4.2.2. Operator ベースのブローカーデプロイメントのアドレスおよびキューの作成
以下の手順では、カスタムリソース (CR) インスタンスを使用してアドレスおよび関連付けられたキューを Operator ベースのブローカーデプロイメントに追加する方法を説明します。
ブローカーデプロイメントに複数のアドレスやキューを作成するには、個別の CR ファイルを作成してそれらを個別にデプロイし、それぞれのケースに新しいアドレスやキュー名を指定する必要があります。さらに、各 CR インスタンスの name
属性は一意である必要があります。
前提条件
ブローカーでアドレスおよびキューを作成するために必要な専用のカスタムリソース定義 (CRD) を含む AMQ Broker Operator がすでにインストールされている必要があります。Operator のインストール方法の 2 つの代替方法については、以下を参照してください。
- CR インスタンスを使用して基本的なブローカーデプロイメントを作成する方法を理解する必要があります。詳細は、「基本的なブローカーインスタンスのデプロイ」 を参照してください。
手順
カスタムリソース (CR) インスタンスの設定を開始し、ブローカーデプロイメントのアドレスおよびキューを定義します。
OpenShift コマンドラインインターフェースの使用:
ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR をデプロイする権限を持つユーザーとして OpenShift にログインします。
oc login -u <user> -p <password> --server=<host:port>
-
ダウンロードした Operator インストールアーカイブの
deploy/crs
ディレクトリーに含まれるbroker_activemqartemisaddress_cr.yaml
というサンプル CR ファイルを開きます。
OpenShift Container Platform Web コンソールの使用
- ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR をデプロイする権限を持つユーザーとしてコンソールにログインします。
- アドレス CRD に基づいて新規 CR インスタンスを起動します。左側のペインで、Administration → Custom Resource Definitions をクリックします。
- ActiveMQArtemisAddresss CRD をクリックします。
- Instances タブをクリックします。
Create ActiveMQArtemisAddress をクリックします。
コンソールで、YAML エディターが開き、CR インスタンスを設定できます。
CR の
spec
セクションで、行を追加してアドレス、キュー、およびルーティングタイプを定義します。以下に例を示します。apiVersion: broker.amq.io/v2alpha2 kind: ActiveMQArtemisAddress metadata: name: myAddressDeployment0 namespace: myProject spec: ... addressName: myAddress0 queueName: myQueue0 routingType: anycast ...
上記の設定では、
myQueue0
という名前のキューとanycast
ルーティングタイプを持つmyAddress0
という名前のアドレスが定義されます。注記metadata
セクションで、namespace
プロパティーを追加し、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して CR インスタンスを作成する場合にのみ値を指定する必要があります。指定する値は、ブローカーデプロイメントの OpenShift プロジェクトの名前です。CR インスタンスをデプロイします。
OpenShift コマンドラインインターフェースの使用:
- CR ファイルを保存します。
ブローカーデプロイメントのプロジェクトに切り替えます。
$ oc project <project_name>
CR インスタンスを作成します。
$ oc create -f <path/to/address_custom_resource_instance>.yaml
OpenShift Web コンソールの使用
- CR の設定が完了したら、Create をクリックします。
(オプション) CR インスタンスを使用して以前にデプロイメントに追加されたアドレスおよびキューを削除するには、以下のコマンドを使用します。
$ oc delete -f <path/to/address_custom_resource_instance>.yaml