8.2.2. API 変換ツールを使用したカスタムリソース設定ファイルの変換

この手順では、API 変換ツールを使用して、AMQ Streams カスタムリソースの設定を記述する YAML ファイルを v1beta2 に適用可能な形式に変換する方法を説明します。これを行うには、convert-file(cf )コマンドを使用します。

convert-file コマンドは、複数のドキュメントが含まれる YAML ファイルを変換できます。マルチドキュメントの YAML ファイルでは、含まれる AMQ Streams カスタムリソースがすべて変換されます。AMQ Streams 以外の OpenShift リソースは、変換された出力ファイルに未変更の状態でレプリケートされます。

YAML ファイルの変換後、設定を適用してクラスターのカスタムリソースを更新する必要があります。または、GitOps 同期メカニズムがクラスターの更新に使用される場合は、これを使用して変更を適用できます。変換は、カスタムリソースが OpenShift クラスターで更新される場合にのみ完了します。

または、convert-resource の手順を使用して、カスタムリソースを直接変換することもできます

前提条件

  • v1beta2 API バージョンをサポートする Cluster Operator が稼働している必要があります。
  • リリースアーティファクトで提供される API 変換ツールが必要です。
  • このツールには Java 11 が必要です。

API 変換ツールや convert-file コマンドで利用可能なフラグの詳細は、CLI help を使用します。

bin/api-conversion.sh help
bin/api-conversion.sh help convert-file

Windows を使用している場合は、この手順に bin/api-conversion.cmd を使用します。

表8.1 YAML ファイル変換のフラグ

フラグ説明

-f, --file=NAME-OF-YAML-FILE

変換される AMQ Streams カスタムリソースの YAML ファイルを指定します。

-o, --output=NAME-OF-CONVERTED-YAML-FILE

変換されたカスタムリソースの出力 YAML ファイルを作成します。

--in-place

変換された YAML で元のソースファイルを更新します。

手順

  1. convert-file コマンドおよび適切なフラグを指定して、API 変換ツールを実行します。

    例 1: YAML ファイルを変換し、出力を表示しますが、ファイルは変更されません。

    bin/api-conversion.sh convert-file --file input.yaml

    例 2: YAML ファイルを変換し、変更を元のソースファイルに書き込みます。

    bin/api-conversion.sh convert-file --file input.yaml --in-place

    例 3: YAML ファイルを変換し、変更を新しい出力ファイルに書き込みます。

    bin/api-conversion.sh convert-file --file input.yaml --output output.yaml
  2. 変換した設定ファイルを使用して、カスタムリソースを更新します。

    oc apply -f CONVERTED-CONFIG-FILE
  3. カスタムリソースが変換されたことを確認します。

    oc get KIND CUSTOM-RESOURCE-NAME -o yaml