第9章 外部 MySQL データベースの設定

本章では、7章3scale 高可用性テンプレートおよび評価用テンプレート の MySQL データベースを外部化する方法について説明します。そのためには、デフォルトの amp.yml ファイルを使用します。これは、デフォルトの system-mysql Pod を使用するとネットワークやファイルシステムなど複数のインフラストラクチャーの問題が生じる場合に役立ちます。

本章のアプローチと 7章3scale 高可用性テンプレートおよび評価用テンプレート のアプローチの違いは、本アプローチでは、Red Hat 3scale API Management が最初にデフォルトの amp.yml テンプレートを使用していた場合に、MySQL データベースを外部化することができる点です。

9.1. 外部 MySQL データベースに関する制約

MySQL データベースを外部化するプロセスの制約は以下のとおりです。

オンプレミス型 3scale のバージョン

オンプレミス型 3scale のバージョン 2.5 および 2.6 のみテストおよび検証済みです。

MySQL データベースユーザー

mysql2:// 形式の URL で、'root'@'%' を使用する必要があります。そうでないと、データベースへの接続に失敗します。3scale では 'root'@'%' が使用されるため、ユーザー名パスワード の組み合わせは、一切サポートされません。

MySQL ホスト

ホスト名 ではなく外部 MySQL データベースの IP アドレス を使用します。そうでない場合は、解決されません。たとえば、mysql.mydomain.com ではなく 1.1.1.1 を使用します。

システムデータベース

リモート MySQL サーバーに、現在存在する system という名前のデータベースを含めることはできません。