AMQ Interconnect 1.10 リリースノート
AMQ Interconnect リリースノート
概要
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社 の CTO、Chris Wright のメッセージを参照してください。
第1章 AMQ Interconnect 1.10 の長期サポート
AMQ Interconnect 1.10 は、長期サポート (LTS) リリースバージョンとして指定されています。バグ修正とセキュリティーアドバイザリーが、AMQ Interconnect 1.10 の一連のマイクロリリース (1.10.1、1.10.2、1.10.3 など) で最低でも 12 カ月間利用可能になる予定です。
つまり、新しいマイナーリリースにアップグレード することなく、AMQ Interconnect の最新のバグ修正およびセキュリティーアドバイザリーを取得できます。
LTS リリースストリームに関する以下の重要なポイントに注意してください。
- LTS リリースストリームでは、バグ修正のみが提供されます。このストリームには新しい機能拡張は追加されません。
- サポート対象の設定を維持するには、LTS リリースストリームの最新マイクロリリースにアップグレードする必要があります。
- LTS バージョンは、AMQ Interconnect 1.10.0 GA の時点から最低でも 12 カ月間サポートされます。
AMQ Interconnect 2 は OpenShift Container Platform 3.11 をサポートしません。OpenShift Container Platform 3.11 を引き続き使用するためには、Red Hat はこの LTS リリースを使用することを推奨します。
第2章 Red Hat Enterprise Linux 6 のサポート終了日
バージョン 1.10 の時点で、AMQ Interconnect は Red Hat Enterprise Linux 6 をサポートしなくなりました。Red Hat Enterprise Linux 6 のメンテナンスサポートは、2020 年 11 月 30 日に終了しました。詳細は、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルを参照してください。
第3章 OpenShift Container Platform のバージョン
AMQ Interconnect 1.10 は、 Supported Configurations ページに記載されている OpenShift Container Platform バージョンでサポートされます。
OpenShift Container Platform 4.9 では、非推奨の API は OpenShift から削除され、アップグレード前に以下のアクションが必要になります。
- OpenShift Container Platform バージョン 4.9 にアップグレードする前に、AMQ Interconnect 1.10.2 に更新する必要があります。以前のバージョンの AMQ Interconnect Operator がクラスターにインストールされている間に OpenShift Container Platform バージョン 4.9 へのアップグレードを試みると、エラーが表示されます。
- Red Hat Integration - AMQ Certificate Manager Operator は、OpenShift Container Platform バージョン 4.9 以降ではサポートされません。AMQ Certificate Manager Operator がクラスターにインストールされている時に OpenShift Container Platform バージョン 4.9 へのアップグレードを試みると、エラーが表示されます。Red Hat Integration - AMQ Certificate Manager Operator からの移行については、Deploying AMQ Interconnect on OpenShift を参照してください。
第4章 新機能および変更された機能
AMQ Interconnect 1.10 には、以下の変更が含まれています。
- 本リリースでは、Red Hat Enterprise Linux 6 はサポート対象外になりました。
第5章 ネットワークが制限された環境での Operator の使用
1.10.4 では、AMQ Interconnect はネットワークが制限された環境でサポートされます。制限された環境で AMQ Interconnect をデプロイする手順については、Deploying AMQ Interconnect on OpenShift を参照してください。
第6章 SSL/TLS での qdstat
または qdmanage
の使用
Interconnect 1.10.1 リリースでは、SSL/TLS で qdstat
または qdmanage
を使用し、--ssl-trustfile
が指定されていない場合に、証明書はシステム認証局 (CA) を使用して検証されます。通常、システム CA はこれらの証明書を発行するために使用されず、接続は失敗します。
qdstat
または qdmanage
を使用して SSL/TLS 経由でルーターに接続する場合は、CA ファイルを指定して、そのルーターを認証して接続の問題を回避します。以下に例を示します。
$ qdstat --ssl-trustfile <pem-database-file>
第7章 修正された問題
ENTMQIC-2752 - Some details missing on dispositions forwarded by router on transacted sessions
以前のバージョンにおいて、メッセージはトランザクションセッションでルーターを介してクライアントからブローカーに移動していたため、ブローカーからの配置はルーターからクライアントに転送されませんでした。
この問題は解決されています。
ENTMQIC-2624 - Provide example yaml files for installation of operator and container image
以前のバージョンでは、AMQ Interconnect Operator を使用する場合は、OperatorHub を使用してこれをプロビジョニングする必要がありました。
このリリースには、コマンドラインから Operator をプロビジョニングするファイルおよび手順が含まれています。
ENTMQIC-2427 - In qpid-dispatch-console the addresses page is not showing the ingress and egress counts properly
以前のバージョンでは、モバイルアドレスに関連付けられた配信属性値に対して AMQ 管理コンソールが 0 を誤って表示する場合がありました。
この問題は解決されています。
第8章 既知の問題
ENTMQIC-1980 - Symbolic ports in HTTP listeners do not work
http
オプションを有効にしてルーターのリスナーを設定する場合 (コンソールまたは WebSocket アクセス用)、port
属性は数値的に表現する必要があります。シンボリックポート名は HTTP リスナーでは機能しません。リスナーが以下のように設定されている場合:
listener { ... port: amqp http: yes ... }
これは以下のように変更する必要があります。
listener { ... port: 5672 http: yes ... }
改訂日時: 2022-08-28 09:46:42 +1000