3.3.2. クラスター化されたブローカーのデプロイ

2 つ以上のブローカー Pod がプロジェクトで実行されている場合、Pod はブローカークラスターを自動的に形成します。クラスター化の設定により、ブローカーは相互に接続でき、必要に応じてメッセージを再配布できます。

以下の手順では、クラスター化されたブローカーをデプロイする方法を説明します。デフォルトでは、このデプロイメントのブローカーはオンデマンド負荷分散を使用します。つまり、ブローカーは一致するコンシューマーを持つ他のブローカーにのみメッセージを転送します。

前提条件

手順

  1. 基本的なブローカーデプロイメントに使用した CR ファイルを開きます。
  2. クラスター化したデプロイメントの場合は、deploymentPlan.size の値が 2 以上であることを確認します。以下に例を示します。

    apiVersion: broker.amq.io/v2alpha3
    kind: ActiveMQArtemis
    metadata:
      name: ex-aao
      application: ex-aao-app
    spec:
        version: 7.7.0
        deploymentPlan:
            size: 4
            image: registry.redhat.io/amq7/amq-broker:7.7
            ...
    注記

    metadata セクションで、namespace プロパティーを追加し、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して CR インスタンスを作成する場合にのみ値を指定する必要があります。指定する値は、ブローカーデプロイメントの OpenShift プロジェクトの名前です。

  3. 変更された CR ファイルを保存します。
  4. 以前に基本的なブローカーのデプロイメントを作成したプロジェクトの管理者権限で OpenShift にログインします。

    oc login -u <user> -p <password> --server=<host:port>
  5. 基本的なブローカーデプロイメントを先に作成したプロジェクトに切り替えます。

    $ oc project <project-name>
  6. コマンドラインで変更を適用します。

    $ oc apply -f <path/to/custom-resource-instance>.yaml

    OpenShift Container Platform Web コンソールで、追加のブローカー Pod は CR で指定される数に基づいてプロジェクトで起動します。デフォルトで、プロジェクトで実行されているブローカーはクラスター化されます。

  7. 各 Pod の Logs タブを開きます。ログには、OpenShift が各ブローカーでクラスター接続ブリッジが確立されていることが示されています。具体的には、ログ出力には以下のような行が含まれます。

    targetConnector=ServerLocatorImpl (identity=(Cluster-connection-bridge::ClusterConnectionBridge@6f13fb88