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第1章 OpenShift への 3scale のインストール
本セクションでは、OpenShift に Red Hat 3scale API Management 2.8 をデプロイする一連の手順を説明します。
オンプレミスデプロイメントの Red Hat 3scale API Management ソリューションは、以下の要素で構成されています。
- 2 つの API ゲートウェイ: Embedded APIcast
- 1 つの 3scale 管理ポータルおよび永続ストレージを持つデベロッパーポータル
3scale ソリューションをデプロイする方法は 2 つあります。
3scale のデプロイに operator とテンプレートのどちらを使用するかにかかわらず、まず Red Hat コンテナーレジストリーへのレジストリー認証を設定する必要があります。コンテナーイメージについては、「registry.redhat.io を使用した認証」 を参照してください。
前提条件
- 3scale サーバーを UTC (協定世界時) に設定する必要があります。
OpenShift に 3scale をインストールするには、以下のセクションに概略を示す手順を実施します。
1.1. OpenShift に 3scale をインストールするためのシステム要件
本セクションでは、3scale - OpenShift テンプレートの要件を示します。
1.1.1. 環境要件
Red Hat 3scale API Management には、「Red Hat 3scale API Management のサポート対象構成」に指定されている環境が必要です。
1.1.1.1. ローカルファイルシステムストレージの使用
永続ボリューム: Redis および MySQL 永続化用 3 つの RWO(ReadWriteOnce)永続ボリューム * 1 RWX(ReadWriteMany)永続ボリューム(Developer Portal コンテンツおよび System-app Assets)
RWX 永続ボリュームは、グループによる書き込みができるように設定します。必要なアクセスモードをサポートする永続ボリュームタイプのリストは、OpenShift のドキュメント を参照してください。
1.1.1.2. Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)ストレージの使用
永続ボリューム: Redis および MySQL の永続化用の 3 つの RWO(ReadWriteOnce)永続ボリューム
ストレージ: * 1 Amazon S3 バケット
1.1.2. ハードウェア要件
ハードウェア要件は、使用の必要性に応じて異なります。Red Hat は、テストを行い個々の要件を満たすように環境を設定することを推奨します。OpenShift 上に 3scale の環境を設定する場合、以下が推奨されます。
- クラウド環境へのデプロイメントには、コンピュートタスクに最適化したノードを使用します (AWS c4.2xlarge または Azure Standard_F8)。
- メモリーの要件が現在のノードで使用できる RAM よりも大きい場合、非常に大きなインストールでは、Redis に別のノードが必要になることがあります (AWS M4 シリーズまたは Azure Av2 シリーズ)。
- ルーティングタスクとコンピュートタスクには別のノードを使用します。
- 3scale 固有のタスクには専用のコンピュートノードを使用します。
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バックエンドリスナーの
PUMA_WORKERS
変数をコンピュートノードのコア数に設定します。