第1章 トラブルシューティング

トラブルシューティングガイドをご使用の前に oc adm must-gather コマンドを実行して、詳細、ログを収集し、問題のデバッグ手順を行います。

また、ロールベースのアクセス権限を確認してください。詳細は、「ロールベースアクセス制御機能」を参照してください。

1.1. Must-gather

はじめに、問題のデバッグを行う must-gather コマンドを実行する場合のトラブルシューティングシナリオについて説明します。

  • シナリオ 1: 文書化されたトラブルシューティング セクションを使用して、問題の解決策がまとめられているかどうかを確認します。本ガイドは、製品の主な機能別に構成されています。

    このシナリオでは、解決策が本書にまとめられているかどうかを、本ガイドで確認します。たとえば、クラスターの作成に関するトラブルシューティングの場合は、クラスターの管理 セクションの解決策を探します。

  • シナリオ 2: 問題の解決策の手順が文書にまとめられていない場合は、must-gather コマンドを実行し、その出力を使用して問題をデバッグします。
  • シナリオ 3: must-gather コマンドの出力を使用して問題をデバッグできない場合は、Red Hat サポートに、出力を共有します。

must-gather コマンドの使用を開始するには、以下の手順を参照してください。

  1. must-gather コマンドについて確認し、「Red Hat サポート用のクラスターについてのデータの収集」に必要な前提条件をインストールします。
  2. コンソールにログインします。通常のユースケースでは、ハブ クラスターにログインして、must-gather を実行する必要があります。

    注記: マネージドクラスターを確認する場合には、cluster-scoped-resources ディレクトリーにある gather-spoke.log ファイルを検索します。

    <your-directory>/cluster-scoped-resources/gather-spoke.log>

    JOINED および AVAILABLE 列に True が設定されていないマネージドクラスター (スポーククラスター) がないかを確認します。must-gather コマンドは、ステータスが True として関連付けられていないクラスター上で、実行できます。

  3. データおよびディレクトリーの収集に使用する Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes イメージを追加します。以下のコマンドを実行して、出力用にイメージとディレクトリーを挿入します。

    oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/rhacm2/acm-must-gather-rhel8:v2.0.0 --dest-dir=<directory>
  4. 指定したディレクトリーに移動し、以下のレベルに整理されている出力を確認します。

    • ピアレベル 2 つ: cluster-scoped-resourcesnamespace のリソース
    • それぞれに対するサブレベル: クラスタースコープおよび namespace スコープの両方のリソースに対するカスタムリソース定義の API グループ。
    • それぞれの次のレベル: kind でソートされた YAML ファイル