7.4.2. コンソールを使用したクラスターの作成

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes コンソールからクラスターを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. ナビゲーションメニューから Infrastructure > Clusters に移動します。
  2. Clusters ページで、Create Cluster タブを選択します。

    注記: この手順では、クラスターを作成します。既存のクラスターをインポートする場合には、ハブクラスターへのターゲットマネージドクラスターのインポートの手順を参照してください。

  3. インフラストラクチャープロバイダーに、Kubernetes ディストリビューションおよび Google Cloud を選択します。残りの手順は、選択した内容により異なります。
  4. 一覧で利用可能な認証情報からお使いの認証情報を選択します。設定されていない場合や、新たに設定する場合には、Add credential を参照してください。認証情報の作成に関する詳細は、「Google Cloud Platform の認証情報の作成」を参照してください。
  5. クラスターの詳細を追加します。

    1. クラスターの名前を入力します。この名前はクラスターのホスト名で使用されます。GCP クラスターの命名に適用される制限がいくつかあります。この制限には、名前を goog で開始しないことや、名前に google に類似する文字および数字のグループが含まれないことなどがあります。制限の完全な一覧は、「Bucket naming guidelines」を参照してください。

      ヒント: コンソールに情報を入力する時に yaml コンテンツの更新内容を表示するには、YAMLON に切り替えるように設定します。

    2. クラスターセットを既存のクラスターセットに追加する場合は、クラスターセット を 1 つ指定します。クラスターの作成時に cluster-admin 権限がない場合に、クラスターを作成する clusterset-admin パーミッションがあるクラスターセットを選択する必要があります。クラスターセットを選択しない場合には、クラスターの作成には失敗します。選択するクラスターセットがない場合には、クラスター管理者に連絡して、クラスターセットへの clusterset-admin パーミッションを受け取ってください。
    3. GCP アカウントに設定した Base DNS domain 情報を指定します。選択した認証情報にベースドメインが紐付けされている場合には、その値がこのフィールドに設定されます。値を上書きすると変更できます。この名前はクラスターのホスト名で使用されます。詳細は、Setting up a custom domainを参照してください。
    4. クラスターに使用する リリースイメージ を指定します。このリリースイメージで、クラスターの作成に使用される OpenShift Container Platform イメージのバージョンを特定します。使用するバージョンが利用可能な場合は、イメージの一覧からイメージを選択できます。使用するイメージが標準イメージではない場合は、使用するイメージへの url を入力できます。リリースイメージの詳細は、リリースイメージを参照してください。
    5. クラスターに関連付ける 追加のラベル を追加します。これらのラベルは、クラスターを特定し、検索結果を絞り込むのに役立ちます。
  6. マスタープールの詳細を入力します。マスタープールには、クラスター向けに作成されたマスターノードが 3 つあります。マスターノードは、クラスターアクティビティーの管理を共有します。オプションの情報には以下のフィールドが含まれます。

    1. マスタープールを実行する リージョン を指定します。リージョンが近くにある場合にはパフォーマンスの速度が向上しますが、リージョンの距離が離れると、より分散されます。
    2. マスターノードの インスタンスタイプ を指定します。インスタンスの作成後にインスタンスのタイプやサイズを変更できます。デフォルト値は、n1-standard-1 - n1-standard-1 1 vCPU - General Purpose です。
  7. ワーカープールに関する情報を入力します。ワーカープールにワーカーノードを作成し、クラスターのコンテナーワークロードを実行できます。ワーカーノードは、ワーカープール 1 つに所属することも、複数のワーカープールに分散させることもできます。ワーカーノードが指定されていない場合は、マスターノードもワーカーノードとして機能します。オプションの情報には以下のフィールドが含まれます。

    1. ワーカープールの名前を追加します。
    2. ワーカープールの インスタンスタイプ を指定します。インスタンスの作成後にインスタンスのタイプやサイズを変更できます。デフォルト値は、n1-standard-4 - 4 vCPU 15 GiB RAM - General Purpose です。
    3. ワーカープールの Node count を入力します。ワーカープールを定義する場合にこの設定は必須です。

      Add worker pool をクリックして追加のワーカープールを定義できます。

  8. クラスターのネットワーク情報を入力します。この情報は必須です。IPv6 を使用するには、複数のネットワークが必要です。

    1. ネットワークタイプ を選択します。デフォルト値は OpenShiftSDN です。IPv6 を使用するには、OVNKubernetes の設定は必須です。
    2. Cluster network CIDR を選択します。これは、Pod IP アドレスに使用できる IP アドレスの数およびリストです。このブロックは他のネットワークブロックと重複できません。デフォルト値は 10.128.0.0/14 です。
    3. ネットワークホストの接頭辞 を指定します。これにより、各ノードにサブネットプレフィックスの長さを設定します。デフォルト値は 23 です。
    4. サービスネットワーク CIDR でサービスの IP アドレスのブロックを指定します。このブロックは他のネットワークブロックと重複できません。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。
    5. マシン CIDR で OpenShift Container Platform ホストで使用される IP アドレスのブロックを指定します。このブロックは他のネットワークブロックと重複できません。デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。

      Add network をクリックして、追加のネットワークを追加できます。IPv6 アドレスを使用している場合は、複数のネットワークが必要です。

  9. クラスターのインストールまたはアップグレードの前後に実行する Ansible Automation template (任意) を追加します。

    Add automation template をクリックしてテンプレートを作成できます。

  10. 情報を確認し、必要に応じてカスタマイズします。

    1. YAML スライダーを On にクリックし、パネルに install-config.yaml ファイルの内容を表示します。
    2. YAML ファイルをカスタム設定で編集します。
  11. Create を選択してクラスターを作成します。

    注記: クラスターのインポートには、クラスターの詳細で提示された kubectl コマンドを実行する必要はありません。クラスターを作成すると、Red Hat Advanced Cluster Management で管理されるように自動的に設定されます。