を作成します。デフォルトでは、このアドレスには割り当てられたルーティングタイプが割り当てられていません。
VOLUME_CAPACITY
AMQ ボリュームのサイズ
1Gi
ジャーナル用に作成される永続ボリュームサイズ
AMQ_USER
AMQ ユーザー名
amq-demo-user
クライアントが使用するユーザー名
AMQ_PASSWORD
AMQ パスワード
パスワード
クライアントがユーザー名で使用するパスワード
AMQ_TRUSTSTORE
トラストストアファイル名
broker.ts
SSL トラストストアファイル名
AMQ_TRUSTSTORE_PASSWORD
トラストストアのパスワード
パスワード
トラストストアの作成時に使用されるパスワード
AMQ_KEYSTORE
AMQ キーストアファイル名
broker.ks
SSL キーストアのファイル名
AMQ_KEYSTORE_PASSWORD
AMQ キーストアのパスワード
パスワード
キーストアの作成時に使用されるパスワード