AMQ Interconnect 1.10 リリースノート

Red Hat AMQ 2021.Q1

AMQ Interconnect リリースノート

概要

本リリースノートには、AMQ Interconnect 1.10 リリースに含まれる新機能、改良された機能、修正、および問題に関する最新情報が含まれています。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社 の CTO、Chris Wright のメッセージを参照してください。

第1章 AMQ Interconnect 1.10 の長期サポート

AMQ Interconnect 1.10 は、長期サポート (LTS) リリースバージョンとして指定されています。バグ修正とセキュリティーアドバイザリーが、AMQ Interconnect 1.10 の一連のマイクロリリース (1.10.1、1.10.2、1.10.3 など) で最低でも 12 カ月間利用可能になる予定です。

つまり、新しいマイナーリリースにアップグレード することなく、AMQ Interconnect の最新のバグ修正およびセキュリティーアドバイザリーを取得できます。

LTS リリースストリームに関する以下の重要なポイントに注意してください。

  • LTS リリースストリームでは、バグ修正のみが提供されます。このストリームには新しい機能拡張は追加されません。
  • サポート対象の設定を維持するには、LTS リリースストリームの最新マイクロリリースにアップグレードする必要があります。
  • LTS バージョンは、AMQ Interconnect 1.10.0 GA の時点から最低でも 12 カ月間サポートされます。
注記

AMQ Interconnect 2 は OpenShift Container Platform 3.11 をサポートしません。OpenShift Container Platform 3.11 を引き続き使用するためには、Red Hat はこの LTS リリースを使用することを推奨します。

第2章 Red Hat Enterprise Linux 6 のサポート終了日

バージョン 1.10 の時点で、AMQ Interconnect は Red Hat Enterprise Linux 6 をサポートしなくなりました。Red Hat Enterprise Linux 6 のメンテナンスサポートは、2020 年 11 月 30 日に終了しました。詳細は、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルを参照してください。

第3章 OpenShift Container Platform のバージョン

AMQ Interconnect 1.10 は、 Supported Configurations ページに記載されている OpenShift Container Platform バージョンでサポートされます。

OpenShift Container Platform 4.9 では、非推奨の API は OpenShift から削除され、アップグレード前に以下のアクションが必要になります。

  • OpenShift Container Platform バージョン 4.9 にアップグレードする前に、AMQ Interconnect 1.10.2 に更新する必要があります。以前のバージョンの AMQ Interconnect Operator がクラスターにインストールされている間に OpenShift Container Platform バージョン 4.9 へのアップグレードを試みると、エラーが表示されます。
  • Red Hat Integration - AMQ Certificate Manager Operator は、OpenShift Container Platform バージョン 4.9 以降ではサポートされません。AMQ Certificate Manager Operator がクラスターにインストールされている時に OpenShift Container Platform バージョン 4.9 へのアップグレードを試みると、エラーが表示されます。Red Hat Integration - AMQ Certificate Manager Operator からの移行については、Deploying AMQ Interconnect on OpenShift を参照してください。

第4章 新機能および変更された機能

AMQ Interconnect 1.10 には、以下の変更が含まれています。

  • 本リリースでは、Red Hat Enterprise Linux 6 はサポート対象外になりました。

第5章 ネットワークが制限された環境での Operator の使用

1.10.4 では、AMQ Interconnect はネットワークが制限された環境でサポートされます。制限された環境で AMQ Interconnect をデプロイする手順については、Deploying AMQ Interconnect on OpenShift を参照してください。

第6章 SSL/TLS での qdstat または qdmanage の使用

Interconnect 1.10.1 リリースでは、SSL/TLS で qdstat または qdmanage を使用し、--ssl-trustfile が指定されていない場合に、証明書はシステム認証局 (CA) を使用して検証されます。通常、システム CA はこれらの証明書を発行するために使用されず、接続は失敗します。

qdstat または qdmanage を使用して SSL/TLS 経由でルーターに接続する場合は、CA ファイルを指定して、そのルーターを認証して接続の問題を回避します。以下に例を示します。

$ qdstat --ssl-trustfile <pem-database-file>

第7章 修正された問題

  • ENTMQIC-2752 - Some details missing on dispositions forwarded by router on transacted sessions

    以前のバージョンにおいて、メッセージはトランザクションセッションでルーターを介してクライアントからブローカーに移動していたため、ブローカーからの配置はルーターからクライアントに転送されませんでした。

    この問題は解決されています。

  • ENTMQIC-2624 - Provide example yaml files for installation of operator and container image

    以前のバージョンでは、AMQ Interconnect Operator を使用する場合は、OperatorHub を使用してこれをプロビジョニングする必要がありました。

    このリリースには、コマンドラインから Operator をプロビジョニングするファイルおよび手順が含まれています。

  • ENTMQIC-2427 - In qpid-dispatch-console the addresses page is not showing the ingress and egress counts properly

    以前のバージョンでは、モバイルアドレスに関連付けられた配信属性値に対して AMQ 管理コンソールが 0 を誤って表示する場合がありました。

    この問題は解決されています。

第8章 既知の問題

  • ENTMQIC-1980 - Symbolic ports in HTTP listeners do not work

    http オプションを有効にしてルーターのリスナーを設定する場合 (コンソールまたは WebSocket アクセス用)、port 属性は数値的に表現する必要があります。シンボリックポート名は HTTP リスナーでは機能しません。

    リスナーが以下のように設定されている場合:

    listener {
        ...
        port: amqp
        http: yes
        ...
    }

    これは以下のように変更する必要があります。

    listener {
        ...
        port: 5672
        http: yes
        ...
    }

改訂日時: 2022-08-28 09:46:42 +1000