2.4. Central のロールバック

新しいバージョンへのアップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンの Central にロールバックできます。

2.4.1. Central を通常どおりロールバック

Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のアップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンの Central にロールバックできます。

前提条件

  • Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes 3.0.57.0 以降を使用している必要がある。
  • ロールバックを実行する前に、永続ストレージで使用可能な空きディスク容量が必要である。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、ディスク領域を使用して、アップグレード中にデータベースのコピーを保持する。ディスク容量がコピーを保存するのに十分でなく、アップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンにロールバックすることはできない。

手順

  • アップグレードが失敗した場合 (Central サービスが開始する前) に、次のコマンドを実行して前のバージョンにロールバックします。

    $ oc -n stackrox rollout undo deploy/central 1
    1
    Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl と入力します。

2.4.2. Central を強制的にロールバックする

強制ロールバックを使用して、以前のバージョンの Central にロールバックできます (Central サービスの開始後)。

重要

強制ロールバックを使用して以前のバージョンに戻すと、データと機能が失われる可能性があります。

前提条件

  • Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes 3.0.58.0 以降を使用している必要がある。
  • ロールバックを実行する前に、永続ストレージで使用可能な空きディスク容量が必要である。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、ディスク領域を使用して、アップグレード中にデータベースのコピーを保持する。ディスク容量がコピーを保存するのに十分でなく、アップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンにロールバックすることはできない。

手順

  • 次のコマンドを実行して、強制ロールバックを実行します。

    • 以前にインストールしたバージョンに強制的にロールバックするには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc -n stackrox rollout undo deploy/central 1
      1
      Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl と入力します。
    • 特定のバージョンに強制的にロールバックするには、以下を行います。

      1. Central の ConfigMap を編集します。

        $ oc -n stackrox edit configmap/central-config 1
        1
        Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl と入力します。
      2. maintenance.forceRollbackVersion キーの値を更新します。

        data:
          central-config.yaml: |
            maintenance:
              safeMode: false
              compaction:
                 enabled: true
                 bucketFillFraction: .5
                 freeFractionThreshold: 0.75
              forceRollbackVersion: <x.x.x.x> 1
          ...
        1
        ロールバックするバージョンを指定します。
      3. Central イメージのバージョンを更新します。

        $ oc -n stackrox \ 1
          set image deploy/central central=registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-main-rhel8:<x.x.x.x> 2
        1
        Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl と入力します。
        2
        ロールバックするバージョンを指定します。これは、central-config 設定マップで maintenance.forceRollbackVersion キーに指定したものと同じバージョンである必要があります。