2.4. Operator デプロイメントノート
このセクションでは、Operator ベースのデプロイメントを計画する際の重要な考慮事項について説明します。
- 複数のブローカーカスタムリソース (CR) インスタンスをデプロイして、指定の OpenShift プロジェクトに複数のブローカーデプロイメントを作成することはできません。ただし、プロジェクトにブローカーデプロイメントを作成した場合は、アドレスに複数の CR インスタンスをデプロイできます。
- AMQ Broker Operator に付随するカスタムリソース定義 (CRD) をデプロイするには、OpenShift クラスターのクラスター管理者権限が必要です。Operator がデプロイされると、管理者以外のユーザーは対応するカスタムリソース (CR) を使用してブローカーインスタンスを作成できます。通常ユーザーが CR をデプロイできるようにするには、クラスター管理者はまずロールおよびパーミッションを CRD に割り当てる必要があります。詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの カスタムリソース定義のクラスターロールの作成 を参照してください。
永続ストレージでブローカーをデプロイし、OpenShift クラスターに Container-native ストレージがない場合、永続ボリューム (PV) を手動でプロビジョニングし、それらが Operator で要求できるようにする必要があります。たとえば、永続ストレージ (CR に
persistenceEnabled=true
) を使用して 2 つのブローカーで設定されるクラスターを作成する場合は、永続ボリュームを 2 つ利用可能にしておく必要があります。デフォルトでは、各ブローカーインスタンスには 2 GiB のストレージが必要です。CR に
persistenceEnabled=false
を指定した場合、デプロイされたブローカーは 一時 ストレージを使用します。一時ストレージは、ブローカー Pod を再起動するたびに、既存のデータが失われることを意味します。OpenShift Container Platform での永続ストレージのプロビジョニングについての詳細は、以下を参照してください。
- 永続ストレージについて (OpenShift Container Platform 4.1 以降)
- 永続ストレージ (OpenShift Container Platform 3.11)
AMQ Broker 7.7 では、CR を初めてデプロイする 前に、次の項目の設定をメインブローカー CR インスタンスに追加する必要があります。
リストされた項目のいずれかの設定を、すでに実行中のブローカーデプロイメントに追加することは できません。
次のセクションの手順では、Operator をインストールし、カスタムリソース (CR) を使用して OpenShift Container Platform でブローカーデプロイメントを作成する方法を説明します。この手順を正常に完了したら、Operator が個別の Pod で実行されます。作成する各ブローカーインスタンスは、Operator と同じプロジェクトの StatefulSet の個別の Pod として実行されます。その後、専用のアドレス CR を使用してブローカーデプロイメントでアドレスを定義する方法を確認できます。