第9章 Oracle Database を使用した 3scale システムイメージの設定

注記

本セクションでは、Red Hat 3scale API Management の管理者が Oracle Database を使用して 3scale のシステムイメージを設定する方法を説明します。デフォルトでは、3scale 2.10 には設定データを MySQL データベースに保管する system というコンポーネントが含まれています。このデフォルトのデータベースをオーバーライドし、情報を外部の Oracle Database に保管することができます。本章の手順に従って、独自の Oracle Database クライアントバイナリーでカスタムのシステムコンテナーイメージをビルドし、3scale を OpenShift にデプロイします。

前提条件

  • Instant Client Downloads for Linux x86-64 (64-bit) のページから、以下の項目をファイルをダウンロードしていること。

    • クライアント: basic-lite または basic のいずれか
    • ODBC ドライバー
    • Oracle Database 19c の SDK

以下の Oracle ソフトウェアコンポーネントの サポート対象バージョン

  • Oracle Instant Client パッケージ: Basic または Basic Light
  • Oracle Instant Client パッケージ: SDK
  • Oracle Instant Client パッケージ: ODBC

Oracle 19c パッケージの例

  • Oracle Instant Client パッケージ (Basic または Basic Light): instantclient-basic-linux.x64-19.8.0.0.0dbru.zip または instantclient-basiclite-linux.x64-19.8.0.0.0dbru.zip
  • Oracle Instant Client パッケージ (SDK): instantclient-sdk-linux.x64-19.8.0.0.0dbru.zip
  • Oracle Instant Client パッケージ (ODBC): instantclient-odbc-linux.x64-19.8.0.0.0dbru.zip

Oracle Database を使用して 3scale のシステムイメージを設定するには、以下のセクションに概略を示す手順を実施します。

9.1. Oracle Database の準備

本セクションでは、Oracle Database を準備する手順を説明します。

前提条件

  • OpenShift クラスターからアクセスできる Oracle Database の サポート対象バージョン
  • インストール手順に必要な Oracle Database の system ユーザーへのアクセス

手順

  1. 新しいデータベースを作成します。

    Oracle Database と共に 3scale を設定するには、以下の設定を使用します。

    ALTER SYSTEM SET max_string_size=extended SCOPE=SPFILE;
  2. データベースの詳細を収集します。

    3scale の設定には、以下の情報が必要です。

    • Oracle Database の URL アドレス
    • Oracle Databaseサービス名
    • Oracle Database の system パスワード

      DATABASE_URL パラメーターは、oracle-enhanced://${user}:${password}@${host}:${port}/${database} の形式にする必要があります。

DATABASE_URL="oracle-enhanced://user:password@my-oracle-database.com:1521/threescalepdb"

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