1.3.2. 検索カスタマイズ
Red Hat Advanced Cluster Management をインストールすると、インメモリーデータをファイルシステムに永続化するように製品が設定されます。StatefulSet search-redisgraph
は Redisgraph Pod をデプロイし、これは persist
という名前の永続ボリュームをマウントします。クラスターにデフォルトのストレージクラスが定義されている場合、検索コンポーネントはデフォルトのストレージクラスに 10Gi の Persistent Volume Claims (PVC) を作成します。デフォルトのストレージクラスがクラスターに存在しない場合は、検索によりインデックスが空のディレクトリー (emptyDir
) に保存されます。
searchcustomization
CR を作成して、検索用のストレージ設定をカスタマイズできます。検索カスタマイズは namespace にスコープ指定され、検索がハブクラスターにインストールされている場所にあります。検索カスタマイズ CR の以下の例を確認してください。
apiVersion: search.open-cluster-management.io/v1alpha1 kind: SearchCustomization metadata: name: searchcustomization namespace: open-cluster-management spec: persistence: true storageClass: gp2 storageSize: 12Gi
以下のコマンドを実行して、検索カスタマイズ CRD を表示します。
oc get crd searchcustomizations.search.open-cluster-management.io -o yaml
カスタマイズ CR の persistence
フラグを false
に更新し、永続性を無効にすると、検索インデックスのファイルシステムへの保存がオフになります。永続性のステータスは、検索 Operator (searchoperator
) CR から取得されます。以下のコマンドを実行して検索 Operator CR を表示します (oc get searchoperator searchoperator -o yaml
)。
1.3.2.1. 再ディスグラフメモリーを増やすためのオプション
再ディスグラフは、オブジェクトの数がキャッシュされるにつれてメモリーを直線的に増やす必要があるインメモリーデータベースです。多くのマネージドクラスターまたは多数の Kubernetes オブジェクトを含む Red Hat Advanced Cluster Management クラスターでは、redisgraph Pod のメモリー更新を制限する必要があります ( search-redisgraph-0
)。
デフォルトでは redisgraph Pod (search-redisgraph-0
) は、メモリーの上限が 4Gi
としてデプロイされます。サイズの大きいクラスターを管理する場合には、ハブクラスターの namespace で searchoperator
の redisgraph_resource.limit_memory
を編集して、この上限を増やす必要があります。たとえば、次のコマンドを使用して上限を 8Gi
に更新できます。
oc patch searchoperator searchoperator --type='merge' -p '{"spec":{"redisgraph_resource":{"limit_memory":"8Gi"}}}'
変更が行われると、search-redisgraph
Pod は更新された設定で自動的に再起動します。