1.3. オンプレミス型 3scale のスケールアップ

1.3.1. ストレージのスケールアップ

APIcast デプロイメントの規模が大きくなると、利用可能なストレージの量を増やす必要が生じる可能性があります。ストレージをスケールアップする方法は、永続ストレージに使用しているファイルシステムのタイプによって異なります。

ネットワークファイルシステム (NFS) を使用している場合は、oc edit pv コマンドを使用して永続ボリュームをスケールアップできます。

oc edit pv <pv_name>

他のストレージ手段を使用している場合は、以降のセクションに挙げる方法のいずれかを使用して、永続ボリュームを手動でスケールアップする必要があります。

1.3.1.1. 方法 1: 永続ボリュームをバックアップしてスワップする

  1. 既存の永続ボリューム上のデータをバックアップします。
  2. 新しいサイズ要件に合わせて、ターゲット永続ボリュームを作成し、アタッチします。
  3. 事前バインド型の永続ボリューム要求を作成し、新しい PVC のサイズと永続ボリュームの名前を指定します。永続ボリューム名には volumeName フィールドを使用します。
  4. 新しく作成した PV に、バックアップからデータを復元します。
  5. 新しい PV の名前でデプロイメント設定を変更します。

    oc edit dc/system-app
  6. 新しい PV が設定され正常に機能していることを確認します。
  7. 以前の PVC を削除して、それが要求していたリソースを解放します。

1.3.1.2. 方法 2: 3scale をバックアップして再デプロイする

  1. 既存の永続ボリューム上のデータをバックアップします。
  2. 3scale Pod をシャットダウンします。
  3. 新しいサイズ要件に合わせて、ターゲット永続ボリュームを作成し、アタッチします。
  4. 新しく作成した PV に、バックアップからデータを復元します。
  5. 事前バインド型の永続ボリューム要求を作成します。以下の項目を指定します。

    1. 新しい PVC のサイズ
    2. 永続ボリューム名 (volumeName フィールドを使用)
  6. AMP.yml をデプロイします。
  7. 新しい PV が設定され正常に機能していることを確認します。
  8. 以前の PVC を削除して、それが要求していたリソースを解放します。