7.5. Kafka クラスターのスケールダウン

その他のリソース

この手順では、Kafka クラスターでブローカーの数を減らす方法を説明します。

前提条件

  • 既存の Kafka クラスター。
  • ブローカーが削除された後にクラスター内のブローカーにパーティションを 再割り当てする方法の再割り当て JSON ファイル

手順

  1. kafka-reassign-partitions.sh コマンドラインツールを使用して、パーティションの再割り当てを実行します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper <ZooKeeperHostAndPort> --reassignment-json-file <ReassignmentJsonFile> --execute

    レプリケーションをスロットルで調整する場合、--throttle とブローカー間のスロットル率 (バイト/秒単位) を渡すこともできます。以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --throttle 5000000 --execute

    このコマンドは、2 つの再割り当て JSON オブジェクトを出力します。最初の JSON オブジェクトには、移動されたパーティションの現在の割り当てが記録されます。後で再割り当てを元に戻す必要がある場合に備えて、これをファイルに保存する必要があります。2 つ目の JSON オブジェクトは、再割り当て JSON ファイルに渡した目的の再割り当てです。

  2. 再割り当ての最中にスロットルを変更する必要がある場合は、同じコマンドラインに別のスロットル率を指定して実行します。以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --throttle 10000000 --execute
  3. kafka-reassign-partitions.sh コマンドラインツールを使用して、再割り当てが完了したかどうかを定期的に確認します。これは先ほどの手順と同じコマンドですが、--execute オプションの代わりに --verify オプションを使用します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper <ZooKeeperHostAndPort> --reassignment-json-file <ReassignmentJsonFile> --verify

    以下に例を示します。

    kafka-reassign-partitions.sh --zookeeper zookeeper1:2181 --reassignment-json-file reassignment.json --verify
  4. --verify コマンドによって、移動した各パーティションが正常に完了したことが報告されると、再割り当ては終了します。この最終的な --verify によって、結果的に再割り当てスロットルも削除されます。割り当てを元のブローカーに戻すために JSON ファイルを保存した場合は、ここでそのファイルを削除できます。
  5. すべてのパーティションの再割り当てが終了すると、削除されるブローカーはクラスター内のいずれのパーティションにも対応しないはずです。これは、ブローカーの log.dirs 設定パラメーターに指定された各ディレクトリーを確認して検証できます。ブローカーのいずれかのログディレクトリーに、拡張正規表現 [a-zA-Z0-9.-]+\.[a-z0-9]+-delete$ に一致しないディレクトリーが含まれる場合、ブローカーにライブパーティションがあるため、停止してはなりません。

    これを確認するには、以下のコマンドを実行します。

    ls -l <LogDir> | grep -E '^d' | grep -vE '[a-zA-Z0-9.-]+\.[a-z0-9]+-delete$'

    上記のコマンドによって出力が生成される場合、ブローカーにはライブパーティションがあります。この場合、再割り当てが終了していないか、再割り当て JSON ファイルが適切ではありません。

  6. ブローカーにライブパーティションがないことが確認できたら、停止できます。

    su - kafka
    /opt/kafka/bin/kafka-server-stop.sh
  7. Kafka ブローカーが停止していることを確認します。

    jcmd | grep kafka