AMQ Clients 2.7 リリースノート

Red Hat AMQ 7.7

Red Hat AMQ Clients のリリースノート

概要

本リリースノートには、AMQ Clients 2.7 リリースに含まれる新機能、改良された機能、修正、および問題に関する最新情報が含まれています。

第1章 新機能および変更された機能

1.1. AMQ C++

  • 最小要件は、Visual Studio 2015 になりました。

1.2. AMQ Python

  • AMQ Python が Windows でサポートされるようになりました。
  • RHEL 8 および Windows の場合は、Python 3.6 が必要です。

1.3. AMQ JavaScript

  • 最小要件は、RHEL 6 および RHEL 7 の Node.js 6 になりました。
  • 最小要件は、Windows の Node.js 10 になりました。

1.4. AMQ .NET

  • AMQ .NET が .NET Core 3.1 に対応するようになりました。
  • 最小要件は、.NET Core 3.1 または .NET Framework 4.7 になりました。

第2章 修正された問題

2.1. AMQ .NET

  • ENTMQCL-1985 - TcpKeepAliveSettings が Linux で機能しない

    製品の以前のリリースでは、開発者がプロジェクトで TcpKeepAliveSettings の使用を試みると例外が発生していました。

    本リリースでは、TcpKeepAliveSettings の使用時に例外は発生しなくなりました。

2.2. AMQ Python

  • ENTMQCL-1861 - Container、SSL、および SSLDomain オブジェクトのメモリーリーク

    以前のリリースの製品では、AMQ Python は Container、SSL、および SSLDomain オブジェクトのメモリーが解放されないことがありました。

    本リリースでは、この問題が修正されています。

  • ENTMQCL-1854 - ApplicationEvent がメモリーの増大を引き起こす

    製品の以前のリリースでは、AMQ Python ApplicationEvent クラスを使用するとメモリーリークが発生していました。

    本リリースでは、この問題が修正されています。

  • ENTMQCL-1366 - tornado の例が修正された

    製品の以前のリリースでは、client_http.pyhelloworld_tornado.pyhelloworld_direct_tornado.py コードを含む AMQ Python tornado の例は機能しませんでした。

    本リリースでは、この問題が修正されています。

第3章 重要事項

3.1. AMQ C++

  • 未設定のインターフェイス

    AMQ C++ メッセージング API には、まだ証明されておらず、将来のリリースで変更される可能性のあるクラスとメソッドが含まれています。これらのインターフェイスを使用すると、将来的にアプリケーションコードを変更する必要がある場合があることに注意してください。

    これらのインターフェイスは、API リファレンスで 未設定の API と記されています。これには、proton::codec and proton::io namespace のインターフェイスと、proton namespace における以下のインターフェイスが含まれます。

    • listen_handler
    • messaging_handleron_sender_drain_start および on_sender_drain_finish メソッド
    • 送信側 での draining および return_credit メソッド
    • 受信側 での draining および drain メソッド

    ヘッダーファイルに存在するがまだ文書化されていない API 要素は未解決と見なされ、変更される可能性があります。

  • 非推奨のインターフェイス

    API リファレンスで 非推奨 と記されるインターフェイスは、将来のリリースで削除される予定です。

    本リリースでは、proton namespace で以下のインターフェイスが非推奨になります。

    • void_function0: 代わりに work クラスまたは C++11 lambda を使用します。
    • default_container: 代わりに container クラスを使用してください。
    • URL および url_error: 代わりにサードパーティーの URL ライブラリーを使用してください。

3.2. 優先クライアント

一般に、AMQP 1.0 標準をサポートする AMQ クライアントは、新しいアプリケーション開発に適しています。ただし、以下の例外が適用されます。

  • 実装で分散トランザクションが必要な場合は、AMQ Core Protocol JMS を使用してください。
  • ドメインで MQTT または STOMP が必要な場合 (たとえば、IoT アプリケーションの場合) は、コミュニティーでサポートされている MQTT または STOMP クライアントを使用します。

すでに以下を使用している場合、上記の考慮事項に必ずしも該当するとは限りません。

  • AMQ OpenWire JMS クライアント (以前は A-MQ 6 で提供されていた JMS 実装)
  • AMQ Core Protocol JMS クライアント (以前は HornetQ で提供された JMS 実装)

3.3. レガシークライアント

  • CMS および NMS API の非推奨

    ActiveMQ CMS および NMS メッセージング API は、AMQ7 で非推奨になりました。CMS API のユーザーは AMQC++ に移行し、NMS API のユーザーは AMQ.NET に移行することが推奨されます。CMS および NMS API は、AMQ7 の機能が低下している可能性があります。

  • 従来の AMQC++ クライアントの廃止

    従来の AMQC++ クライアント (以前は MRG Messaging で提供されていた C ++ クライアント) は、AMQ7 では非推奨になっています。この API のユーザーは AMQC++ に移行することが推奨されます。

  • Core API はサポート対象外

    Artemis Core API クライアントはサポートされていません。このクライアントは、サポートされている AMQ Core Protocol JMS クライアントとは異なります。

3.4. アップストリームバージョン