1.4.5. シークレットの例

シークレット (Secret) は、パスワード、OAuth トークンや SSH キーなどの機密情報や認可の保存に使用可能な Kubernetes リソースです。この情報をシークレットとして保存すると、データセキュリティーの向上にこの情報を必要とするアプリケーションコンポーネントと、この情報を切り離すことができます。

Kubernetes CLI ツールを使用するには、以下の手順を参照します。

  1. 任意の編集ツールで、アプリケーションの YAML ファイルを作成して保存します。
  2. 以下のコマンドを実行してファイルを API サーバーに適用します。filename は、使用するファイル名に置き換えます。

    kubectl apply -f filename.yaml
  3. 以下のコマンドを実行して、アプリケーションリソースが作成されていることを確認します。

    kubectl get Application

シークレットの定義構造は、以下の YAML コンテンツのようになります。

1.4.5.1. シークレット YAML の構造

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  annotations:
      apps.open-cluster-management.io/deployables: "true"
  name: [secret-name]
  namespace: [channel-namespace]
data:
  AccessKeyID: [ABCdeF1=] #Base64 encoded
  SecretAccessKey: [gHIjk2lmnoPQRST3uvw==] #Base64 encoded