第1章 インストール

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のインストールとアンインストールの方法を説明します。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をインストールする前に、各製品に必要なハードウェアおよびシステム設定を確認してください。

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes は、サポート対象の Red Hat OpenShift Container Platform を使用して Linux 上にオンラインインストールできます。

インストールフローの概要:

  1. サポートされているバージョンの OpenShift Container Platform のインストールと設定が完了している必要があります。
  2. カタログから Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes の Operator をインストールします。

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のインストールおよびデプロイ後に、各種機能の使用方法のドキュメントを参照してください。

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をインストールすると、マルチノードクラスターの実稼働環境が設定されます。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes は、標準または高可用性設定のいずれかでインストールできます。

1.1. 要件および推奨事項

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をインストールする前に、システム設定の要件およびオプションを確認します。

1.1.1. サポート対象のオペレーティングシステムおよびプラットフォーム

サポート対象のオペレーティングシステムについては、以下の表を参照してください。

プラットフォームオペレーティングシステムRed Hat OpenShift Container Platform バージョン

Linux x86_64

Red Hat Enterprise Linux 7.6 以降

サポートされる OpenShift Container Platform プラットフォームの最新の一覧については、「 Red Hat Advanced Cluster Management 2.1 サポートマトリックス」 を参照してください。

1.1.2. サポート対象のブラウザー

Red Hat Advanced Cluster Management コンソールには、Mozilla Firefox、Google Chrome、Microsoft Edge、および Safari からアクセスできます。以下は、テスト済みでサポートされるバージョンです。

プラットフォームサポート対象のブラウザー

Microsoft Windows

Microsoft Edge: 44 以降、Mozilla Firefox: 82.0 以降、Google Chrome: バージョン 86.0 以降

Linux

Mozilla Firefox: 82.0 以降、Google Chrome: バージョン 86.0 以降

macOS

Mozilla Firefox: 82.0 以降、Google Chrome: バージョン 86.0 以降、Safari: 14.0 以降

詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.1 Support Matrix」を参照してください。

1.1.3. ネットワーク設定

以下の接続を許可するようにネットワーク設定を行います。

ハブクラスター:

  • クラウドプロバイダーの API への送信接続
  • ポート 6443 でプロビジョニングされたマネージドクラスターの Kubernetes API サーバーへの送信接続
  • ハブクラスターからチャネルソース (GitHub、オブジェクトストア、Helm リポジトリーなど) への送信接続。この送信接続は、アプリケーションライフサイクルを使用してこのようなソースに接続する場合にのみ必要です。
  • ポート 443 のマネージドクラスター上の WorkManager サービスルートへの送信および受信接続
  • ポート 6443 のマネージドクラスターからハブクラスターの kube API サーバーへの受信接続
  • GitHub からハブクラスターへの post-commit フックの受信接続。この設定は、特定のアプリケーション管理機能を使用する場合にのみ必要です。

マネージドクラスター:

  • ポート 6443 のハブクラスターから Kubernetes API サーバーへの受信接続
  • ポート 443 のハブクラスターからの WorkManager サービスエンドポイントへの受信接続
  • ポート 6443 のハブクラスターの Kubernetes API サーバーへの送信接続
  • マネージドクラスターからチャネルソース (GitHub、Object Store、Helm リポジトリーなど) への送信接続。この送信接続は、アプリケーションライフサイクルを使用してこのようなソースに接続する場合にのみ必要です。

詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.1 Support Matrix」を参照してください。